北海道の米「ゆきさやか」から生まれた新銘酒「彩(さやか)」
2019/06/05
知る人ぞ知る北海道の米「ゆきさやか」から誕生した日本酒「彩(さやか)」は、平成29年のデビュー以来たちまち評判に。胆振東部地震を乗り越えて、今年も新酒ができあがっています。
北海道生活
希少な米「ゆきさやか」と秋田の名杜氏による新銘酒
ゆめぴりか、ななつぼし、ふっくりんこ……北海道の米は、今や全国でも美味しいと認められるようになりました。
北海道の食用米の中でも稀少品種なのが、ゆきさやか。
真っ白で、やわらかく、味がいいという、知る人ぞ知る極良食味米です。
ゆきさやかは道内でも数えるほどの農家しかつくられていません。
その中の一軒、むかわ町にある「小坂農園」の小坂幸司さんは、この米が低タンパクでもあることにも注目します。
低タンパクの米は美味しい日本酒になる…この米が酒になったら、と酒蔵探しに奔走した小坂さん。北海道をあちこち巡り、ついには秋田で夢はかないました。
秋田県「阿桜酒造」で出会った、日本五大杜氏に数えられる山内杜氏・照井俊男さんの手により、ゆきさやかの酒「彩(さやか)」は平成29年に産声をあげました。
ゆきさやかの旨みを最大限生かしたほうがいいとすべて純米酒とし、生・火入れ・にごりを醸造、たちまち完売となりました。
平成30年秋には胆振東部地震により、むかわ町も大きな被害に遭いました。
「この胆振東部を応援してくれたみなさんに、恩返しがしたい」と小坂さんは、今年も3回目の「彩」を世に送り出す。6月中旬には「中取り」も登場予定。
小坂さんの米は、ほかにも味噌や甘酒など、様々な食品にもなっています。
お酒の販売場所、そして味噌などの販売については公式HPまで。
「北海道生活」71号
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