湘南の古民家をカスタマイズ。コージーな海辺のふたり暮らし

2019/05/15

湘南の古民家をカスタマイズ。コージーな海辺のふたり暮らし

湘南の海辺に佇む賃貸の一軒家に暮らす、俳優とセラピストのカップル。築50年の物件を、DIYで少しずつ手を入れながらカスタマイズしています。「この家が、好きだから」。賃貸でも工夫次第で、こんなに自由な暮らしが楽しめる…そんな好例を取材しました。

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ぶらりと見に来た海辺の古民家に“一目惚れ”

“湘南のアマルフィ”との呼び声も高い、美しい海辺の町、神奈川県横須賀市秋谷

マイケル&久美子・キダ夫妻が暮らす古民家は、眼下に海を見下ろせる丘の上にあります。広い一戸建て住居を上下で割り、それぞれを賃貸住居にしたという珍しい物件。キダ夫妻は、2階のフロアで暮らしています。

内階段は1枚の板で塞がれていますが、板を介して上下階の住人が会話できるほどのゆるやかさ。「1階に住んでいるカップルは、とても気持ちがいい人たち。いい隣人関係です」とマイケルさん。

玄関前のスペース。流木アートや貝殻など、海辺を感じるディスプレイです。隣に見える扉の中は納戸。内階段を板で塞いだ上に造られた空間です

それまでは、横須賀市内の少し離れた場所で、広い庭を有する賃貸平屋に暮らしていたという2人。知人にこの海辺の家を紹介され、軽い気持ちで見に来たそうですが、マイケルさんが一目惚れ。

人工的な素材が苦手な2人。ナチュラルな素材を使って、少しずつ手を入れて造ったキッチンは、コンパクトながら使いやすく工夫されています

「それまで引っ越しに前向きではなかったマイケルが、部屋に入ったとたんに、『よし、久美子、引っ越そう!』って。古い家ですが、海が見えること、明るくて“気”がいい雰囲気など、すべてが理想的でした」(久美子さん)。

窓辺にはグリーンを飾って。風通しもいいので、すくすくと育ちます

すぐに引っ越しを決めると、経年劣化した部分をリペアし、室内に合わせたサイズの家具を手づくりするなど、2人でDIY生活をスタートさせました。

家中の家具はほとんど手づくり。欲しい家具は造ればいい

家の中にある家具は、ほとんどが手づくりです

DIYの達人である父親に子どもの頃から仕込まれたおかげで、マイケルさんは、基礎から家づくりができるほどモノづくりが得意。

掘り炬燵になった無垢材の小上がりはマイケルさんの力作。テーブルは収納でき、フラットな床になります
厚い一枚板を天板にして造ったキッチンカウンター。サイドにはアイアンの調理器具を吊るして収納
料理上手なマイケルさんが愛用しているスパイスラックもお手製
押し入れの中は、久美子さんがDIYした棚と市販の収納用品を組み合わせています

「家のスペースにサイズが合う家具は、探す方が大変。マイケルの影響でDIYをするようになって、欲しい家具や収納は造ればいいんだって気付いたんです。一度造ったものも、用途が変われば、解体して造り直すこともできます。便利だし、エコですよね」と久美子さん。今や久美子さんも専用のDIY道具箱を所有ほどの腕前だそう。

家も仕事も、「好き」が基準。固定概念にとらわれない、自分たちならではの自然な暮らし方

自分で作るインテリアは愛着もひとしお

ニューヨーク州出身のマイケルさんは、大学で心理学を学び、イタリアへ留学。世界に興味が広がって、韓国へ移住します。その際、「世界で一番大きな都市(東京)を見てみたい」と日本を訪問。縁あってインターナショナルスクールの教員職に就き、横須賀市秋谷に腰を落ち着けました。

やがてもともと興味のあったエンターテインメント業へ転向し、現在はドラマ・映画、バラエティ番組などで活躍。料理はプロ顔負けの腕前で、ライフワークである農業にも熱心に取り組む、マルチアーティストです。

マイケルさんが開墾した1000坪の畑からは、相模湾が一望できます。広いデッキを備えた小屋も、マイケルさんが一人で建てたもの

一方、久美子さんは、大学を卒業後、都内のコンサルティング会社に就職。春先のスキー場で、偶然マイケルさんと出会います。働き過ぎで体調を壊していた時期だったので、すでに秋谷でナチュラルな暮らしを実現していたマイケルさんのライフスタイルに惹かれたそう。

その後交際していく中で自分のライフスタイルを見直し、「今度は体を大切にする仕事がしたい」とセラピストの勉強をスタート。独立し、自宅でサロンを開業しました。

久美子さんが自宅で経営するサロン「naminone*」。棚やパーテーション、壁の張り替えなど、すべて久美子さん自身が手がけました

「撮影がない日は朝4時に起きて、最近はドラマの脚本執筆をしています。書き終えたら、畑で仕事。8〜10キロほど海沿いをジョギングする習慣も欠かしません。夕方には、2人でサンセットを眺めながらビールを飲んで、夕飯の準備。夜は映画を観たり、読書をしたりして過ごします。こんな暮らしが楽しめる秋谷の家が、本当に気に入っています」(マイケルさん)。

「自宅が職場なので、家の中を整えるのも仕事のうちだと思っています。何かをつくったり、工夫することは、もともと好きでしたね。仕事の合間には、趣味のスティールパンバンドと剣道を楽しんでいます。マイケルと出会わなければ、海の近くで暮らすなんてことはなかったでしょうね。今でも東京でがむしゃらに働いていたか、体を壊したまま苦労していたか…。人生って不思議です」(久美子さん)。

家も人生も、すべて自分の手で創る。豊かなDIY精神で、着実に夢を叶えている夫婦からは、教えられることがたくさんありました

それぞれが仕事と趣味を持ち、一緒にいられる時には、DIYに取り組んだり、まったりチルアウトしたり…。海辺で自然体な暮らしを楽しむ、2人のライフスタイルは、憧れの対象です。 一般の人が都会暮らしからスローライフへ方向転換するのは、現実的には難しいのでは?と投げかけると、マイケルさんはこう教えてくれました。

「そうかな? 自分の暮らしは、コレしかないと決めつけているんじゃない? 自分の人生は、自分で創るもの。想像でも妄想でも、どんどん膨らませることで、夢を現実にすることはできると思う。僕の理想の暮らしはここにあるけど、みんなの頭の中にもあるはずだよ」。

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