「水曜カレープロレス(仮)」でカレーを片手にプロレス観戦!

「水曜カレープロレス(仮)」でカレーを片手にプロレス観戦!

2019/03/29

プロレス人気が再燃して久しい昨今。「プロレス女子」なる女性ファンも増え、試合会場ではマッチョでイケメンのレスラーに黄色い声援が響いているという。実は筆者が住む名古屋は、プロレスファンにとっては聖地らしい。何でも、毎週プロレスの試合を開催している場所があるというのだ。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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毎週水曜日の夜にプロレスファンが集結するスポーツバー

常設リングのあるスポーツバー「スポルティーバアリーナ」

それが名古屋市中区千代田のJR中央本線の高架下にある『スポルティーバアリーナ』だ。ここは店内に常設リングがある、プロレスに特化したスポーツバー。しかも、名古屋のプロレス団体「スポルティーバエンターテイメント」の本拠地でもある。

店内奥にリングがある。リングサイド席は入場料3000円+500円

プロレスの試合が行われるのは、毎週水曜日の夜。その名も「水曜カレープロレス(仮)」。入場料3000円で試合観戦とカレー一杯+1ドリンクが楽しめるというもの。ちなみに(仮)とあるのは、カレー以外にもおつまみや軽食などのメニューも用意しているからだそうだ。開場は19時。この日も会場には大勢のファンが集まっていた。試合開始の20時までカレーを食べたり、ファン同士で交流を深めたりして過ごしていた。

カレーはサラサラのルーが特徴

筆者の席にもカレーが運ばれた。選んだドリンクは生ビール。やはり、一杯ひっかけて観戦した方がノレるってもんだ。カレーはサラサラのルーが特徴的。とはいえ、レストランのような高級っぽい感じではなく、家で作るカレーの延長線上にあり、逆に好感が持てる。

ルーに溶け込んだ肉や野菜の旨みが美味

スプーンですくってひと口……。うん、スパイシーさはやや控えめ。これなら子供からお年寄りまで楽しめること間違いない。そして、肉や野菜の旨みがしっかりと伝わってくる。とくに玉ネギをふんだんに使っているのか、じんわりと甘さが広がる。この素朴な味わいもまたイイ。

調理スタッフの皆さん。皆、熱心なプロレスファンだ

「フードミキサーにかけた鶏肉と野菜をじっくりと煮込んでいます。隠し味にワインとショウガ、ニンニクを使っているので複雑な味わいがするのだと思いますよ」と、調理スタッフの渡邉哲也さん(写真中央)。もちろん、彼も大のプロレスファン。裏方でもよいからプロレスを支えたいと昼間は仕事をしながらボランティアで調理を担当している。カレーには彼のプロレス愛が詰まっているのだ。

選手とファンが一体となって楽しむプロレスイベント

清水祐選手(左)と伊東優作選手(右)

20時になり、試合開始のゴングが鳴らされた。第一試合は、2019年5月6日にデビュー予定の清水祐選手と、愛知県刈谷市を拠点とするプロレス団体「DEP」所属でキャリア7年の伊東優作選手のエキシビションマッチ。

伊東選手に技を決められて悲鳴を上げる清水選手

試合は伊東選手が胸を貸す、というよりは、清水選手が一方的に厳しいプロの洗礼を受けるというかたちになった。観客からは「しみずーっ!頑張れーっ!」との声援が飛び交った。それは厳しくもあり、温かくもあった。現役選手との圧倒的な力の差を見せつけられた清水選手は、この一戦を忘れることはないだろう。

美月選手(中央)に場外へひきずりまわされる長谷川智也選手(左)と柴山貴哉選手(右)

第二試合は、長谷川智也選手(長谷川智也プロレス研究所)と女子プロレスラーの美月選手(豊田プロレス☆勇気)、柴山貴哉選手(DEP)の3人が同時に闘う3Wayマッチ。どんな死闘が繰り広げられるかと思いきや、プロレス特有の「お約束」を連発。選手それぞれのキャラクターを存分に発揮して、会場は大爆笑に包まれた。

3Wayマッチを制した美月選手

観客のテンションがMAXに達したのは場外乱闘。リングサイドで観戦するファンもしっかりと理解していて、場外乱闘が始まるとテーブルを隅に寄せて選手たちが闘いやすくしていた(笑)。3Wayマッチを制したのは、美月選手。大の男2人を相手に健闘した美月選手に観客は皆、惜しみなく拍手を贈った。

高井憲吾選手

第二試合が終わったところで、少し休憩。追加の料理やドリンクを注文したり、試合を終えた選手と交流したり。筆者が席で寛いでいると、名古屋のプロレス団体「チームでら」の高井憲吾選手が「ホフくじ」なるくじを勧められた。1回500円でチケットやDVDなどが当たるという。

「ホフくじ」で当たったタカイタオル

この日は高井選手の試合はないが、所属する「チームでら」のPRとグッズの販売のために来たという。ローカルのプロレス団体はどこも台所事情が厳しい。この「水曜カレープロレス(仮)」に出場する選手もファイトマネーというよりも、地元のプロレスの灯を消さないという使命感の方が大きいようだ。筆者は運試しと思って「ホフくじ」を引いてみた。結果、小吉のタカイタオルが当たった。

涙あり、笑いありのプロレスは最高のエンターテイメントだ!

影山選手の技に顔をゆがめる801選手

第三試合は、「影山道雄選手(チームでら)・伊東優作選手(DEP)」対「ヤス久保田選手(プロレスリングZERO1)・801(やおい)健一選手」のタッグマッチ。この試合の見どころは、アマチュアプロレス出身の801選手がベテランの影山、伊東の両選手を相手に結果を残せるか否か。会場に響き渡る「やおい!」コールに応えて奮起するも……。

不甲斐ない試合結果にヤス久保田選手が喝を入れる

やはり、プロの壁は高かったのか、左腕を集中的に責められた挙げ句、負けてしまった。リングでうなだれる801選手にタッグを組んだヤス久保田選手が「やおい!おい、やおい!お前、この試合で何か残したのかーっ!」と檄を飛ばすも、うつむいたまま何も応えられない。その表情は悔しさに満ちていた。

大谷譲二選手(左)と浦博旭選手(左)

そしてこの日のメインイベントは、浦博旭選手(DEP)と、「水曜カレープロレス(仮)」のために東京から参戦した大谷譲二選手(HEAT-UP)との若手同士一戦。この試合はいわば、東京と愛知の代理戦争の様相も呈している。第三試合までの、どこかアットホームな雰囲気から一転、ピリピリとした緊張感に包まれた。

勝利に歓喜する大谷選手。この後、深夜バスで帰路についた

鍛え抜かれた肉体から繰り出す技はキレがあり、見ていて惚れ惚れするほど。一進一退の攻防が続き、大谷選手が勝利を果たした。試合後、大谷選手はHEAT-UPの若手選手を「水曜カレープロレス(仮)」へ送り込み、名古屋の若手選手と気が済むまで闘い合うことを宣言。会場は大いに盛り上がった。

リングサイド席は選手の息づかいや筋肉の躍動感が伝わってくる

プロレスは、テレビやDVDよりも生で見る方が絶対に面白い。毎週水曜日に開催されている「水曜カレープロレス(仮)」の魅力は、涙や笑い、友情、根性などすべてのコンテンツを含んでいることに尽きる。まさに最高のエンターテインメントである。

取材・文・撮影/永谷正樹

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