砂糖がまだ貴重な時代に松山で生まれた 甘い「鍋焼きうどん」

砂糖がまだ貴重な時代に松山で生まれた 甘い「鍋焼きうどん」

2016/06/26

松山の鍋焼きうどん専門店で一番の老舗「アサヒ」。砂糖がまだ貴重な時代に誕生した、優しい甘さがクセになる一杯を堪能あれ!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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今や松山名物、鍋焼きうどんの先駆けの店

1947年に松山市内で誕生した「アサヒ」。今や松山名物となった焼きうどんの先駆けとなった店として知られている。

まだ砂糖が貴重だったころに、現店主の曽祖父が始めたのがこの「鍋焼きうどん」(600円)。「甘いものが好きだった」という初代の好みもあって、創業時からこの甘い鍋焼きうどんの味を守り続けている

この優しい甘さの一杯が当時は、「ごちそう」として話題を呼び、今は故郷の味として愛されている。

創業69年の歴史を感じさせる、趣ある外観

要となるスープは、具材にのせる牛肉を甘辛く炊いた時に使った汁を、伊予灘産イリコと岩手産の昆布で取ったダシに足して作られる。牛肉の旨味が染み出して、甘いのにしつこくない、コクがあるスープが完成するのだ。初めて食べる観光客が、スープを一口飲むと、あまりのインパクトに声を上げてしまうこともあるのだという。

さらに柔らかく、ふわふわした食感のうどんは特注。この柔らかさがまた、優しい甘さのスープにぴったり。上にのせる具は、創業時から変わらないカマボコに加え、チクワ、牛肉、ネギのほか、愛媛名物じゃこ天も。見た目もおいしく、と盛り付けにもこだわっている。

小ぶりで甘く、おやつにもぴったり。売り切れ次第終了なので早めに来店を

蓋つきのアルミ鍋で提供される鍋焼きうどんは、熱々のうちに食べるのが醍醐味(だいごみ)。寒い冬場はもちろんだが、夏場もハフハフと汗を流しながら食べるとまた旨い。

また、このほかにも、半熟の黄身がスープと麺に絡み絶妙にコラボする「鍋焼き玉子うどん」(650円)や、ボリュームを付けたいときにおすすめの「いなりずし」(1皿260円)もあり。昼時はいつも満席で、多くの客でにぎわっている。

昭和の雰囲気を残すノスタルジックな店内

季節を問わず、昼時はすぐにいっぱいに。行列ができる人気店だ

店内は昭和の雰囲気をそのままに、テーブルは創業時と変わらぬものを使っている。その一方で、「何も変わらなければただの古いお店になってしまう」と、インテリアなどで新しい空気を吹き込むよう心がけているそう。

年配の人は昭和の懐かしい雰囲気が、若い人にはそのレトロさが楽しめる。松山の人にとっては、小さいころから食べていた懐かしい味で、年に一度の里帰りの時に訪れる人も少なくない、まさに故郷の味だ。

※掲載の内容は2016年6月時点の情報に基づきます。
※2019年5月に店舗(住所、電話番号、営業時間など)、メニュー、料金などの一部情報を更新しました。

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