「どてめし」の満腹感がハンパない!本場で食べる最強名古屋めし

特集

旅で行きたい! コスパでうまい地元メシ。

2019/03/01

「どてめし」の満腹感がハンパない!本場で食べる最強名古屋めし

赤味噌で煮込んだ「どて煮」をご飯にかけて食べる「どてめし」は、がっつりコメが食べたいときにおすすめしたいアレンジ丼。串焼き店「八幡屋(やはたや)」は、名古屋ならではの「どて丼」を出してくれる人気店。雰囲気も味もディープな名古屋を堪能するにはうってつけのお店だ。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

ディープな名古屋を堪能できる老舗大衆食堂「八幡屋」

お店の通りからのぞくと名古屋駅。徒歩圏内なのが嬉しい

名古屋駅から徒歩10分。飲食店が軒を連ねる通り沿いに佇む、いかにもディープな店構えの「八幡屋」。夕方5時、お店のシャッターが開くと同時にお客さんが続々とやってくる。この辺りはビジネスホテルも多く、出張で名古屋に来た人や観光客なども多く訪れる老舗の食堂だ。

激安! 1本80円の味噌串カツ

見よ!このライブ感!!店主が目の前で揚げる串カツはその場で立ち食いもOK

「八幡屋」を語るならまずは串カツから。お客さんほぼ全員が頼むという串カツはなんとお値段80円(税別)! どて煮の鍋にドボンとつけて出される味噌串カツはもちろん、甘辛いたまり醤油だれを絡めたたれバージョンから、ソース、塩コショウと、味付けは4種類楽しめる。

赤味噌をまとってしっとりした「味噌串カツ」1本80円(税別)
小麦粉を溶かした衣を肉に絡め、パン粉の土手を転がして油に投入!手際よく串カツをあげるこちらは「八幡屋」の4代目

こだわりは味噌だけにあらず! 甘辛だれもくせになる味

手前はたれバージョンの串カツ。店主のおすすめはノーマルな串カツに塩コショウをかけるスタイルだそう

お店の暖簾にも書かれたとん焼や串カツに使われるタレは、「八幡屋」用に造られた独自の溜り醤油をベースに、極秘の調味料を加えて甘辛く仕上げた逸品。みたらしのタレほど甘くはなく、赤味噌ほど濃くはない、絶妙なポジションにあるのがこのタレだ。ぜひこの味はご賞味いただきたい。

長年この地でやってきたお店だけに根強い人気を誇る
この照りと艶! 秘伝のたれを絡めた「とん焼」も1本80円!
ちなみに各テーブルには紙ナプキンの代わりに新聞紙が切って置かれている。串を持つ手が汚れないように、このように使うのが正解!あとは手を拭いたりする時に使用するそう

「どてめし」はたまごをトッピングするのが通の食べ方!

ライス大280円、中200円、小160円に、どて煮1本80円を何本のせるかによってお値段は変わる。たまごは90円(各税別)

さて、お目当ての「どてめし」は、メニュー表にこそ書かれていないがオーダーする人が多い隠れメニュー。大中小とライスのサイズを選び、どて煮をのせていただく。どて煮は本数を選ぶこともできる。女将さんに聞くと、大ライスなら3本、小中ライスなら2本くらい。好みによって増減してくれるそう。

まずどて煮の串をはずし、たまごを割る。あとはお好みで混ぜ混ぜ。赤味噌とたまごが絡んだご飯は何とも言えない満足感を味わわせてくれる

この「どてめし」に、おでんのたまごをトッピングするのが通の食べ方なのだとか。味噌とたまごの黄身が混ざることでよりマイルドになる「どてめし」、満腹感だけでなく最強の名古屋めしを征服した達成感すら感じられそうだ。

創業60年変わらぬ味を守り続ける味噌鍋

お店の入り口でグツグツと音を立てる味噌鍋。常連さんは慣れた様子で好きな具材をセルフでチョイスする

今と変わらぬ場所で創業し、今年で60年を迎える「八幡屋」は、現在の店主で3代目。

女将さん
女将さん
「初代のころ、この辺りは川が流れていて、釣りを目当てにやってくる人たちが多かったみたい。最初は釣り具と簡単な食事を出すお店だったのが時代の流れで今の業態になったと聞いています」

赤味噌とザラメを調合して作るどて鍋は初代のころから継ぎ足しで使ってきたものだ。

女将さん
女将さん
「味噌串カツも、串カツをこの鍋にドボンとつけるでしょ。串カツの油やおでん種の味がいい具合に混ざり合っているんです。今から新しく作ってもこの味には絶対ならないでしょうね」

たくさんの具材、長い年月が作り上げた複雑で深みのある味。一朝一夕には出せない味わいは、見た目からも感じることができる。

4人以上なら座敷の予約可能。テイクアウトもできる

20年ほど前に増床したという座敷。この日は予約客はなかったものの、開店から1時間ほどで座敷も満席に

ご近所さん、仕事終わりのサラリーマンだけでなく、最近ではSNS効果もあってか旅行客や女性のお一人様も増えてきているとか。開店と同時に続々とお客さんが入って夕方6時には満席の状態。4人以上であれば電話予約ができるので、予定がわかっている場合はおさえておいたほうが無難だ。

にぎやかな笑い声が響く店内
町内に住む常連さん
町内に住む常連さん
「近所に住む仲間とよく来ます。串カツは衣がサクサクしていて美味しい。この味で80円なんて安すぎるんじゃないかといつも思っています」
お店近くの会社で働く常連さん。この日は後輩を連れてご来店
会社の同僚と飲みに来た常連さん
会社の同僚と飲みに来た常連さん
「月に一回くらい、職場の後輩とかと一緒に仕事帰りに立ち寄ります。まずは『とりあえず串カツとビール』という感じですね。そんなにメニューは多くないですけど、どれを頼んでも外れがないですよ。ビールもご飯も進みますね」
店内のメニュー表を見てもわかる通り、とにかくリーズナブル!

「早い、美味い、安い」の三拍子揃ったお店だけに、お客さんの回転が早いので待っていればすぐに席は空くことが多いようだ。満席の場合や時間があまりない場合でも、店先で立ち食いなんてこともできる。

まだ明るい時間帯からお客さんが並ぶことも
女将さん
女将さん
「仕事で名古屋に来るお客さんの中には、帰りの新幹線で食べたいからってお持ち帰りで買っていく人もいますよ」

大切にしているのは“変らない”ということ

夜が更けて「八幡屋」のネオンが光る。通り沿いにはほかの串カツ店も並び「串カツストリート」と呼ぶ人もいるのだとか

創業から60年間、安くて旨いを体現してきた「八幡屋」。お店のポリシーを女将さんに聞いてみると

女将さん
女将さん
「大事なのは”変わらない”ということかな。長年通ってきてくれる常連さんもいるし、代が変わって味が落ちたと言われないように、うちの味を守っていくことをずっと考えてやってきました」

めまぐるしく変わる時代の中で、”変わらない”味を守り続けてきた「八幡屋」。にぎやかな古き良き時代を思わせる大衆食堂で、支持され続ける名古屋メシを堪能してみよう。

<取材メモ>
平日の夕方、開店時間に取材にお邪魔しましたが、とにかくオープンからお客さんが絶え間なく訪れて、1時間もたたないうちに満席に。常連さんが多いとはいえ、店主も女将さんも気さくで明るい方なので、初めてでも構えずに立ち寄ってみてください。
取材・文・撮影=まつおまいこ(日本プリコム)

札幌・大阪のご当地グルメもチェック!

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

SPECIAL

SERIES