有楽町のピザトースト発祥店はパイとホットケーキもスゴかった!

2019/06/11

有楽町のピザトースト発祥店はパイとホットケーキもスゴかった!

フォトジェニックなおいしいものを食べると、その感動を誰かに伝えたくなる。そんな、シェアせずにはいられない“映える美味メニュー”の数々で人気を集めているのが、有楽町の老舗喫茶店「café 紅鹿舎(べにしか)」。200種以上ものメニューの中でも映え・味ともに抜群の4品をご紹介!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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ホスピタリティがあふれ出すピザトースト発祥の店

おいしさと突き抜けたビジュアルで、SNSで見かけない日はないほどの人気を誇っている有楽町の「café 紅鹿舎(べにしか)」。1957年創業と60年以上の歴史があり、現在では全国の喫茶店はもちろん、家庭でも親しまれている「ピザトースト」を考案したお店としても知られている。

JRのガード下の向かいにある「café 紅鹿舎」は、店構えからして映えまくりである

メニューの豊富さも特徴で、コーヒーなどのドリンクをはじめ、軽食やデザートなど200種類以上を展開している。そこで今回は、喫茶激戦区の有楽町・銀座エリアで男女を問わず多くのファンを魅了する「美味なる映えメニュー」を体験した。

\案内人はこの方/
「café 紅鹿舎」代表・村上淳(むらかみ・じゅん)さん

ピザトーストが誕生した一年後の1965年に生まれたという村上淳さんは、創業者のご子息にあたる

ーー歴史を感じさせるお店も写真を撮りたくなります。

「café 紅鹿舎」代表・村上淳さん
「café 紅鹿舎」代表・村上淳さん
「ありがとうございます。『紅鹿舎』の歴史は1957年、食べることが大好きだった私の父が開業した洋食店から始まりました」

ーーもともとは洋食屋さんだったんですね。

村上淳さん
村上淳さん
「この通りの帝国ホテル寄りにあった洋食店はもうありませんが、当時は珍しかったジビエ料理を出していたことから店名に『鹿』の文字を入れたそうです。ここ『café 紅鹿舎』は、1964年にできた喫茶部門なんです」
キアヌ・リーブスがプライベートで訪れるなど、国内外のセレブにもファンが多い。キアヌのお気に入りは、ニューヨークベイクドチーズケーキとアイスカフェオーレのセット(1300円)なのだとか
村上淳さん
村上淳さん
「『お客様を喜ばせたい』と考えていた父は、ケーキやデザートなどの甘い物も大好物でしたので、味はもちろん見た目でも楽しませる工夫をしていました。その趣向を受け継ぎ、現在メニュー数は200を超えますが、今回は特に皆さんが写真を撮って楽しまれている、おいしくて見た目もユニークな4品をご紹介したいと思います」

\今回紹介する美味&映えメニューはこちら/
1:「ピザトースト」
2:「ストロベリーパイ」
3:「プリンクリームホットケーキ」
4:「悪魔の炎」

1:「ピザトースト」(950円・ドリンクセット1350円)

「お客様の半数以上からご注文いただいています」と村上さんが話す名物メニュー。コーヒーや紅茶、豆乳などドリンクとのセットも用意

ーーこれがかの有名な「元祖ピザトースト」ですね。

村上淳さん
村上淳さん
「喫茶部が開業した1964年から作り続けている看板メニューです。父は常々サンドイッチ以外のフードメニューも必要と考えていて、当時主婦だった私の母が『店の役に立ちたい』と提案したものなんです」
店頭にある「ピザトースト元祖の店」の看板が目印
村上淳さん
村上淳さん
「当時ピザはまだ珍しく、両親は港区にあったピザハウス『ニコラス』にわざわざ食べに行っていたくらいで、もっと手軽に味わえるようパンで代用したわけです」

ーーパンの外側はカリッとしていますが中心部はふんわり。絶妙な厚さがおいしさの秘密とにらみました。

村上淳さん
村上淳さん
「パンは長年お付き合いしているベーカリーに専用のパンを焼いてもらい、最適な厚さにお店で手切りしています」
トマトソースをはじめ、サラミ、タマネギ、ピーマン、マッシュルームといった、登場以来変わらぬ具材を覆い尽くすほどたっぷりのオランダ産チーズが映える!

ーーチーズの香りはもちろん、酸味と塩加減が絶妙です。パンを持ち上げると伸びるビジュアルもたまりません!

村上淳さん
村上淳さん
「何種類ものチーズで試作した結果オランダ産に決まり、以来同じ物を使い続けています。ピザトーストが流行してからも母は、自分のレシピが日本中に広がるとは想像もできず、その歴史を調べていた方から『紅鹿舎が一番古い』と教えてもらうまでは『考えることはみんな同じね』と思っていたそうです(笑)」

2:「ストロベリーパイ」(1100円・ドリンクセット1400円)

パイとトッピングの比率がおかしなことに。注文を受けてから丁寧に焼くので時間に余裕をもってオーダーしたい
村上淳さん
村上淳さん
「こちらが人気デザートの『ストロベリーパイ』です」

ーー大盛りですか?

村上淳さん
村上淳さん
「普通の1人前です(笑)。ピザトーストとパイを一つずつオーダーして、シェアして楽しまれるカップルの方も多いです」

\真俯瞰も映える/

気持ちの高ぶりを抑えるために、山頂上空からの撮影も試みよう。ベイクドパイのバリエーションはアプリコット、シナモン&バナナのほか、初夏からは季節限定でアメリカンチェリーも用意される

ーー最初はちょっとトッピングが多いかと思いましたが、甘過ぎずにパイのサクサク感とよく合うのでスイスイ入っちゃいますね。

村上淳さん
村上淳さん
「アイスクリームは当初入っていなかったんです。あるとき、アイスを盛ってから隠れるほど生クリームを乗せたところ、お客様がすごく喜んでくれたので、それ以後はこのスタイルになりました」

\断面だって見てほしい/

生クリームがふんわりとした美しさをキープできるのは、バニラアイスがいい仕事しているおかげ(撮影用にカットしていただきました)

ーー食べ飽きないさっぱりとした味わいなので、男性のファンも多そうです。

村上淳さん
村上淳さん
「飲み物とデザートのラストオーダーが23:30なので、銀座でお酒を飲んでから終電前に駆け込む男性のお客様も少なくないんです」

3:「プリンクリームホットケーキ」(850円・ドリンクセット1300円)

その名に反してプリンもホットケーキも目視できないが……
村上淳さん
村上淳さん
「意外性で喜ばれているのが『プリンクリームホットケーキ』です」

ーー大きなドーム状のアイスにしか見えません……が、さっそくいただきます!

村上淳さん
村上淳さん
「黒蜜で仕上げをしますので少々お待ち下さい」
縦横無尽に黒蜜をかけるパフォーマンスを見逃すべからず
だんだんプリンっぽくなってきた

ーーおお!目の前で掛けてくれるんですね! アイスをプリンに、黒蜜をカラメルソースに見立てているわけですね!

村上淳さん
村上淳さん
「ふふふ、どうでしょう。ナイフで割ってみてください」
ふっくらホットケーキの上にプリンを乗せ、おたま三杯分のアイスでドーム化している

ーー本物のプリンとホットケーキが入っていました! プリンもホットケーキも甘さ控えめなのがいいですね。

村上淳さん
村上淳さん
「ホットケーキの熱でアイスが溶けやすいので、写真は手早く撮ったほうがいいかもしれませんね(笑)」

4:「悪魔の炎」(1800円)

「悪魔の炎」のオーダーが入ると、テーブルにレモンの皮が運ばれてくる
村上淳さん
村上淳さん
「では、お食事の最後に、ウチのコーヒーのメニューで最もユニークな『悪魔の炎』をお作りします」

ーー悪魔?

スタッフさん
スタッフさん
「(店全体に向かって)悪魔入りまぁーす

ーー真っ暗になっちゃいましたね。

村上さん
村上さん
「店の明かりを全て消さないと悪魔が出てこないんです」
照明が消えると、オーダーしたテーブルで「悪魔の炎」のパフォーマンスが始まる
村上淳さん
村上淳さん
「まず、コーヒーが入ったカップの上で螺旋状にむいたレモンの皮を剣に刺し、火をつけたブランデーを注ぎかけます」

ーー燃えた!

ブランデーを掛けるたびに炎の勢いが増すと、他のテーブルからも拍手が起きる

ーーすごい炎です!

村上淳さん
村上淳さん
「今夜はいつにも増して暴れていますね。炎で温められたブランデーがレモンの香りを含み、カップのコーヒーと混ざり合ったら完成です」
スプーンで受けたブランデーを好みで入れて楽しむ

ーーレモンのフルーティーな酸味と特有のオイル感のある苦味が、コーヒーの味わいを引き立たせているようです。パフォーマンスだけでなく、味もリッチでおいしいです。

村上淳さん
村上淳さん
「コーヒーはレモンの酸味とぶつからないように、ブルーマウンテンを使っています。誕生日のお友達を連れてきて、サプライズプレゼントにする方もいらっしゃいました」

という具合に、ハイレベルな味わいとルックスで魅了してくれた「café 紅鹿舎(べにしか)」の逸品たち。東京随一の繁華街であるこのエリアには2018年、東京ミッドタウン日比谷が完成するなど、歴史ある劇場や映画館と新しい名所が共存する街に変貌しつつある。そんな有楽町で“映える美味メニュー”を味わいたくなったら、ぜひこの店のことを思い出してほしい。


取材メモ/ピザトーストを生み出した村上さんのお母様の節子さんは、ほかにもトーストメニューを試作しては淳さんに味見させていたのだそう。その中には当時まだ日本に未輸入だったツナ缶や、海苔の佃煮とバターで作ったペーストを塗ったパンメニューも。海苔の佃煮トーストは残念ながらお店のメニューには採用されなかったそうですが、すごくおいしそうですよね。

取材・構成・撮影・文=杉山元洋

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