天草ロコおすすめのカルチャーショップ3選~夜遊び編~/熊本

2019/03/25

天草ロコおすすめのカルチャーショップ3選~夜遊び編~/熊本

外から見ていてもわからない天草のリアルカルチャーを知るために、天草ロコに行きつけの店、好きな場所を聞きました。どのスポットもわざわざ行きたくなるような魅力とオリジナリティ溢れる場所ばかり。ぜひ、気になる店に足を運んでみてください。

シティ情報くまもと

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手から生み出す“日常”と“非日常”を彩る器。

手で持ち、口に触れ、身近に置いて心地いい器、丸尾焼。江戸時代末期、初代窯元・金澤興一氏によって1845年に開窯された。島内外に多くの陶芸家を排出してきた同窯五代目の窯元のもと、息子の金澤佑哉さん、宏紀さん、尚宜さん兄弟が独自の感性で作り出す“日用の器”に注目が集まっている。

丸尾焼店内の様子。陶器が並ぶ姿は圧巻だ

次男の宏紀さんの作品の特徴は口縁が限界まで薄く、細く成形されておりとにかくシャープで繊細。普段使いに適した丸尾焼とは逆で、特別な瞬間を彩る器だ。

メタリックな風合いが美しい器は、本焼後に欽也プラチナの成分を含む上絵具を塗り造られた作品

器に金やプラチナを塗る作業時にはガスマスクが欠かせないほど有毒な金属薬品が贅沢かつふんだんに使われている。まさに体を張り、命を削って世に作品を生み出しているのだ。

熊本地震で多くの家庭の器が割れたことをきっかけに、熊本市現代美術館で実施されたアートプロジェクト「○o(マルオ)の食卓」は、2017年度グッドデザイン賞を受賞した

「窯とろくろがあればどこでも出来るので」と話す宏紀さんは今後世界も視野に広げ、個展や展示会を行っていきたいと考えているそう。芯を貫く若き陶芸家が天草から世界に名を轟かせる日も遠くはないのかもしれない。

小石が入った粒子の大きい粘土を使うことで、表面がザラっとした作品が出来上がる。色で表情が変わるのも陶器の魅力のひとつ

心地良い音楽が流れるメロウな時間。

美味しいお酒というのは作る人で決まるのではないだろうか。とことん美味しいお酒を求めるなら「Curry&Bar MELLOWS」へ。マスターの西生幸司さんはバーテンダー歴23年。30歳のときに沖縄から故郷天草へと戻り、2009年8月にこのお店をオープンした。

もともと、友人を集めてお酒や料理を振る舞うのが好きだったという西生さん。カウンター越しに気さくに話しかけてくれる彼に会いに来る人も多い

平日にもかかわらず、お酒とカレーを求めるゲストでいっぱいになる店内。フルーツを絞って作るフレッシュカクテルが人気なのだとか。

ベースのお酒が持つ個性とフルーツのバランスの良さは流石のもの

それにしてもなぜこんなにも美味しく感じるのか、経緯や技術はもちろんだが、きっと彼が友人たちをもてなすのと同じように振る舞うお酒やカレーを、心地よい空間の中で味わえるからだろう。

大人気のカツカレーは、果物と野菜を5日間かけて煮込み、スパイスで仕上げた西生さんオリジナルレシピ。全部で8種類の本格カレーは優しい甘みとスパイスの旨みがお酒との相性も抜群で、ペロリと平らげてしまう

自分を貫く若き店主が作り上げた、大人の溜まり場。

まだ若いオーナーが営む映画がたくさん置いてあるなかなか渋いシネマバーがある。銀天街から少し離れた「酒場菊千代」だ。中に入るとカウンターに立っていたのは40~50年代を彷彿させるファッションに身を包んだ若きオーナー山下龍心さんだった。なんでも、その時代のファッションや映画が好きなのだとか。

天草の夜を独特な世界観の店内で味わってみてはいかがだろう

「菊千代」という店名は映画「七人の侍」の登場人物から付けたそう。壁一面に張られた映画DVDのパッケージの数から、映画が大好きだということがうかがえた。

映画のパッケージを壁一面に貼ったのは、熊本市内のクラブ通りにあるカセットテープをたくさん置く老舗のバーを参考にしたのだとか

「自分が遊べるお店を作りたかった」と話す山下さん。先輩たちにしてもらったことを返す番だと感じ、自分なりに店に落とし込んで作り上げたのだとか。自身のスタイルを貫く芯の強さが垣間見えた。

40~50年代ファッションに身を包む若きオーナーの山下さん

今後は、ライブなどのイベントもしていきたいと考えており、「若い人にも足を運んでもらいたい」と話す山下さん。天草のカルチャーを発信する新たな場所が誕生したようだ。

閑静な住宅街に灯る「酒場菊千代」の看板。扉を開けていざ、天草のディープな世界へ

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