京都・薫習館の聞香体験で、香りと四季、文学を感じてみた!

2019/04/16

京都・薫習館の聞香体験で、香りと四季、文学を感じてみた!

みなさん、こんにちは。ある香りを嗅ぐと、その当時の思い出や感情が蘇ることはありませんか?そんな瞬間のことを「プルースト効果」と呼ぶと、先日初めて知ったWebLeafスタッフです。京都で、そんな様々な香りにまつわる場所を考えてみると、頭に浮かんだのが「香老舗 松栄堂」。

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薫習館の聞香(もんこう)体験で、香りと四季、文学を感じてみた!

宝永2(1705)年の創業以来、お線香や匂い袋、香木や練香などを生み出してきました。そんな「香老舗 松栄堂」が、2018年7月に香りの情報発信拠点『薫習館(くんじゅうかん)』をオープンさせたことをご存知ですか?

館内には松栄堂の香りを体験できるスペースや、香りと人との交流の場となるギャラリーやホールなどが併設されています。

そんな薫習館2階で、香りと季節・文学を楽しむ「聞香(もんこう)」を体験できると聞きつけました。そこで今回は、Leafもメンバーの一員である「烏丸通まちづくり協議会」のイベントとして参加させていただきました。ちなみに、「烏丸通まちづくり協議会」とは、烏丸通の界隈で事業・居住し、烏丸通を愛する人々で構成された団体です。「気品高い良質な通り」「京都の産業をリードする通り」を目指し、様々な活動を行うひとつとして、今回のイベントが開催されました。

それでは早速『薫習館』で「聞香」を体験させていただきます!

香りの向こうに梅の季節を感じて

香老舗 松栄堂によると、"香りを楽しむ"という行為には、部屋に香りを漂わせる「空薫(そらだき)」と、掌中の香りを静かに鑑賞する「聞香(もんこう)」の2種があるのだとか。

今回体験させていただく聞香は、香りを"嗅ぐ"のではなく、聞香では"聞く"と言うそうで、香りと共に四季や文学を楽しむものなんだそう。

またその中でもただ"香りを聞く"のではなく、今回はいくつかの香りを聞いて、その香りが何なのかを当てる「組香(くみこう)」を体験させていただくことに。組香には数千種もパターンがあると言われ、和歌や物語文学の世界を主題に季節の合わせたものが多いそう。

体験させていただいた時期が梅の花が咲く頃だったこともあり、今回はそんな梅にちなんだ「梅烟香(ばいえんこう)」という組香を体験させていただきました。

組香では、香りを炷き出す"香元"、結果などを記録する"執筆"によって進められ、お客のことを"連衆"と呼びます。凛とした独特の世界観を感じながら、初めての組香にWebLeafスタッフは緊張しっぱなしです。

奥に見えるのが香元(左手)と執筆(右手)。それを囲むように連衆が座ります

香元の手元では、香炉の中の灰に銀葉(ぎんよう)と呼ばれる雲母と言う石で出来た板をかけ、2mmほどに切られた香木を置き、煙りを立てないように香を炷き出しているそうです。そんな様子を見ていると、手元には重硯箱(じゅうすずりばこ)が届きました。こちらには、答えを書くための筆や墨などが入っています。

自分の分を取ったらお隣の方へ
水差しが鳥型でかわいい!

準備が整った頃、まずは「梅」と「烟(けむり)」の2種のお香が順番に届きました。この2種の香りを聞いて覚えていきます。

手元に香炉が届きました
うーーん、なんだか甘い香りがする、気がする

その後、しっかりと2種を覚えたら、香元の「出香!」という声と共に、実際の組香がスタートします。この2種に加えまだ香りを聞いていない「香」と呼ばれる新しい香りを加え、3種類の香りがどの順番で届いたのかを当てて行くのです。たった2mmの香木ですが、それぞれ違った香りがすることにも驚きます。たくさん聞いていくうちに、「あれ?さっき聞いたのは「梅」だった気がするけど...」と自信が無くなってしまいました。そうして、3種の香りを聞いた後には、どの順番で届いたのか答えを書いていきます。

WebLeafスタッフは「梅」「烟」「香」の順番だったと予想!

全員の答えが集まったら、記録係の執筆が一人ひとりの答えを紙に書き写していきます。そして、最後に答え合わせをします。全て当たっている人には「全」、一つだけ当たっている人には「一」の文字が答えの一覧に書かれます。

「執筆」による結果発表
WebLeafスタッフは1つだけ当たっていました

間違っていたことに落ち込んでいると、組香は、香りを聞きわけ当てることができたことの優劣を競うものではなく、あくまで、香りで表現された主題を鑑賞し、その世界に遊ぶのが目的とされる、というお話を伺うことができました。

なるほど、昔の人は梅の花が咲く頃に楽しむこの「梅烟香」で、その後にやってくる春を待ち遠しく感じながら過ごしていたんですね。なんと優雅なひととき!

こちらが本日の香りとなった香木。 松栄堂にはこんな香木が400〜500種もあるのだとか!さすがです...!

美味しいお菓子とお抹茶もいただいた後には、同フロア内にある「松栄堂 松寿文庫」にて、香道の道具や歴史なども学ぶことができ、たっぷり"香りを聞く"という時間を堪能させていただきました。

また、松栄堂では毎月一回初心者でも参加できる「聞香を楽しむ会」を開催中。みなさんもぜひチェックして参加してみてください。

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