福岡の老舗食堂で愛されるハンバーグ入りコクうま巨大焼きカレー

福岡の老舗食堂で愛されるハンバーグ入りコクうま巨大焼きカレー

2019/05/29

福岡県北九州市門司港が発祥といわれる「焼きカレー」。この料理をヒントに考案したボリューム満点のひと皿が、地元民から“究極のカレー”として長く支持されているお店が福岡市東区にあります。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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創業約30年! 多彩なメニューで客を魅了する小さなカレー専門店

福岡カンツリー倶楽部和白コースのそば、住宅地の一角にある店を構える。黄色ベースのテントと、「いさはやタマネギ」と書かれたのぼりを目印にしよう

九州の玄関口・博多駅より一般道を経由して車で約30分。東区和白東にある「カレーハウスINDIAN(インディアン)」は、福岡市の都市部でもまだ「カレー専門店」が珍しかった時代に開業し、2019年で29周年を迎えるという老舗だ。

店内には、カウンターとテーブル席を配置。チャイルドチェアがあり、小さな子ども連れでも安心して利用できる

中に入ると、昔ながらの懐かしい雰囲気が漂う大衆食堂的な洋食店九州産業大学福岡工業大学がここから近いという場所柄、学生の利用が多い。棚には、マンガ雑誌スポーツ誌などが豊富に用意されており、一人で訪れた場合でもできあがりの時間を気にせずに過ごすことができる。

この店を訪れた、アビスパ福岡の選手たちのサイン。厨房上の壁には、ここを取材で訪れた地元タレントのサインもたくさん飾られていた

福岡市を拠点とするプロサッカーチーム・アビスパ福岡の練習場が近くにあることから、選手たちが訪れる機会も多い。“カレーの名店”として地元メディアによく登場することから遠方からの訪問客も多く、ランチタイムは特ににぎわう。

壁面のメニューには、ボリュームのある料理がズラリ。カレーだけでも24種あった。カレーを注文した場合のみ、コーンサラダが付くサービスもうれしい

開業当時、店の周囲は今よりももっと緑があったという。そのため、客を呼び込もうと、スパゲティなどカレー以外の洋食メニューや定食を追加。店内にあるオーブンを生かしてピザを焼き、宅配まで行うようになった。

トッピングは15種。基本のインディアンカレー(630円)に好みのトッピングを加え、自分だけのオリジナルを作ってみるのもあり

カレーのトッピングが多いところも、この店ならではの特徴だ。ハンバーグフライといった定番もの以外に、ギョウザ春巻きというユニークなものがラインナップ。理由を聞くと、どうやら店主の好物で加えたらしい。カレーの辛さは甘口・中辛・辛口から選び、注文時に伝えるシステムだ。

腹ペコ大学生のために考案された豪華トッピングの焼きカレー

よくばりジャンボ焼きカレー(1380円・コーンサラダ付き)。たっぷりチーズの下に隠れている、豊富なトッピングに注目だ

よくばりジャンボ焼きカレー」は、学生が多いこの街で看板メニューを作ろうとした際、“北九州でこんなカレーがあるよ”という常連客の言葉をきっかけに誕生した。今回、この料理の魅力についてより深く知ろうと、店主の緒方秀光さんにお願いをし、特別に調理の様子を見学させていただきながら話を聞いた。

\私がお答えします!/

“洋食ひと筋約40年”という、店主の緒方秀光さん。創業当時から変わらないフレンドリーな笑顔の対応に、何度も足を運ぶ人が多いという
店主の緒方秀光さん
店主の緒方秀光さん
「当店のカレーは、濃厚で深いコクの中に甘みを感じるビーフカレーです。味の決め手になっているのは、長崎県諫早にある私の実家で収穫されたタマネギやわらかく、甘みがあるのが特徴で、1つの鍋で約4kg、1日に20kgぐらいの量を使って仕込んでいます」
“水分が豊富で傷みが早い”という、諫早のタマネギ。緒方さんと店員の皆さんは、時間さえあれば、タマネギをむいて、切って、炒めているそうだ
ルーに必要な具材は、タマネギと牛バラのみ。2つをしっかりと炒めた後、オーブンで3日以上火をかけることによって、うまみと甘みを凝縮させている
店主の緒方秀光さん
店主の緒方秀光さん
「『よくばりジャンボ焼きカレー』には、焼きナス5切れソーセージ3本温泉卵自家製のチーズハンバーグが入っています。マヨネーズチーズもたっぷり入れているので、より濃厚なビーフカレーの味わいが楽しめます。カロリー…?計算したことはないのですが、相当あるでしょうね(笑)」
作り方はまず、ご飯300gの上からビーフカレーをかける。土鍋全体にカレーが行き渡るよう、スプーンを使ってかきまぜるところもポイント
中央にチーズをたっぷりと置き、周囲にソーセージと焼きナスを盛り付ける
温泉卵と自家製のチーズハンバーグをオン。温泉卵には、マヨネーズをたっぷりとかける
再びチーズをのせ、250℃のオーブンへ。約10分焼くと、「よくばりジャンボ焼きカレー」が完成する

「よくばりジャンボ焼きカレー」を実食!

できたての香ばしい風味を漂わせて登場した、アツアツの焼きカレー。ヤケドに注意をして食べよう

「お待たせしました!」という声とともに、オーブンの熱でチーズがあふれ出すほどたっぷりと入った「よくばりジャンボ焼きカレー」がテーブルの上に到着した。こんがりと付いた焼き色が、食欲をさらにかきたてる。

店からお借りした卵を置いて比べてみる。写真から、このボリュームが伝わるだろうか?

調理の様子を見ていなかったら間違いなく、このチーズの下にあれだけのトッピングが入っているなんて気づかなかっただろう。まさに、“焼きカレーの宝箱”といえるひと皿だ。

チーズの中から取り出したハンバーグ。これが1個丸ごと入っているとは、メニュー名のとおり“よくばり”だ
ハンバーグを割ってみると、肉汁と一緒にチーズがトローリ。中に入るタマネギも諫早産で、しっかりとした食感と甘みがある
温泉卵の黄身を割って食べてみる。濃厚でコクのある焼きカレーに絡めると、まろやかな味わいへと変化する
卓上には、福神漬と辛みスパイスがスタンバイ。自分好みの味に調整したい時は、これらを使おう

このひと皿を食べ終えただけで、おなかがいっぱい。量から考えると値段も手ごろで、“究極のカレー”と称されるのもうなずける。ちなみに、焼きカレー(780円)ジャンボ焼きカレー(980円)よくばり焼きカレー(1200円)と、量や内容の違う「焼きカレー」メニューもあるので、その日の気分や懐具合によって選ぼう。

“味が変わらないよう、一生懸命やるだけです”と笑う緒方さん。この真摯な姿勢こそ、地元民に長く愛される理由といえるだろう

最寄りの駅であるJR和白駅から徒歩約14分と不便なアクセスながら、わざわざ行っても食べる価値ありと思える一軒。店主の愛情がいっぱい詰まった福岡の老舗カレーを、皆さんにもぜひ知ってほしい。

\こちらのカレーも要チェック!/

目玉焼きが3つのった焼玉カレー(830円・コーンサラダ付き)。焼きカレーと並ぶ人気メニューだ

取材メモ/食べてみた人しかわからない、ボリュームとこってり感。カロリーはわからないままでしたが、「食べて悔いなし!」といえるひと皿です。「こんな住宅地にも名店があるんだ」と、“食都・福岡”のポテンシャルの高さを再認識しました。

取材・文=西田武史(シーアール) 撮影=長﨑辰一

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