京都・圓光寺で修行僧体験。悟りを開いて、より良い自分に!?

特集

夏の京都観光で絶景&グルメを楽しむ!

2019/07/02

京都・圓光寺で修行僧体験。悟りを開いて、より良い自分に!?

せっかく京都に来たから、ちょっと違った体験をしてみたい。そんなあなたにオススメなのが、苔の名刹・圓光寺での坐禅体験。坐禅?苔?なにそれ?おいしいの? 苔の名刹も坐禅も未体験の編集部Oが、実際にチャレンジしてきました! 早朝修行の先に見えたものとは……?

Yahoo!ライフマガジン編集部

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京都を訪れたこと、数知れず。観光以外のことがしたい!

季節外れの、日差しと気温にやられるYahoo!ライフマガジン 編集部O。時刻は、午前8時。6時起床だったため眠い。暑い

みなさんこんにちは、Yahoo!ライフマガジン 編集部の編集Oです。寺社仏閣めぐりや、四季折々の風景、グルメなど、京都の楽しみ方は様々。修学旅行に始まり、何度か旅行で京都を訪れている編集Oは、観光はもうお腹いっぱい。そこで、一風変わった京都ならではの体験を求め、圓光寺にやって来ました。

白砂を雲海に見立て、石組みで天空を自在にはしる龍を表現した奔龍庭

圓光寺は、京都市左京区一乗寺にある臨済宗南禅寺派の寺院。開山は三要元佶(閑室)、開基(創立者)は徳川家康です。徳川家康の命により、日本における初期の活字本の一つである「伏見版」の印刷事業が行われていました。

元より修行の場として使われ、一般には開かれていなかった圓光寺。ここで体験できるのは、坐禅と苔庭での作務です。

「苔の名刹・圓光寺で行う早朝の苔庭作務と坐禅体験」スタート!

早速、坐禅堂へ移動。

まずは、聖僧(しょうそう)様の前で合掌してから、坐禅堂に入ります
こちらが実際の修行でも使われている、坐禅堂。圓光寺の修行僧は修行期間は毎日午前3時〜午後21時、時にはその後も修行を積むのだとか

「とりあえず姿勢良く座って、背中打たれるやつでしょう……?」と、坐禅の知識がなくても大丈夫。今回は、住職の大坪 慶寛(おおつぼ けいかん)様が、座り方から呼吸法まで、やり方を丁寧に教えてくれました。

住職 大坪慶寛(けいかん)様

\とっても簡単な坐禅のポイント/

1.姿勢を整える 
2.呼吸を整える 
3.心を整える

圓光寺 住職 大坪 慶寛様
圓光寺 住職 大坪 慶寛様
「坐禅のポイントは身(姿勢)、心、呼吸。お尻から頭のてっぺんまで背筋を伸ばして座ります。数息観(すそくかん)という呼吸法で、心は無にして数を数えることに集中します」

\正しい姿勢はこちら/

副住職の田尻史晃(たじりしこう)様。右足を左ももの上にのせ、左足を右ももの上にのせる座り方を、結跏趺坐(けっかふざ)といいます

\まずは10分間の坐禅開始/
通常の坐禅は、一炷(いっちゅう)つまり線香一本が燃えつきる時間である、約40分間が1セット。今回は体験ということでまずは10分間、体験。

教わった姿勢で、呼吸を意識して座ります。身体が硬い編集Oは足が組めず、左足を右ももの上にのせるだけの半跏趺坐(はんかふざ)というスタイル。無理せず自分のできる範囲でOKだそう

坐禅の呼吸法は、数息観(すそくかん)といい、自分の息を一つ、二つ、三つ……十と数えながら、呼吸をします。「ひとーつ」と息を吐いて、「ふたーつ」前に息を吸います。

編集Oは三つほど数えると、「虫の羽音が気になる……」「カメラマンさんは、この様子を撮影してくれているかな……」と雑念だらけ。呼吸に意識を集中して、心を無にするのは意外と難しいのです。

\10分後……/

10分ほど坐禅を行った後、経行(きんひん)を行います。経行とは、堂内を静かに歩行すること。

修行僧は長時間の坐禅を繰り返して脚が浮腫むので、それを解消する効果もあるのだとか

歩き方は一息半歩(いっそくはんぽ)といって、一呼吸する間に、足の甲の長さの半分だけ歩を進め、次の一呼吸で、反対の足を同じく半歩だけ進めます。列の前後を等間隔に保ち、堂内を歩きます。イメージは、摺り足で歩く感じです。この日は、坐禅堂の周りを2周ほど歩いて、再び坐禅再開。

坐禅といえば、あの、背中をパーン!と叩かれるやつ

坐禅と言われてイメージする、木の棒で背中を叩かれるシーン。これは、警策(きょうさく)といい、聖僧様から励ましとされています。坐禅中に眠くなったり、姿勢が悪かったり、心がまとまらなかったりした時に、肩を打ってもらいます。

2回目の坐禅で、直堂(じきどう)として堂内を監督して歩いていたのは副住職の田尻さん

警策は自分から合掌して受ける方法と、堂内を監督し警策を行ずる者である直堂が入れる方法と、二通りあるそう。今回は、自分で合掌して受け取る方法なので、自分の前に直堂が来るのを待ちます。

ドキドキ……
編集O「キタ……! お願いしますっ……!(心の中で)」

直堂が来ると、合掌のまま首を左に傾け、右肩をあけます。

「もうちょっと頭を下げて、背中を丸めてください」と、直堂が親切に教えてくれます。身体の硬さを痛感した瞬間でした。体が硬すぎて、叩かれるより、坐禅の姿勢が辛い
編集O「ありがとうございました……!」

受けおわったら頭を下げて手を合わせて、もとの姿勢にもどります。そして残り時間、数分、坐禅を組んで終了。

何も考えず、ただ座る。これがそんなにも難しいことかと実感し、日々煩悩にまみれて生きているなと痛感した時間でした。

坐禅は作務(さむ)とで、1セット

圓光寺到着から1時間ほど経って太陽が昇り始め、屋外は爽やかな夏の陽気。修行のおかげか、眠気も吹き飛びスッキリとした気持ちになります。坐禅の後に体験するのは、作務。作務とは、禅寺で、僧が掃除などの労務を行うことを指し、修行の一つと見なされています。

坐禅の後は、草履に履き替えて苔庭へ
圓光寺 住職 大坪 慶寛様
圓光寺 住職 大坪 慶寛様
「修行は、作務があるのもポイントです。修行僧たちは、作務の間、悟りを開くために『公案』という問いの答えをひたすら考えるのです。例えれば、両手を打つと音が鳴るけれど、片手だとどんな音が鳴る? というものです」

\作務を行うのはここ!/

苔の名刹としても名高い圓光寺の苔庭「十牛之庭」 気温が高くても日陰なので、とても涼しく感じます

\いざ開始!/

手箒とちりとりが配られます
細かな雑草や落ち葉、枯葉を集める。「え、どれがゴミ……?」と素人目には分からないほど手入れが行き届いています
指先にある他と違う形の小さな葉が、雑草。爪よりも小さい雑草を、丁寧に人の手で抜いていくことで美しい苔庭が保たれるそう

\裸足になっちゃおう/

苔は、ふんわりした踏み心地。踏んではいけないものを踏んでいる気がして、背徳感を感じます

今回は、JR東海のプレスツアーなので特別に裸足で苔庭を歩かせてもらいました。苔は柔らかく空気を含んでいて、まるでスポンジケーキを踏んでるみたいな感じです。(スポンジケーキ、踏んだことないけど)

集めた落ち葉や雑草をゴミ袋に捨てて、この日の作務は終了

「公案」の答えを出せるほどの長い時間ではないけれど、修行の雰囲気を味わうには十分な時間でした。ちなみに、この片手の音の「公案」の答えは、答えが出ないことが正解、らしいです。理屈や分別に固執しているうちはダメだ、という教えらしいですよ。

短い体験だけど、集中して取り組むと忘れられない体験に

本堂から「十牛之庭」をぼんやりと眺める。清々しい気持ちでそよぐ風を感じる。「東京で心が無になる瞬間なんてないもの。京都に来てよかったなあ〜」編集O

坐禅も作務も一つ一つの動作に、意味がありました。その意味を考えながら取り組む修行体験は、「わー、綺麗! わー、すごい!」と単純に心動かされる観光とは、少し違うもの。どんな物事にも意味を見出せるのかもしれないなーと、少しだけ視点が増える貴重な体験でした。京都へ行った際はぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

【プログラム詳細】
苔の名刹・圓光寺で行う早朝の苔庭作務と坐禅体験
日時:2019年6月30日(日)6:30~10:30 (雨天実施)
場所:圓光寺
概要
普段は草履を履いての作務体験となりますが、今回は特別に裸足で「十牛之庭」の作務体験(希望者は草履貸与)と坐禅体験を実施します。圓光寺の苔を一部使った、苔玉をお持ち帰りいただけます。
旅行代金:4,800円

取材メモ/ 本文ではいろいろ書きましたが、苔庭は頭で考えなくとも、五感に訴えてくる美しさでした。青々とした緑が眩しいです。空気も澄んでいる気がしました。ほんと、綺麗ですよ〜! 

取材・文・撮影=Yahoo!ライフマガジン編集部

\もっと京都を楽しみたい/

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