地獄の世界を体験「日本三大霊場【恐山】」

2019/03/31

地獄の世界を体験「日本三大霊場【恐山】」

恐山は、青森県の下北半島中央部に位置していて、日本三大霊場の一つとしても有名です。

青森の魅力

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歴史長き場所、恐山

宇曽利湖と大尽山

平安時代の貞観4年(862年)に、天台宗の慈覚大師円仁が、唐に留学中に夢で「 汝、国に帰り、東方行程30余日の所に至れば霊山あり。地蔵尊1体を刻し、その地に仏道をひろめよ。」とのお告げをうけ、たどり着いたこの地に地蔵尊を祀ったのが霊場としての恐山の始まりとされます。

実は、『恐山』という名前の単独峰はなく、中心にある宇曽利山湖と、大尽山、小尽山、北国山など8つの外輪山を総称して『恐山』と呼んでいます。

三途川

恐山の入口手前の道路脇に「三途川」と書かれた赤い橋がありました。

中国由来の経典「十王経」には死後の世界のお話が記されており、それによりますと、人が亡くなって三途の川までやってくるとそこに「奪衣婆」が待ち構えていて、身ぐるみをはがしてしまうそうです。

その衣類を「懸衣爺」が受け取ってかたわらの柳の枝に懸け、その枝の垂れ具合で生前の悪行の軽重を推量します。
この後、閻魔さまの前に出て地獄か極楽かどこに行くのか言い渡されるということだそうです。

要するに、この橋は今から行くところの準備段階のようなものです。
そして、ここから先は「あの世」だという事なのでしょうね。

六大地蔵

橋を渡り、駐車場につくと「六大地蔵」が迎えてくれました。

まだ門も潜っていないのにインパクト大です。

それでは入場料を払い、いざ恐山中心部へ!

総門

総門をくぐっていくと「霊場恐山」と書かれた山門が見えてきます。

山門
仁王像
地蔵殿

そして次に正面に見えてくるのが、祈祷の道場「本尊安置地蔵殿」。

そして地蔵殿の左側には殺伐とした「地獄の風景」が広がっています。

「奥の院」へ行ってみます

不動尊参道

地獄の世界へ足を踏み出すとすぐに「不動尊参道」とかかれてあります。

結構な階段が続き、周りに緑が増え木の根の階段が出てきたりと、なかなか面白い風景になってきます。

木の根が這う階段

登っていくと「地蔵菩薩」と「不動明王」を発見。

不動明王

山の中に堂々と存在する「地蔵菩薩」と「不動明王」はかなりの迫力です。
ここに書かれている説明を見ますと、「地蔵菩薩」の「地」は大地をあらわし、「蔵」はいのちを産み出す母胎、母の心をあらわしており、
人に踏まれてもひたすら人をささえていく大地と子の痛みを我が痛みとしてしかと受け止めてくれる
母の心こそ「地蔵菩薩」と書かれてあり、
「地蔵」という字にこんな意味が込められていたことを初めて知りました。

噴気孔

岩がゴツゴツしている場所へと戻ってきました。
硫黄のにおいが漂う空気の中を歩いていて目についたのは、危険と表示されたロープで立ち入り禁止にされている大きな岩。
水蒸気や火山性ガスの沸々とした音が聞こえ、より一層危険さを感じます。

黄色い源泉が湧き出す場所も

歩いているうちに気がついたのは恐山にはこういった場所がいくつかあり、そういった場所には御賽銭らしき真っ黒なお金が積み重なっていてこのような風景も他では見られないものだと思います。

血の池

先に進むと「血の池」という名前の池を発見しました。

とても怖い名前の池ですが、御賽銭が沈んでいる澄んだ水の池でした。
つい最近までは本当に名前の通り水の色が赤かったそうです。

怖いと思いながらも見てみたいと思うのは人間の性でしょうか。

その他「地獄」を思わせるような名前の場所がいくつかあり、やはりここはまさに地獄そのもの。

宇曽利湖

感心しながら歩いているといつのまにか真っ白な砂浜のような場所へ出てました。
先程歩いてきた場所にも白い岩等があったのですが、色は同じはずなのにこの美しさ。
目の前には宇曽利湖。

透明な水に空の色が反射して青のようなエメラルドグリーンのような色で太陽の光が反射しキラキラと輝いているように見えます。
この宇曽利湖は「極楽浜」と呼ばれ火山岩と呼ばれた先程の「地獄」と対比している「天国」なのです。

同じ恐山というこの場所にこんなにも極端な世界が待っているとは予想できずただただ感動したのでした。
ここ恐山は死者の魂が浄化するための場所であり、そしてこの世とあの世とを繋ぐ数少ない聖地だと帰り際に巫女さんにお聞きしました。

恐山には怖いイメージもお持ちだと思いますが、こん素敵な天国あなたも見に来てはいかがでしょうか?

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