北九州といえば、あのお店「ちりんちりん工房 本多商店 」

2019/04/06

北九州といえば、あのお店「ちりんちりん工房 本多商店 」

先祖代々にわたって伝統的な事業を行い、長年愛され続けている店が多い街・北九州。そんなお店の看板を背負いながらも、前進し続ける次世代の担い手たちを紹介するコーナーです。

リビング福岡・北九州

リビング福岡・北九州

昔ながらの製法を守った羽釜炊きの豆。この味をもっと多くのお客さんに届けたい

1949年、門司港でうどん屋さんとして初代・茂さんが創業した「本多商店」。当初から妻・りつさんが一斗缶に入れた煮豆と煮昆布を担いで販売していたのですが、それが好評で、2代目・稔さんが継ぐ頃には“豆屋さん”が主となりました。

「昔はリヤカーを引き、“ちりんちりん”と鐘を鳴らすと、丼を持った人が買いに来ていました。甘いものが高価だった時代、憧れの目で見ていたという人もいたようです」と3代目の勇さん(54)。昔ながらの製法を守り、丁寧に羽釜で煮豆を炊いています。

創業時から豆を販売していたリヤカー。2011年に構えた現在の店舗の店頭にカウンターとして置かれています
3代目・本多 勇さん

「祖父も父も職人気質で厳しかった。炊いた豆を黙って捨てられたりしていましたね」と笑う勇さんですが、23歳の頃に家を飛び出しています。10年後、稔さんの体調が思わしくないと連絡を受け実家へ。

「10年ぶりに戻った時も、父は『元気か』とひと言だけ。でも、私がいないところでは店を継ぐと決めたことを喜んでいたようです」と勇さん。当時は分からなかったけれど、仕事でも仕事以外でも、自分で考える姿勢を自然と身に付けることができ、それは今大きな強みになっていると語ります。

「この味をもっと多くの人に届けたい」と、職人育成にも力を入れている勇さんでした。 

3代目・本多 勇さん

「今まではお客さんが来るのを待っていましたが、これからはイベントなどにも積極的に参加して、自らお客さんがいる場に出ていきたい。そして、この伝統の味をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています」

【看板商品】うずら豆・えんどう豆

熱伝導がよい羽釜で3~4時間炊いている、同店の豆。「豆の種類、季節、天候などに合わせて火の入れ方を変えています」と勇さん。炊ける“音”で、豆の状態が分かると言います。年配の人でも食べやすいように、豆はかなりやわらかめ。粉を吹かせ、ホクホクした歯触りで甘さ控えめに仕上げています。

看板商品の、うずら豆とえんどう豆は不動の人気。いろいろ試してみたい人向けの「三色パック」も好評です。手土産にも喜ばれますよ。

いろいろ試してみたい人向けの「三色パック」
左:えんどう豆(1枡350円、小パック250円) 右:うずら豆(1枡400円、小パック250円)

この記事を書いたライター情報

リビング福岡・北九州

リビング福岡・北九州

西日本リビング新聞社が発行する、女性のための生活情報紙「リビング福岡」「リビング北九州」の公式サイト。「福岡の毎日が、ちょっと楽しくなる」をテーマに、地元のディープなネタやイベント・おでかけ情報、グルメ、レシピ、暮らしに役立つ情報などを発信しています。

リビング福岡・北九州 が最近書いた記事

SPECIAL

SERIES