祇園が京都の最新ラーメン文化を牽引中! 話題のラーメン店3選

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2019/06/17

祇園が京都の最新ラーメン文化を牽引中! 話題のラーメン店3選

京都のラーメンの聖地といえば一乗寺ですが、近年祇園エリアが賑やか。京都のラーメン界に新風を吹かす3店を紹介!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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独自路線で個性を発揮! 祇園で味わう京都ラーメンの新定番

今回紹介するのは、2015年以降に祇園でオープンしたラーメン店。敷居が高い老舗も多い祇園にも見合う、いずれも個性的でハイレベルなラーメン店です。京料理のイメージとは異なりこってり味のラーメンが多い京都で、この3店はさっぱりとしたスープが特徴。京都の新たなラーメン文化を担う、今注目の店なのです。京都在住麺好きライター板倉が味わってきました!

「らーめん錦」の雰囲気あるカウンターで「錦御膳」に舌鼓を打つ麺好きライター板倉

\祇園で話題の3軒がこちら/
1. 麺処むらじ 祇園本店(祇園四条駅)
2. らーめん錦(祇園四条駅)
3. 麺屋一乗(祇園四条駅)

1. 麺処むらじ 祇園本店(祇園四条駅)

女性の圧倒的支持を集める檸檬ラーメンを町家で味わう

趣ある古い町家を改装した「麺処むらじ 祇園本店」

1軒目は、祇園白川の巽橋を渡った路地に佇む麺処むらじ 祇園本店。2015年にオープンして瞬く間に人気店となり、テレビや雑誌でよく見かける注目のラーメン店です。現在では祇園本店以外に室町店、先斗町(ぽんとちょう)店と、京都市内に3店舗を抱えているそう。3店舗を回りながらパワフルに仕事をこなすのが、女性店主の連恭子(むらじきょうこ)さん。

優しい笑顔が印象的な店主の連恭子さん
ライター板倉
ライター板倉
「お店に入ると女性スタッフが多いように感じました」
店主 連恭子さん
店主 連恭子さん
「私だけでなくスタッフにも女性が多く、店のメニューや雰囲気は女性ならではの視点を取り入れています。お客さんも女性の方が多くて、女性で満席になることもあるんですよ」

“ラーメンは男性に人気の食べ物”というイメージを変える連さんの一言。その中でも「女性が喜ぶメニューを」と考案した、SNSなどでも話題のラーメンがこちら。

レモンの爽やかな風味がアクセントの「檸檬ラーメン」950円

このラーメンを求めて平日でも行列ができるという、檸檬ラーメン。表面に並ぶレモンのスライスが美しく、目を奪われます。濃厚な鶏白湯のスープとレモンのさっぱりとした酸味が、意外にも相性抜群!

ライター板倉
ライター板倉
「女性が食べたくなるのがわかりますね!」
連さん
連さん
「コラーゲンたっぷりなのも女性に人気の理由かなと思います。レモンのビタミンと合わさり、お肌に効果的な栄養分が豊富なラーメンです」
チャーシューが鶏肉なのも女性に好評とのこと

レモンに隠れていますが、中には肉厚の鶏のチャーシューが。柔らかく煮込んだチャーシューにもほのかにレモンの酸味を感じられ、鶏肉の旨味が引き立ちます。麺はスープに合うよう、ストレートの中細麺を特注しているそう。

ぐつぐつと煮立つ様子がいかにも濃度の高そうなスープ

国産の鶏ガラと野菜を長時間煮込んで作るスープは旨味がたっぷりで、口当たりはまろやか。濃厚ながら優しい味わいです。

開店前にレモンのスライスをたくさん用意するそう

女性の心をつかむレモンは、その酸味も大きなポイントなのだとか。

連さん
連さん
「時間が経過するとレモンの酸味がより強くなり、スープの味の変化を楽しめます。濃厚な鶏白湯スープも最後にはさっぱりとした味になり、飲み干す人もいらっしゃいますよ」
ラーメンの仕込みから一杯を完成させるまで、ハードな仕事をこなす連さん
ライター板倉
ライター板倉
「見た目も涼しげですね!」
連さん
連さん
「檸檬ラーメンは暑い夏にもぴったり。夏バテ防止にも効果的です」
和の素材を入れた炊き込みご飯を使った「目の前で混ぜる鉄板チャーハン」540円

人気のサイドメニューの鉄板チャーハン。目の前で玉子をかけて混ぜ合わせ、完成させるのがむらじ流。焦がしじょうゆの香ばしい匂いがたまりません。

居心地がいいように温かみのあるライティングにしているそう

ジャズが流れる店内は優しい和紙のライトや木のぬくもりを感じられるテーブルなどが置かれた、スタイリッシュな和の空間。カウンターもあり、いずれも落ち着いた雰囲気でラーメンを味わえます。

ライター板倉
ライター板倉
「提供されるラーメンもお店も、女性に嬉しいポイントが多いですね!」
連さん
連さん
「女性1人でも入りやすい雰囲気のラーメン店を目指しています。ぜひ気軽に訪れてください」
店からすぐの巽橋は観光客に人気のフォトスポットです

2. らーめん錦(祇園四条駅)

タイの旨味を活かして和食の繊細な味わいを表現

祇園の街なかで黒を基調としたシックな佇まいを見せる

まるで割烹料理のようにらーめんを味わえると、2018年のオープン当初から注目を集めるらーめん錦。「京都を象徴するような店にできれば」と、店主の熊澤武士さんは店への思いを語ります。

店主の熊澤武士さんは埼玉出身。奥さんの実家が京都なのだそう
ライター板倉
ライター板倉
「京都・祇園でお店をオープンされた理由は?」
店主 熊澤武士さん
店主 熊澤武士さん
「京都は職人の伝統が現代に息づく歴史ある街。これまで関東を中心に働いてきた私ですが、そんな京都の祇園で、ゼロから挑戦したいという思いがありました」

関東で何店舗もの店を構える人気ラーメン店「AFURI」の料理長などを任されていた熊澤さんは、縁があって京都で独立。名店で磨いた実力を発揮し、らーめん以外の料理にも腕を振るいます

\こちらが看板メニュー/

「錦御膳」2160円は昼も夜も人気の看板メニュー

らーめんの単品も用意していますが、おすすめは何と言ってもこちらの錦御膳。タイの頭と骨で取ったスープを使った塩らーめんに鯛飯、鯛の盛り合わせと、まさにタイづくし!

ライター板倉
ライター板倉
「食べ方におすすめはありますか?」
熊澤さん
熊澤さん
「まずはスープの旨味をそのまま堪能してほしいですが、盛り合わせの具を上に乗せてもOK。自由に味わってください」
澄んだ美しいスープはあっさりとしており、女性にも人気

スープの旨味をじっくり味わってほしいと、らーめんはスープと麺のみという潔さ。タイで取ったダシは上品で、和食の繊細な味わいが口に広がります。

ライター板倉
ライター板倉
「具が入らないらーめんは、確かにスープを堪能できますね」
熊澤さん
熊澤さん
「最初にタイでダシを作ったとき、そのおいしさに感動して。タイの持ち味を活かしたらーめんにしようと思ったのです。タイのダシはコラーゲンたっぷりで体にもいいですよ」
タイは愛媛県宇和島産の山崎真鯛を使用している

らーめん以外でもタイをふんだんに用いて、和のおいしさを追求している熊澤さん。ひと晩寝かせた昆布締めのタイを溶岩石で炙り、その旨味を引き出します

ストレートの細麺は風味豊か
ライター板倉
ライター板倉
「麺にもこだわりがありそうですが……」
熊澤さん
熊澤さん
「麺も自家製で、小麦粉にオーツ麦と全粒粉を独自にブレンドしています。2階の製麺所で作っていますよ。よかったら見学してください」
こちらが2階にある製麺所

熊澤さんのお言葉に甘えて、2階へ。ガラス張りなので、誰でも中をのぞくことができます。最新の製麺機が置かれた製麺所は、何だか工房のような雰囲気。

店内はカウンター8席のみの上質な空間
ライター板倉
ライター板倉
「上品なカウンターで、居心地がとてもいいです!」
熊澤さん
熊澤さん
「一般的には回転率が求められるらーめん店ですが、快適な空間で料理をじっくりと味わって欲しいという思いがあり、カウンターのみの落ち着いた雰囲気にしました。目の前で料理を仕上げる様子も楽しんでください」
暖簾横の壁には長年務めた「AFURI」に由来する山のマークをあしらっている

最後に今後の意気込みを語ってくれました。

熊澤さん
熊澤さん
「京都で認められる『ほんまもん』の味を提供しながらも、気軽に利用できる店にしたいですね」

3. 麺屋一乗(祇園四条駅)

一乗寺のラーメンの名店で磨いた腕で勝負

四条花見小路にほど近く、アクセスしやすい立地

2019年5月1日、令和の幕開けとともに店をオープンした麺屋一乗。1人で店を切り盛りする店主の崔峰雲(さいほううん)さんは、一乗寺の人気ラーメン店「高安」で約15年腕を磨いた実力者です。

中国出身の店主・崔峰雲さん。カメラを向けるとこんなポーズをしてくれました
ライター板倉
ライター板倉
「5月に開店されたばかりですね、おめでとうございます!」
店主 崔峰雲さん
店主 崔峰雲さん
「50歳を機に独立して、念願の自分の店をもちました。まだ開店して間もないですが、以前の『高安』で親しくなったお客さんが来てくれたりリピーターになる方も多かったりで、ありがたいですね」

明るく気さくな雰囲気で、思わずこちらも笑顔になってしまう崔さん。ラーメンの味だけでなく崔さんの人柄にも引かれ、再び足を運ぶお客さんも多いのではないでしょうか。

\こちらが看板メニュー/

看板メニューの牛すじラーメン990円

スープは「高安」と同じく豚骨と鶏ガラをベースにしているものの、利尻昆布のダシを加えてあっさりとした味わいに仕上げるなど、崔さん独自のアレンジが光ります。スープに合うように厳選した、中太のストレート麺とのハーモニーもばっちり。

ライター板倉
ライター板倉
「豚骨と鶏ガラがベースですが、あっさり仕上げなんですね」
崔さん
崔さん
「私があっさりとした味が好きなので、スープは飲み干せるくらいの味を目指しています」
牛すじラーメンの中には、牛すじがゴロゴロ入っている
ライター板倉
ライター板倉
「とろけるような牛すじですね」
崔さん
崔さん
「牛すじは臭みがなく柔らかい、黒毛和牛肉を使っています。海外産のビーフなども試してみたのですが、やはり味が全然違って……」

長時間煮込んでとろりとした牛すじに、牛の旨味がしっかりと感じられました。

トッピングのニラのごま和えは食べ放題

テーブルの上に置かれたニラのごま和えはピリ辛で、ラーメンに乗せると相性抜群! そのままでももちろんおいしくて、ついつい食べ過ぎてしまいそう。

唐揚げは1個160円。1個から注文できるのも嬉しい

人気のサイドメニューの唐揚げ。1個でもボリュームがあり、ビールのアテに注文する人も多いのだとか。カリッとした揚げたての衣とカレーの風味が、食欲をそそります。

ライター板倉
ライター板倉
「カレーの風味の唐揚げですが、他も特徴が?」
崔さん
崔さん
「唐揚げはしょうゆ味がベース。私の料理はニンニクをほとんど使っていません。場所柄、舞妓さんが来ることもありますし、女性のお客さんにはその方がいいかと思って」
牛すじラーメンのスープはしょうゆベース

中国で暮らしていた崔さんが京都に来て、約20年。中国でドラマチックな出会いをして結婚した日本人の奥さんが、京都出身だったことがきっかけだそう。今ではすっかり、日本の文化が自分に合っていると笑顔で話します。

入口すぐ横にある券売機でチケットを購入

タッチパネルの券売機は、英語や中国語、ハングル語にも対応。この日もカナダ人が店を訪れ、購入していました。

店内はカウンターのみで、崔さんとの会話も楽しめる
ライター板倉
ライター板倉
「祗園でオープンされてみて、いかがですか!」
崔さん
崔さん
「日本が好きですし、ここで自分の店をもてたことが幸せです。若い学生の方も外国人の方もファミリーの方たちも、誰でも歓迎!色々な人が店に来てくれたら嬉しいです」

取材メモ/京都・祗園はラーメン店も増えつつあり盛り上がっています。各店舗、さっぱりペロリと食べられるという点では共通していましたが味の違いは明白で、多彩な京都のラーメン文化に触れられた気がします。店主さんの思いが詰まったスープが、心と体に沁み渡りました!

取材・文・撮影=板倉詠子

月刊誌Leaf

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毎月25日発売、500円

京都・滋賀の旬な情報をお届けする情報誌。販売エリア:京都市内、京都府下、滋賀県、大阪府下、全国主要都市(東京、名古屋など)発行部数:80000部。

\やっぱり京都は最高です/

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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