最終回直前!菅田将暉主演『3年A組』今だから話せる誕生㊙話

2019/03/09

最終回直前!菅田将暉主演『3年A組』今だから話せる誕生㊙話

テレビの現場は毎日が「学園祭」のような雰囲気。この連載では、他では聞けないテレビ制作の舞台裏&芸能界㊙︎グルメ情報を紹介。今回は、3月10日(日)に最終回を迎える『3年A組―今から皆さんは、人質です―』を大特集!今だから話せる【ドラマ誕生㊙話】&【菅田将暉㊙素顔】などを大公開!

栗原 甚

栗原 甚

日本テレビ・ドラマプロデューサー

人気沸騰中のドラマ『3年A組』が、4週連続で「番組最高視聴率」を更新中!!

菅田将暉が主演する連ドラ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』が、日曜の夜22:30からという放送時間にもかかわらず、番組最高視聴率を更新し続けている。第9話では、12.9%を記録した!

そして、ついに最終回を迎える!

現在、ネット上では「最終回が予想できない!」「一体どうなっちゃうの!?」「最終回まで、待てない!」など、さまざまな反響を呼んでいる。

『3年A組』の生徒たちがクランクアップ。すでに収録を終えた菅田将暉が、サプライズで登場! 花束を渡すと、号泣する生徒も。このあと黒板に、生徒たちの役名が映し出され、約3ヵ月にわたる撮影を振り返った!!
菅田将暉が演じるのは、3年A組の担任教師・柊一颯(ひいらぎ・いぶき)。通称「ブッキー」。美術教師をしながら、卒業式までに生徒を人質にする計画を着々と準備していた…

展開がまったく予想できない! 衝撃的な一言からはじまった!!

ドラマは、サブタイトルになっている衝撃的な一言からはじまった!

卒業まで残り10日を控えた日、高校教師(菅田将暉)が、生徒29人を人質に取り、校舎に立て籠もる。

教師は「なぜあの日、1人の生徒が自殺したのか?」と、生徒たちに問いかける。

担任教師と人質生徒たちによる、先が読めない【最後の授業】を描いた学園ミステリーだ。

昨年、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』のヒロインに続き、今回もヒロイン・茅野さくら(かやの・さくら)役で熱演を見せている永野芽郁
日テレの前にある「CHAYA macrobiotics」。ここで担当プロデューサーに、はじめて菅田将暉と会ったときのエピソードを取材した

ドラマのきっかけは6年前! 菅田将暉と担当Pの3時間にわたる雑談とは!?

菅田将暉と担当プロデューサーの出会いは、約6年前。

ドラマ業界では、事務所の方と一緒に役者と顔合わせをする機会がよくある。プロデューサーは、知り合いのマネジャーから頼まれて、たまたまお茶をすることに…。

当時、菅田将暉は19歳。福井プロデューサーは25歳。

普通は、30分くらい話して終わりだが、2人は意気投合し、3時間以上も盛り上がった!

6年前、菅田将暉と3時間以上も「将来、一緒に作りたいドラマ」について語り合ったそうだ(写真は「CHAYA macrobiotics」)
福井プロデューサーの好きな「梅干し醤油番茶」。僕も飲んでみた…う〜ん、なんとも表現しにい味だが、クセになるおいしさ!
永野芽郁は、景山澪奈(かげやま・れいな)役の上白石萌歌と、休憩中も息がぴったり!
豚汁のケータリングで、配給スタッフの中に、なんと菅田将暉の姿が!朝早くから仕込みを手伝っていたとか…大友康平さんもびっくり! さすが、座長〜!!

2人が考えることが似ていた! 将来、なにか一緒につくりたい!!

2人が話した内容は、「いま世の中に伝えたいこと」。

当時の菅田将暉の印象は「ものづくりをしたくて、たまらない!」という気持ちを胸にひめて、良い意味で「ギラギラして、活力にみなぎる青年」だったそうだ。

そして3年後『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』に出演したときに、久しぶりに再会した!

「CHAYA macrobiotics」のマクロビオティックを使ったランチメニュー。福井プロデューサーと菅田将暉の年齢差は6歳。異常に気の合う友人のような関係だという
ヘルシーな「ライスドリンク」もおすすめ
上白石萌歌が演じるのは、景山澪奈(かげやま・れいな)。水泳部の「期待の星」であった彼女が、突如、自殺をしてしまう…その真相は!?
甲斐隼人(かい・はやと)役を演じる片寄涼太。4話の柊(菅田将暉)とぶつかり合うシーンでは、その直前に、菅田将暉が持参したボクシングのミットで、パンチの打ち方を教えてもらい、交流した

教師役をやりたい!生きるって、なんだろう!?

プロデューサーの「今、どんな役を演じたいか」という質問に、「教師役をやりたい!」と答えた菅田将暉。教師になるのが、“夢”だったそうだ。

そして1年半後の昨年夏、菅田将暉と再会する。そして、また3時間以上、話をした。

すると、世に中に対して思っていることが、まったく変わっていなかった。「ちゃんと生きるって、なんだろう?」「今この瞬間を生きるって、なんだろう?」と。

菅田将暉が持つ【普遍的なテーマ】なのかもしれない。約6年間、2人はお互いに別の作品で着々とキャリアを重ね、初タッグを組むことになった。

「CHAYA macrobiotics」のアーモンドミルクをベースに、ジャガイモとタマネギ、サーモンやケールに甘酒を加えた「ホワイトシチュー」。豆乳パンもおいしい!
主演・菅田将暉、永野芽郁と上白石萌歌。熱血授業の合間に、落ち着いた雰囲気でピースサイン

菅田将暉が「教師役」であれば…天才脚本家からの提案とは!?

一方、脚本家・武藤将吾さんとタッグを組むのは、亀梨和也が主演の土ドラ『怪盗山猫』(2016年)以来、2回目だ。

福井プロデューサーは、武藤さんに「学園もの、やりませんか?」と相談を持ちかけた。

すると、武藤さんは「人質を取るって、どうかな?」と言ってきた。

菅田将暉が教師役をやること、そして彼が抱いている「生きることを、どう表現するか?」というテーマに対して、今回の企画が作り上げられていった。

「花のち晴れ~花男Next Season~」でブレイクした今田美桜が演じるのは、諏訪唯月(すわ・ゆづき)。ドラマのなかではシリアスな表情ばかりだが、撮影現場では笑顔が絶えない
不思議なポーズの3人は、左から、水越涼音(みなこし・すずね)役の福原遥、甲斐隼人(かい・はやと)役の片寄涼太、里美海斗(さとみ・かいと)役の鈴木仁

「学園ドラマは、当たらない」「1話完結でなければ、高視聴率は無理」という定説を打ち破りたい!

ここ数年、ドラマ業界では「学園ドラマは、当たらない」「1話完結でなければ、視聴率は獲れない」と言われている。

刑事ドラマが増えているのは、そういう理由だ。

しかし、その定説を打ち破ろうと、意見が一致。毎回、思いっきり芯を食った話を「死ぬ気で表現したら、伝わるのでは?」

連続ドラマでの「密室劇」。しかも1クール3ヵ月間、「教室がメインのドラマなど、成立するわけがない」と誰もが思った。

しかし、天才脚本家・武藤将吾のなかには勝算があった!

差し入れのイチゴを持つイケメンは、真壁翔(まかべ・かける)役を演じる神尾楓珠

福井Pが「1人の視聴者として、毎回驚かされるサプライズな脚本」と絶賛!

プロデューサーは「毎回、完成した脚本を読むのが楽しみ」だと言う。

どんなに打ち合わせをしていても、毎回、それを超えるサプライズな脚本が仕上がってくるからだ。

6話では、冒頭の約4分半、ベートーヴェンの「第九」をかけて、【点描】だけで見せる。

7話では、武知(田辺誠一)の姿が見えない【1人称視点】=通称【FPV】(ファースト・パーソン・ビュー)で見せる。

武藤さんの脚本は、詳細な映像表現まで書き込まれている。武藤さんを一言でたとえると、「飽くなき挑戦を続ける人」と福井プロデューサーは語る。最終回は、一体どんなサプライズがあるのか!?

想像を超える脚本が魅力!最終回では、どんな「仕掛け」が!?

8話では、柊(菅田将暉)の絶体絶命の大ピンチに、【特撮ヒーロー・ガルムフェニックス】が登場!

9話では、いきなり冒頭で【3年後】から入り、「礼服姿」の生徒たちが次々と登場するなど、とにかく毎回の【仕掛け】が凄い!

脚本家・武藤さんは、「密室で、絵変わりしない」としても、「このような遊び場をつくれば、視聴者が楽しんでくれるはずだ」と信じて、毎回、想像を超える脚本を書いてくるのだ!

最終回では、一体どんなサプライズな【仕掛け】があるのだろうか!?

9話で礼服姿を披露した永野芽郁。ラストシーンでは、最終回直前に「衝撃の告白」をした!はたして最終回は、どうなるのか!?
喪服姿もカッコいい! 右は、喧嘩っ早いクラスの問題児・石倉光多(いしくら・こうた)を演じる佐久本宝

300人以上をオーディション!意外な「選考基準」とは!?

プロデューサーが、自分の中で決めていた選考基準は・・・「まじめで、一生懸命」。

その理由は、菅田将暉の芝居は、観る人を惹きつける。それを見れば、生徒役の役者は、菅田の芝居に触発されて、さらに良い芝居ができるはず!という計算だ。

だから、教室に1人でも水を刺すような「冷めた生徒が居てはいけない」と決めていたのだ。

昨年10月、300人以上のオーディションから選ばれた生徒役は、今後が楽しみな若手俳優ばかりだ。左は、逢沢博己(あいざわ・ひろき)役の萩原利久
左は、水越涼音(みなこし・すずね)役を演じる福原遥。右は、長髪をおろしていると大人しいイメージに変身する今田美桜
富田望生が演じる柔道部の怪力女子・魚住華(うおずみ・はな)役は、体当たりで12回も告白。3年後には、古川毅が演じる須永賢(すなが・けん)とカップルに!?
劇中に登場する「非常食」のカレーを準備中〜スタジオが良い匂いに包まれる!

個人戦ではなく、団体戦!「3年A組って、凄いよね!」と言わせたい!!

『3年A組』の生徒役の若手俳優たちは、一人一人が輝いている。

いまの時代「まじめで、一生懸命」と言うと、ダサく感じるかもしれない。でも「それがカッコイイ」と思えるくらい熱量を感じる。

プロデューサーは、生徒の中の誰かが目立つドラマではなく、「3年A組って、凄いよね!」と言われないとダメだと考え、ドラマを制作した。

ドラマは回を重ねるごとに、目指していた通りになり、「みんなが凄い!」と評判になっている。

柊(ひいらぎ)のセリフには、視聴者の心に刺さるものが多い。「上辺だけで物事を見たらダメだ、考えろ!」。最終回では、すべての謎が解き明かされる!!
隣りのスタジオで収録していた土曜ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の坂口健太郎くんと記念撮影! 毎回、意外な実証実験で冤罪事件を解き明かしていくストーリーは見ごたえがある!!
『イノセンス 冤罪弁護士』の法廷セットに座っているのは、なんと片寄涼太。土曜ドラマも、回を重ねるごとにファンが増えているので必見だ!!

最終回で、すべての謎が明らかになる…視聴者も「Let’s think !」

3月10日(日)は、3年A組が迎える「運命の10日目」だ。

柊(菅田将暉)が立ち向かおうとした「相手」は、誰なのか?

彼が「変わってくれ!」と願った、その意味と何なのか?

これまでの謎が、すべて解き明かされる!

最終回は、ぜひリアルタイムで観てほしい!!

現場で26歳を迎えた主演・菅田将暉。最終回は、3月10日(日)22:30〜ぜひ、お見逃しなく!!

この記事を書いたライター情報

栗原 甚

栗原 甚

日本テレビ・ドラマプロデューサー

日本テレビ 制作局 演出・プロデューサー。今まで数多くの人気バラエティー番組を手掛け、2013年からドラマ制作も兼任。独創的かつ常識破りの企画で、毎回視聴者を虜にする有名クリエイター。最近では、伝説のギャグ漫画『天才バカボン』を実写ドラマ化し、話題を呼んだ。

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