日本酒を試して選べる素敵な空間  注目の角打ち4店

特集

おいしい日本酒が飲みたい!

2016/08/25

日本酒を試して選べる素敵な空間 注目の角打ち4店

酒屋に併設されたカウンターで立ち飲みをする、というのが角打ち(かくうち)。それだけ聞くと居酒屋っぽいが、今、角打ちは、新時代へ。オシャレに気軽に「わたしだけの1本」を見つけられる場所なのだ。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

角打ちの伝統を守りながら気軽に日本酒と触れあえる場所

酒屋に併設されているということで安く飲めるというのも角打ちの良さだが、「自分の好みの日本酒に出会いやすくなる」ことが魅力として語られるようになった。最近の角打ちは、全国の多彩な酒蔵のたくさんのストックの中から、適量、安価で飲み比べができる。

テイスティングして感想や好みをその場で伝えることで、どんどん好みのお酒に近づいていける。しかもお酒との相性がいい少量で気軽なおつまみもあるので、フードと日本酒の相性も探ることができるのだ。

一見するとワインバー?な角打ちも。ひとりでじっくりテイスティングしたり…

購入に当たって、見ただけではわからないということも多いけれど、カウンターで30分、2、3種テイスティングするだけで、日本酒との出会いは一気に広がるのだ。ウェイティングバーのような感覚で利用できる素敵なカウンターも増えてきた角打ち。親切なスタッフと素敵で多彩な酒、そして心地良い空間が揃った注目の4店を紹介しよう(各店の表示価格は税別)。

お友達とお酒にあうつまみを楽しみながら相性の良いお酒を探せたり、実は用途も広い

1.『伊勢五本店 中目黒店』

美麗でシンプルなカウンターで酒の本質にたどり着く

『新政 瑠璃』の2015年(左)と岐阜の『射美 無濾過生貯蔵原酒』(右)。日本酒のために生まれた繊細な「SAKEグラス」との組み合わせで気持ちを解いてくれる。有料試飲アイテムは概ね半合400円~

春なら桜、夏なら風がぬけていく木陰、秋にはきれいな夕景。中目黒から目黒川沿いを5分ほど歩くと、現代美術館かギャラリーのようなお店にたどり着く。

清潔でシンプルなカウンター。壁には酒メニューが書かれた黒板のみというすっきりとした空間の中でテイスティングする日本酒は、不思議に清らかで、そして凛とした表情。毎年チャレンジと進化を続ける蔵元の『新政 瑠璃 ラピスラズリ』。ここでグラスを傾ければ、その元となる東北で広く栽培される酒米のひとつ『美山錦(みやまにしき)』の端正さまで感じられます。

日本一小さな酒蔵とも言われる杉原酒造の『射美(いび)』の、キャンディのようで、でも野趣も感じられるストロベリーテイストも、より清らかに。朝に飲んでいい、お酒。そんな爽やかさも『射美』から。にぎわう時間も楽しく、でも、一人でじっくりと、しみじみと自分の世界に入り込んで酒に向き合う時間もまた、いい。

日本酒、焼酎好きが高じてOLをやめ、神楽坂で飲食店を経営していたというスタッフの一丸さん。「ジャケ買いでの出会いもいいものですよ」とアドバイス。日本酒そのものだけではなく楽しみ方も気軽に相談できる
ちょこちょこ盛り(手前:この日の盛り合わせは500円)は、日本酒のさまざまな表情を探れる小皿。人気メニュー「へしこと山くらげのポテトサラダ(350円)」は、クリスピーな食感と深い酸味が楽しい
焼酎、ワインもお店の考え方が伝わる品揃え
ギャラリー風の入口も、酒の品質を守るための工夫
Yahoo!ロコ伊勢五本店 中目黒店
住所
東京都目黒区青葉台1-20-2 1F

地図を見る

アクセス
中目黒駅[正面出口]から徒歩約5分
代官山駅[正面口]から徒歩約7分
恵比寿駅[4]から徒歩約11分
電話
03-5784-4584
営業時間
月,水~日 11:00~21:00
定休日
毎週火曜日、祝日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

2.『はせがわ酒店 表参道ヒルズ店』

女性スタッフの笑顔に癒されながら今日の1本を探す

やわらかな自然光の中で、やわらかなサーブ。表参道ヒルズ店でナビゲートしてくれるのは女性スタッフ。夏の猛暑の東京でも、美しくお酒が楽しめる。ワイングラスに注がれるお酒はたっぷり90ml。400円程度~

下町・北砂で創業。もともとは飲食店や業務店などプロたちに評判の店だったが、表参道ヒルズの開業に合わせ、「もっと一般の方にも日本酒を楽しんでいただきたい」という想いから出店。

楽しんでいただくためのひとつの試みが、四合瓶。それまでは1升(1.8ℓ)瓶が日本酒の定番。でも、飲みきるのは大変だし、冷蔵庫には入らないし、そもそも女性が持ち歩くのは負担。四合瓶なら気軽にお求めいただける。そこで当時は数少なかった四合瓶を造ってもらうために全国の酒蔵を巡り、交渉するなど尽力。今ではむしろ主流となった感もある四合瓶だが、裏にはそんなドラマもあったのだ。

ショッピングの途中、カウンターでテイスティングし、お気に入りを見つけて、気軽に、さっと、四合瓶1本、2本を買って帰るというスタイル。お酒もブランド。素敵にお持ち帰りしたい。

タイプ違いの2種を楽しむ。高知の『あきとら 夏純銀』は酸がしっかり、切れ味も明快なタイプ。宮城の『ひと夏の恋 純米吟醸酒』はほのかな余韻。夏の恋を思い出す可愛らしさ
「おつまみ三種盛り」(右 400円)はテイスティングの邪魔をせず、一方で日本酒の要素を引き出す組み合わせ。チーズと枝付のレーズンも新しい世界を広げてくれるおつまみ。おつまみもすべて購入可能
スタッフの山岸さん。「この季節、この時ならではのお酒を提供することで、お客さまに、今日の気持ちにあったお酒と出会っていただきたいです」
表参道ヒルズのレストランフロアの1角。地元の酒通、外国人をはじめ、買い物帰りに一息つきながらテイスティングという女性たちも多い

3.『折原商店 深川不動堂参道店』

人情豊かな参道で出会う和酒の豊かさ

夏だからこそ雪という文字が心地良い。秋田・齋彌(さいや)酒造『雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ) 純米吟醸』の限定生酒に、クリアなボトルが爽やかな新潟・麒麟山酒造『きりんざん 大吟醸 ホワイトボトル』

下町・門前仲町。駅を降りて深川不動堂へ向かう150mの参道は『人情深川ご利益通り』という商店街。訪れる客にとっても深川不動に歩みながらのロケーションは心底、格別。レトロというよりも伝統家屋、民芸的なしつらえ。奥に進むと、木の柔らかさとほのかに暗い照明の中、セラーに照らされるお酒たち。不思議な空間だがここは間違いなく酒屋。

気に入った酒をピックアップ(有料試飲各酒50ml 200円~、110ml 400円~。すべて購入可能)し、「あて」とともに参道の空気を感じられる入口のスペースに落ち着くと、「日本酒(和酒)は、造られた場所の水、米、空気の味がする。そしてなにより旨い酒を造るという人の情の味がする」という折原商店の口上が思い出される。

人情深川はパワーと熱、ご利益はその努力へのご褒美。なるほど、ここにこの角打ちがあって、なぜ飲んでいると気持ちがよいのか。参道の風と共に感じられるかも。

スタッフの久保さんはもともと日本酒好き。2年前に出会った佐渡のお酒との縁から、OLを辞めてこの仕事に。「ラベルからお気に入りを見つけて有料試飲していただければ思わぬ運命的な出会いがあるかもですよ」
2つの日本酒にあわせたのはおでん。1つ120円でお好きなものを。東京の下町らしく「ちくわぶ」なども。定番のつまみのほか、店内で売られているなつかしの駄菓子もあてにできる
タイム・トリップだったり旅気分の奥のスペースと、参道の空気感を感じられる店舗まんなかあたりのスペースも狙い目のひとつ
池袋で飲食店などプロ向けにお酒を販売している業務用市販店「株式会社折原」が角打ちにこの地を選んだのは「神様の前で日本酒を提供したい」という気持ちから。酒ケースでできたテーブルが、参道にとってもいい風景

折原商店 深川不動堂表参道店

住所:江東区富岡1-13-11 折原門仲ビル1F
アクセス:門前仲町駅[1]から徒歩すぐ、前仲町駅[5]から徒歩約3分、木場(東京都)駅[4]から徒歩約10分
電話番号:03-5639-9447
営業時間:10:30~22:00

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

4.『銀座君嶋屋(銀座一丁目)』

パリのエスプリと「ぽんしゅ」の情熱を軽やかに楽しむ

ワイン用のテイスティンググラスで提供される日本酒。アロマ、テイスト、カラーの違いを楽しもう

社長の君嶋さんは、日本酒や焼酎の販売、文化の育成に情熱を傾ける一方、日本ソムリエ協会の副会長でもある。シャンパーニュやワインを日本に広め、逆に、日本酒と世界を結び付けている人物なのだ。その想いが、この銀座店をはじめ、話題のスポットである恵比寿アトレにある恵比寿店にも溢れている。

でも、その想いは、あくまでもふわっと心地良く。ワインと和酒のお互いのよさを引き出したおつまみであったり、パリのカフェやワインショップでテイスティングしているような感覚であったり。ふわっと心地良い雰囲気ではあるけれど、テイスティングを楽しんだ後は、自然にそんな熱を感じてしまうのも、また面白い。ぽんしゅとしての伝統の楽しみ方を、銀座、パリの洗練の中で。

社長の「情熱のある作り手さんと一緒に情熱を持って売りたい」という想いを反映した「情熱シリーズ」。3種飲み比べができ、違いがわかりやすい。この日は各45ml3種500円
入手困難なお酒のひとつ『醸し人九平次』(有料試飲900円)は角打ちスペースでも常時ラインアップ。パリのワインマニアにも評判のブランドだけに、このお店の象徴的アイテム
角打ちの定番的な和のつまみも充実しているが、鴨やチーズなど、ワインバー的なメニューも、日本酒とあわせて楽しみたい
お店の奥には自然光が差し込むバースペースと充実のワインセラーも。パリのワインブティックを思わせる店構えながら、流れている音楽はUK系を中心としたロックという隠し技も

日本酒をもっと気軽に楽しめるアプリ『Sakenomy』。使い方を動画でチェック!

Yahoo!ロコ銀座 君嶋屋
住所
東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル 1F

地図を見る

アクセス
銀座一丁目駅[3]から徒歩約1分
有楽町駅[D9]から徒歩約2分
東京駅[京葉線1(南側)]から徒歩約3分
電話
03-5159-6880
営業時間
月~金 10:30~21:00 土 10:30~20:00 日 10:30~19:00
定休日
無休
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

アプリ『Sakenomy』と角打ちに出かけよう

アプリ『Sakenomy』と角打ちに出かけよう

気に入った日本酒に出会う、出会った。そんなとき便利なアプリが『sakenomy』。好きなタイプのお酒をお薦めしてくれたり、人気ランキング、イベント情報など日本酒に関する情報がここに

取材・文:岩瀬大二(rd)、撮影:片山よしお(はせがわ酒店表参道ヒルズ店、折原商店、銀座君嶋屋)、田川智彦(伊勢五本店中目黒店)
企画・協力=株式会社 JAPAN CRAFT SAKE COMPANY

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

RECOMMEND

SPECIAL

SERIES