発祥の店で味わう岡山の絶品ご当地グルメ「デミカツ丼」

特集

【特集・第5回】地元人が推薦! グルメ甲子園 〜 ローカルフード編 〜

2019/07/01

発祥の店で味わう岡山の絶品ご当地グルメ「デミカツ丼」

昭和6年の創業時から「デミカツ丼」を提供している老舗店のこだわりとは?(「タウン情報おかやま」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

県外や海外からも数多くのお客さんが訪れる有名店

日本料理店のような落ちついた店構え

岡山駅東口を出て、路面電車が走る桃太郎大通りから小道に入ってすぐの場所にある「味司 野村」は、岡山を代表するご当地グルメ「デミカツ丼」の発祥の店として知られています。地元の方はもちろん、県外や海外からも数多くのお客さんが訪れる人気店で、多い日は600食も出るそうです。今回は元祖「デミカツ丼」のこだわりや人気の秘密を探るべく、お店を訪問しました。

店主の野村好子さんと、息子さんでもある4代目の大希さん

お店は、店主の野村好子さんが中心となって切り盛りしており、大希さんは厨房で調理を担当しています。岡山市内を走る路面電車で流れていることから、地元の方なら一度は耳にしたことがあろう「お父さんも食べた お母さんも食べた 野村のカツ丼」というコマーシャルのキャッチフレーズが店内にも飾ってありました。

地産地消にこだわり、なるべく岡山県産の食材を使用

厨房に入ると大希さんの表情が引き締まる

特別に「デミカツ丼」を作る工程を見せていただきました。小麦粉をまぶした肉を卵にくぐらせた後、パン粉を全体に付けていきます。あっという間に仕上げていきます。

店主 野村さん
店主 野村さん
「お肉は昔から長年の付き合いの肉屋さんから仕入れています。肉屋さんがグラムごとに切って持ってきてくれますので、叩いて柔らかくしてから塩と胡椒で下味を付けています」
肉をフライヤーへ
キツネ色になるまでじっくりと両面を揚げていきます

フライヤーに肉を入れて揚げていきます。注文を受けてから揚げるので、忙しいときは一度に20枚ほど揚げることもあるそうです。

揚がったばかりの熱々のカツを食べやすい大きさにカットし、ご飯と茹でキャベツが入った丼へ。「キャベツは茹でる」のが野村流。デミグラスソースとの相性抜群!
野村さん
野村さん
「岡山には美味しい食材がたくさんありますので、なるべく地産地消を心がけています。キャベツなどの野菜も岡山県産で、お米は岡山の『朝日米』を使用しています。それに素材のよいものを使わないと、美味しいものはできないですから」

一子相伝で受け継がれてきた秘伝のデミグラスソース

仕上げに秘伝のソースをたっぷりと

ソースの仕込みには丸2日かかるそうで、そのレシピは門外不出とされています。

野村さん
野村さん
「当店のデミグラスソースは一子相伝で受け継がれてきたソースですので、現在は息子にしか作れません。私もそのレシピは知らないんですよ」
「ドミグラスソースカツ丼 ロース」(800円)

「味司 野村」の「デミカツ丼」は、創業者である野村佐一郎さんが修業時代に試行錯誤して考案。昭和6年の創業時から提供されていたそうです。創業当時は「野村食堂」という屋号で、数あるメニューの中の一つだったそうですが、好子さんのご主人である3代目の宏司さんの時代からカツ丼専門店となったそうです。

野村さん
野村さん
「現在は数多くの店で『デミカツ丼』が提供されていて、ご当地グルメとして認知されるようになりました。このメニューがひとつのきっかけになって岡山に来られる方が増えればうれしい、と思っています」

好みや腹具合でいろいろ選べる多彩なメニュー

丼ものだけで20種類のメニューがある

「味司 野村」のカツは、豚ロースかヒレから選ぶことができます。また、「デミカツ丼」だけでなく一般的なカツ丼のスタイルである「玉子とじカツ丼」もありますので、両方を味比べすることもできます。二つで大盛りになる「子膳」や二つで並盛りになる「孫膳」など、好みや腹具合でいろいろ選べる多彩なメニューが用意されています。

店内も外観同様、落ちついた雰囲気

カツ丼専門店というだけに男性客が多いと思いきや、お店の外観や店内のシックな雰囲気も相まって、女性客も多いそうです。

野村さん
野村さん
「お客さま一人一人が『美味しかった』という気持ちになって、喜んで帰ってくださることが日々の目標です」

取材メモ/元祖「デミカツ丼」は、濃厚なデミグラスソースがサクサクのカツと茹でキャベツと絶妙なハーモニーを奏でており、ご飯との相性が抜群。さすが発祥の店だけに完成度の高い一品でした。

取材・文・撮影=カタオカキヨシ

月刊タウン情報おかやま

月刊タウン情報おかやま

毎月25日発行、540円

岡山で40年以上発刊する地域密着メディアです。「今日何する? 週末どこ行く? あなたのおでかけをハッピーに」をコンセプトに読者のおでかけ意欲を喚起。発行エリア:岡山県内全域 発行部数:56000部。

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

SERIES