越前箪笥の技術と伝統を大切に、新たな製品を生み出す小柳箪笥

越前箪笥の技術と伝統を大切に、新たな製品を生み出す小柳箪笥

2019/03/07

福井県の伝統工芸品・越前箪笥などを手がける傍ら、現代風のプロダクトも多数提案している『小柳箪笥』。越前箪笥の詳細、小柳箪笥が手がける新しい木製品ブランド『kicoru』、私がオーダーした世界に一つだけの越前箪笥風テーブルなどを紹介します。

Dearふくい

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越前箪笥の伝統と技術を守りながら、『kicoru』ブランドも展開する『小柳箪笥』

小柳箪笥店内

明治40(1907)年に、指物屋として創業し、その後は福井県の伝統工芸品・越前箪笥なども手がけてきた『小柳箪笥』。

100年以上の歴史を大切にしながら、現代風のプロダクトも多数提案しているお店です。

越前箪笥とは

越前箪笥

平成25年に伝統工芸品に指定された越前箪笥。奈良時代から伝わるものだと言われています。

経済産業省に登録されている越前箪笥の特徴(定義)は以下の通り。

ケヤキやキリ等を原材料に越前指物技術によって加工し、鉄製金具や漆塗りで装飾されるのが大きな特徴です。重厚なつくりの中に素朴で心のこもった仕上がりになる越前箪笥は、今日も越前市、鯖江市の地場産業として技術と伝統が受け継がれています。

引用元:http://www.kansai.meti.go.jp/3-5sangyo/densan_page/2013etizendansusitei.html

越前指物技術や、

越前指物技術

鉄製金具の装飾、

越前箪笥の金具

などが特徴です。

金具の形にもさまざまな意味があり、しかもこれを手で仕上げているというのだから驚きです。

金具を手作業で削る様子

以下の記事では、越前箪笥の歴史、特徴の詳細、作業工程などを詳しく紹介しています。

『kicoru』で木製品を身近に

小柳箪笥の店内には、数十万円もする越前箪笥が置かれていたりして、そこだけ見れば敷居が高い感じがしてしまいますが、現代風な雰囲気の越前箪笥もあるんです!

越前箪笥

さらに、越前箪笥らしさ満載のテレビボードなど、完全受注生産のオーダー家具も手がけています。

越前箪笥風テレビボード

こんな風に伝統を大切にしながらも、現代風の製品を手がけているのも小柳箪笥の特徴。

店内も、まるで雑貨屋さんのようにおしゃれであたたかみがあるんです。

小柳箪笥店内

中には、気軽に手に取りやすいこんなアイテムも。

例えばこちらの積みにくい積み木。その名も「積めん木」。

積めん木

福井県産の杉を使用し、小柳さんが一つ一つ丁寧に制作しています。自然素材の積めん木は舐めても安全。さらに、赤ちゃんやお子様が誤飲しないように、大きさにもこだわっています。

触れると木のぬくもりが指先から伝わってきます。

さらに、大人向けならこんなにおしゃれなものも!

縁起物コースター

こちらの「縁起物コースター」は、「青海波:平穏な暮らし」「七宝=良縁・家庭円満」など、それぞれの模様に意味が込められています。

結婚祝いや新築祝いに良さそう!

これらのアイテムは「木にこだわる」というコンセプトのもと作られているブランド『kicoru』のもの。

「木にこだわるというのは、『この木を使わなくてはいけない!』とか気負うことではなく、いろいろな木の特性があって、表情も違くて、無限の可能性があるということを知って欲しい」と店主の小柳さん。

kicoruのトレーと紙コップソーサー

出していただいたお茶にも、kicoruのトレーと紙コップソーサーが使われていました。

越前箪笥の技術を用いてオーダー家具製作しちゃいました!

実は、kicoruのトレーと紙コップソーサーがのったテーブルは、小柳箪笥さんにオーダーして作っていただいた、世界に一つだけのテーブルなんです!

越前箪笥風テーブル

完全受注生産のオーダー家具も手がけていると前述しましたが、私も、越前箪笥風の家具をオーダーしてみました。

なんと今回は、家具づくりのほぼ全ての工程に携わらせていただきました。

木材選びから配置の仕方、

同じ材質の木でも、それぞれに違った表情が

金具削り、

金具削り

真綿焼き、

熱した金具に真綿(繭)を擦り付け、黒くする作業。見た目だけでなく、サビ予防も意味もあるとか

組み立て、

組み立て

塗装、

作業は全て夫と2人で行いました

金具取り付け、

金具取り付け

と、本当にほぼ全ての工程を体験させていただくことができました!

結婚して引っ越したばかりなので、「新居に、思い入れのある家具を置けたら」と思ってお願いした今回の家具製作。実に4ヶ月もの時間がかかったのですが、毎回夫と楽しく作業ができて、とても楽しかったです。

また、作業を通して、職人さん(小柳さん)の伝統工芸品の歴史を守り伝えていこうとする気持ち、ものづくりへのこだわりなどがたくさん伝わってきて、とてもいい経験になりました。

完成!

作業の様子は以下のリンク先で詳しく紹介しています。

手が届きにくい、洋室には合わない、と敬遠しがちな和箪笥ですが、小柳箪笥なら洋室に合うデザインの越前箪笥を製作してもらうことも可能。

もちろん、箪笥はちょっと…という方は、kicoruのおしゃれアイテムおすすめです。

生活の中に、木のぬくもりを取り入れてみませんか?

文・写真=江戸しおり(一部小柳箪笥様ご提供)

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