夢のために集めた宝物をフル活用! 週末限定の安曇野プチホテル

2019/06/17

夢のために集めた宝物をフル活用! 週末限定の安曇野プチホテル

「いつか…」の夢を叶えて自宅で経営する、週末限定の温泉つきプチホテル。営業は週末が中心、客室は2つのみ。家族との時間を大切にしながらマイペースで営むその宿は、居心地の良さが評判をよび、リピーターを増やしています。 自然体のオーナーが造った快適空間を取材しました。

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転勤続きの生活のなかで描いた夢「いつかは自宅でホテルを」

オーナー森木さんの名前から取られたその名称は、森forest と木treeに、休息を意味するRESTをかけ合わせたもの

「フォレスツリー」は、豊かな安曇野の森の中に佇む、落ち着いた雰囲気のプチホテル。北アルプス山麓の「有明厚生温泉源泉」と「有明荘源泉」の混合泉を引湯した温泉宿です。

ここは、子育て中の家族が暮らす住居でもあるため、客室も2つだけ、週末のみの営業(夕食・朝食つきの宿泊プラン)という形態をとっています。平日は、素泊まりならOK。

日中はキッチンとダイニングスペースを知人のシェフにリースし、イタリアンレストランとして活用されています。

ハンドメイドのロートアイアンを手がける「鉄細工 ゆめ舎」(長野県朝日村)に特注した、優雅な手すり。デザインはご主人によるものだそう

オーナーの森木さんは、大阪出身。製薬会社に勤務し、職場結婚をしました。1999年、転勤で2年ほど長野市内で生活。その後、退職。ご主人の転勤に伴い、高知県、栃木県と、引っ越しを繰り返しました。

「日本国内、いろんなところで暮らして、さまざまな体験ができたことは、とてもよかったと思っています。でも、いつかは、どこかに腰を落ち着けた暮らしがしたいと思っていました。昔、祖母と母が大阪で料理旅館を営んでいた思い出もあり、どこかで小さなホテルを兼ねた自分の家をつくりたいな、と考えるようになって…」(森木さん、以下同)。

吹き抜けから見渡すダイニングは木のぬくもりを感じる

主婦として家庭を支えながら、自宅でのプチホテル経営を夢見ていた森木さん。家族の趣味である旅行はいつでも、将来の夢を叶える家づくりのリサーチを兼ねていました。

「旅行では、なるべく大型のホテルなどには泊まらないで、一般の人が自宅を改装した宿泊施設を選ぶようにしていました。釣り好きな夫の影響でニュージーランドをよく訪れるようになり、そこでも住居を兼ねた宿泊施設を活用しました。

美しい森の中に佇む古民家風の住居兼ホテルはどうかな…など、イメージを膨らませながら、少しずつ家づくりのアイテムを買いそろえていったんです」。

日本各地から買い集めてきた家具・雑貨・古材を使って、いよいよプチホテルを兼ねた理想の家づくり

「いつか開くホテルのために」

森木さんは、日本の各地でさまざまなアイテムを買い集めはじめました。旅先で出合ったアンティーク家具や古道具。東京都内のショップで見つけたヴィンテージアイテム。

さらには年代物の柱や建具など、森木さんの審美眼にかなう、ありとあらゆるものを買い込んで、転勤による引っ越しのたびに大量の荷物を運んだそうです。

広い窓から安曇野の森が見渡せるダイニング。どっしりとした木のテーブルには、溶岩プレートが設置できる囲炉裏がわりの台。床板は、すべて家族の手で塗って仕上げたそう

やがて、森木さん夫妻が理想の家づくりの場所として選んだのは、信州・安曇野。一度長野市内で生活した経験から土地勘もあり、豊かな自然環境に惹かれてのことです。理想的な土地に巡り会い、1600坪の森林を購入。夫婦で調理師の免許も取得して、宿開きに備えました。

なんと徳川吉宗時代のものだという古い柱がダイニングの主役。自然素材を使って、アンティークとナチュラルを融合させた独特のインテリア

「古いものが好きで、集めたアイテムも和風なものが多かったため、はじめは新潟から古民家を移築しようと考えていたんです。いろいろ検討していくうちに、現在の和洋折衷型の注文住宅を建てることに落ち着きました」。

放牧柵だったという古材をつかって、「IKEA」の鏡をリメイク。森木さんはDIYもお得意

「買い集めていた柱や建具も組み込んでもらいながら、洋風のカジュアルなテイストも足していって、ちょうどいいインテリアにまとまったかな…と。家族みんなで古材を洗ったり、窓の木枠を塗ったりと、あちこちDIYもしたんですよ」。

まわりの自然に溶け込む空間をつくりたい

広大な敷地に建てた家は、敷地面積600㎡以上。間取りは、大部分を夫婦で考えたそう

開放的な吹き抜けを備えたダイニングに、ステップを設けたリビング。2階にある2つの客室は、どちらもロフトつきで、グループステイが可能です。

リビングの石材を使った床は、床暖房完備。ゲスト同士、森木さん家族とが交流できるコミュニケーションスペース

「とにかく、この森に、建物が安曇野の自然に溶け込むイメージで建てたかった。自然素材を使い、落ち着いたアースカラーで、なるべく窓を多く取って、周囲の環境を室内に取り入れることを心がけました」。

客室「ROOM1」は、ロフトとバルコニーつき。窓からは信濃富士とも呼ばれる有明山を一望。4人まで宿泊可能

「プライベート空間としては、子ども部屋と夫婦の寝室がありますが、私たちもふだんはリビングで普通に過ごしています。子どもたちも、常連のゲストとお話したり、一緒に遊んでいただいたり。ただし、非日常を楽しんでいただきたい場所でもありますから、生活感は漏れ出さないように注意を払っています」。

古材をふんだんに使った客室「ROOM2」。こちらにもロフトがあり、4名まで宿泊可能。洗面台のボウルは、森木さんが埼玉へ出向いて選んだというお気に入り

生活を丁寧に整えられる森の中の暮らし。自宅兼ホテルにしたことで得られた、たくさんの幸せ

自然のなかで肩肘を張らず、子育てを中心にしながら、のんびりと暮らしを整えることがとても幸せ、と森木さん

安曇野の森は、野鳥の宝庫。森木さん家族、そして宿泊するゲストは、毎朝鳥たちの歌声で目を覚まします。

天然温泉をたたえる石造りの快適なお風呂。緑を眺めながら、のんびりと過ごせる

「いつか自宅でホテルを」の夢を叶えた彼女は、現在の暮らしに満足しながら、思いがけない副産物も得られたと話します。

「夫婦どちらの故郷でもない場所に移住をして、たくさんの人に手伝ってもらいながら、手づくりの家と宿を完成させました。リピーターも増え、『親戚の家に帰ってきているよう』とおっしゃっていただくことも多いです」。

タオルなどのお風呂セットは、かわいらしいバスケットに入れて提供。森木さんのセンスが光る

「一番ありがたいのは、ゲストの方々が、わが家の子どもたちにさまざまなお話をしてくれること。世界はまだこんなに広くて、知らないこと、ワクワクすることがたくさんあると、皆さんが教えてくださるんです。

子どもたちも刺激を受けて、将来のことをあれこれ考えるようになったみたいですね」。

自宅にゲストを迎え入れることでつねに新風が吹き込まれ、いつでもフレッシュな気持ちでいられる、と森木さん。長年の憧れとこだわりを詰め込んだ自宅兼ホテルは、ホストとゲストが心を通い合わせてリラックスできる、特別な空間でした。

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