名古屋で創業50年超!「喫茶マウンテン」デカ盛り珍メニュー

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2019/05/14

名古屋で創業50年超!「喫茶マウンテン」デカ盛り珍メニュー

「マウンテンって知ってる?」ー就職や転勤で名古屋に引っ越してきた人が必ず聞かれる質問がそれだ。抹茶小倉スパがあって、やたらデカ盛りで、観光客に人気で、でも地元の常連客も多い……一体どんなところか? ならばと自ら登山してきました!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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もはや名古屋文化! 「喫茶マウンテン」とは

さて、喫茶マウンテンに「登山」開始!

喫茶マウンテン(以下「マウンテン」)があるのは、名古屋駅中心部から少し離れた昭和区。高級住宅街であり、大学の多い学生街でもあるエリアだ。
看板はやや個性的だが、三角屋根の建物は昔ながらの喫茶店である。

落ち着いた雰囲気とポップなのぼりのギャップがスゴい

普通に喫茶店っぽいと感じるのもつかの間、エントランス横ののぼりはキュートな「いちごスパゲティ」! よそにあるメニューとも思えないので、きっと特注なのだろう。
※イチゴスパゲティは冬季限定のため、GWくらいで終了となる。

マウンテンの珍メニューに遭難者続出!

「甘口抹茶小倉スパ」(1000円)

1968年創業のマウンテンを一躍有名にしたのは、斬新な甘口スパをはじめとする珍メニューだ。マウンテンという店名にかけて、名古屋では珍メニューを完食することは「登頂」と呼ばれている。

油で炒めたパスタ自体は、問題なくおいしいのだが……

提供されたときのインパクトも大きいが、ホイップクリームの絡んだ温かい麺はカオスである。味は「思ったより食べられる」という感じだが、登頂までの道はそれなりに険しい。
なお、トッピングのあんこは品質に定評のあるメーカーに依頼しているオリジナルなので、しっかり味わおう。

――それにしても、なぜ甘口スパを?

2代目店長 加納隆久さん
2代目店長 加納隆久さん
「親父が始めたんだけど、デザートの位置付けだね。例えば『フカヒレ尽くしコース』なんかで、前菜からデザートまでその食材使ってる、みたいなのあるでしょ。ああいう感じで、デザートもパスタで、みたいな。たぶん、そんな感じだね」

実は、デカ盛りでも有名!

メニューが多すぎて写真を載せるスペースがない

マウンテンは珍メニューだけでなく、そのボリュームでも知られている。先頭に「※印」のついているメニューのみ小盛りで、その他は基本的に大盛りだ。しかし「※印」、少なすぎる……!

「コーヒーフロート」(500円)

お料理だけでなく、コーヒーフロートもフルボリューム。ジョッキに入ったアイスコーヒーに、てんこ盛りのアイスクリームが!

アイスクリームを取り皿に移さずに完食できるか!?

アイスクリームがジョッキからあふれるように盛られ、ストローを差す余地さえない。しかし「安かろう悪かろう」ではなく、いい意味で「普通においしい」バニラアイスクリームなのがさすがだ。

メキシコの風景が脳裏に浮かぶデカ盛りも!

「ランチェロピラフ」(900円)

食事メニューはほとんどがデカ盛りだが、特にインパクトがあるのがこちらの「ランチェロピラフ」。山盛りのチキンライスに、オムレツ、ハンバーグ、とうもろこしが大胆にトッピングされている。

――ランチェロって、どういう意味なんでしょう?

2代目店長 加納隆久さん
2代目店長 加納隆久さん
「ちょっと違うかもだけど、スペイン語で農場みたいな意味。妻がメキシコ人なんで、メキシコの農場をイメージしたんだよね」

(筆者注)正確にはランチェロは牧場主や農場主という意味。農場はランチョ。

――農場……!?

2代目店長 加納隆久さん
2代目店長 加納隆久さん
「そう、とうもろこし畑があって、オムレツはニワトリ小屋、ハンバーグが豚舎。メキシコで食べられてるサボテンを使ったメニューもあるし、珍メニュー扱いのチリソースがけのマンゴーかき氷もメキシコのマンゴーの食べ方がヒントなんだよ」

奥様の故郷をイメージして創作された、愛と夢あふれるメニューだったとは! 由来を聞くと、改めてランチェロピラフをじっくり眺めたくなる。

チキンライスを埋め尽くすとうもろこし

一面にぎっしり広げられたとうもろこしも、とうもろこし畑だと聞くと納得。ただのデカ盛りではない、これはメキシコなのだ。

昔懐かしい、オムライスの味がする

こちらが、ニワトリ小屋。農場だと聞くと、オムレツに混ぜられたミックスベジタブルから畑を連想してしまうから不思議だ。

食べ応え抜群の大きなハンバーグ

そして、いちばんシュールなのがハンバーグの豚舎! 命をいただくありがたさを感じられる……か!?

さらなる珍メニューが、爆誕!?

――由来も衝撃ですが、それにしてもデカ盛りですね。しかも900円とは!

2代目店長 加納隆久さん
2代目店長 加納隆久さん
「地元の人が毎日来られる値段にしておきたくてね。この辺りは学生街で、昔はお金のない学生も多かったからお腹いっぱいになってほしくて大盛りにもなって……。でも最近はお金に困ってる子も大食いの子も少ないから、新しいアイデアもいるなとは考えてるよ」

――新しい企画があるんですか?

2代目店長 加納隆久さん
2代目店長 加納隆久さん
「息子の真史(しんじ)が3代目としてうちに入ったから、息子考案のメニューだけで1ページ作ろうかと思ってる。7月くらいからかな。管理栄養士の資格もあるしね」
隆久さん1歳の誕生日に、マウンテンはオープンした

「資格を生かして勤めたほうが効率いいのに」と言いつつも、「でもうちでやりたいんだってさ」と嬉しそうに笑う隆久さん。3代目が管理栄養士なら、今後はデカ盛りとトレンドのコラボにも期待できるかも!?

地元の人も足しげく通う老舗喫茶店

レトロで落ち着いた雰囲気の店内

休日ともなると県外からの観光客でにぎわうマウンテン。その一方で、近隣住民に愛されるごく普通の喫茶店でもある。
それは、さきほどの隆久さんのお話でも納得できるだろう。

ひとつのテーブルを挟んで向き合う常連客

ほぼ毎朝コーヒーを飲みにやってくるという常連客の児玉さん(写真奥)が座っているのは、厨房がすぐ目の前に見える席。顔なじみのお客さんと同じテーブルで向かい合い、厨房内の店員さんとの話も弾む。

新聞片手にゆっくりコーヒーを飲む人、子どものころは家族で来ていたという青年、近隣のママ友グループ……。マウンテンは、地元民が思い思いに過ごせる憩いの場なのである。

――コーヒーフロートのアイスコーヒーもおいしかったです。毎日でも飲み飽きない味ですね。

2代目店長 加納隆久さん
2代目店長 加納隆久さん
「コーヒーはボンタイン珈琲とシーシーエスコーヒー、2社から。両方とも地元名古屋のコーヒー会社だよ。店名の由来も、ブルーマウンテンだしね」

――そのマウンテンだったんですか!?

2代目店長 加納隆久さん
2代目店長 加納隆久さん
「一応。でも、大盛りで有名になってからは親父は『山盛りだからマウンテン』って言っちゃったりしてたけど」

――名物お父様ですよね。隆久さんが今2代目ということは、引退されてしまったんですか?

2代目店長 加納隆久さん
2代目店長 加納隆久さん
「いやいや、午前中はいないけど店に出てるよ。俺も店長だけど、親父も一生店長!

名古屋に来たら、喫茶マウンテンへ!

世界でここにしかない一皿だらけ!

「名古屋が世界に誇る 喫茶マウンテン」

時折、甘口抹茶小倉スパの写真にそんな言葉を添えて新聞広告を出すマウンテン。名古屋を訪れる際はお店まで足を延ばし、その真髄を自分の目と舌で確かめてみてほしい。

取材・文・撮影=一番ヶ瀬 絵梨子(日本プリコム)

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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