ご当地グルメをもっと身近にディープに体験⁉沖縄の工場見学3選

ご当地グルメをもっと身近にディープに体験⁉沖縄の工場見学3選

2019/07/13

フリープランの沖縄旅行の日程にぜひ組み込んでほしい、沖縄の工場見学を3つ紹介。旅先で思わず買ってしまうご当地商品の、もっとディープな部分に踏み込む。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

ご当地商品にぐぐっとクローズアップ!子供から大人までみんなが楽しめる沖縄グルメの工場見学

まるで夢の国のようなカラフルなトッピングがいっぱいのオリジナルアイスも

国内屈指のリゾート、沖縄。ツアーももちろん楽しいけれど、何度目かの沖縄旅行は自分でプランを立ててみたい。今回はそんなフリープランの日程にぜひ組み込んでほしい、沖縄の工場見学を3つ紹介する。旅先で思わず買ってしまうご当地商品に、もっとディープに踏み込んでみよう。

みんなが楽しめる沖縄グルメの工場見学3か所がこちら

1.オリオンハッピーパーク(名護市:なごし)
2.上間菓子店(豊見城市:とみぐすくし)
3.ブルーシールアイスパーク(浦添市:うらそえし)

1.オリオンハッピーパーク(名護市東江:なごしあがりえ)

見学後は出来立てのビールで乾杯! オリオンビールの秘密に触れる【見学無料】

沖縄自動車道許田(きょだ)インターから約10分、沖縄本島北部の名護市にあるオリオンビールの工場見学施設、オリオンハッピーパーク。平日は県外・海外からの観光客が来場者のほとんどを占めており、人気の高さがうかがえる。

自然豊かな名護城公園の近くに工場を構えている

朝9:20から20分間隔で見学がスタートし、1日の見学案内は9:20~16:40まで20分間隔で開催する回数の多さも魅力。スタッフの案内で工場内を見学でき、1回の所要時間は試飲も含め約60分と手ごろな時間設定で、プランの一部にすっと組み込めるのが嬉しいポイント。ただし大人気ゆえに、事前に公式サイトか電話で予約が必要だ。

入り口正面には受付があり、ロビーには創業当時の釜が展示されている

受付で受け取ったバッジを胸につけツアーがスタート。スタッフの先導のもと原料・粉砕、仕込、発酵、貯酒、ろ過、ビン詰、缶詰、試飲の製造工程を回る。途中で発酵に使う酵母のイメージビデオを放映しており、75-0140という番号が出てくるのだが、いったい何の番号だろう…?。種明かしは、ぜひ工場で直接聞いていただきたい。

仕込釜は1度に45kl、大ビンにすると8万本のビールを仕込むことができる
発酵タンクの直径は5m、高さ19m、貯蔵できるビールの容量はなんと190kl!何年で飲み切れるかは実際に見学してからのお楽しみ

発酵タンクではおよそ1週間から10日かけて発酵が進められ、その後貯酒タンクに移される。ちなみに発酵タンクの中にあるビール、約190klを1日1缶(350ml)ずつ飲むとすると、全部飲み切るまでになんと○○○年!驚きを隠せないこの年数は、工場見学した人だけのお楽しみ。でもこの数字を聞いて、タンクに浸かりながら一生飲んだくれることができたら…と思わず妄想したビール好きの人が、私以外にもいるはずだ、きっと。

ビンの出荷エリアの奥ではX線では判別できない部分を目視で検査。高い集中力が求められるため、検査スタッフは15分ごとに1回交代する
缶詰めエリアでは機械が高速回転している様子がよく見える
1分間でどれだけの缶にビールが充填できるかを表したオブジェ。まさに圧巻!

見学が終わったら、出来たてのオリオンビールを試飲。バッジと引き換えにビールを2杯、おつまみにオリオンビールオリジナルのビアナッツもついてくる心配りの良さ。お酒が飲めない方のため、ソフトドリンクまたはノンアルコールビール(1杯)も選べるところがまた嬉しい。

工場から生まれたばかりのオリオンビールはホップの香りが高くておいしい‼

出来たてのオリオンビールをサーブしてもらえる

試飲会場の隣には、もっとオリオンビールと料理を堪能したい!という人におすすめのレストラン「やんばるの森」をはじめ、缶入りのオリオンビールや、様々な関連グッズが販売されている売店も併設。キーホルダーやTシャツといった人気商品から、ちょうちんといったレアなグッズまで数多くの商品がそろう。

ビアナッツやキーホルダーなどの定番商品からレアなグッズまで勢ぞろい

この日案内を務めてくれた山川舞さんは「今年で勤務3年目になるが、海外からの観光客が年々増えているので驚いている。

県内・県外・海外問わず、どの家庭の冷蔵庫にもオリオンビールがある、というように、オリオンビールを広めていきたい」と語り、総務部の吉井健吾さんは「普段は裏方で直接お客様と接することは少ないが、アンケートで『とてもよかった』と評価がもらえたらやりがいを感じる。海外からのお客様も増えてきているので、多言語対応をもっと充実させて、『工場見学に来てもらってファンになってもらう』ことを目標に頑張りたい」と話してくれた。

お客様と直接接する山川さん(左)も、普段は縁の下の力持ちの吉井さん(右)も、オリオンビールのファンをもっと多くするための情熱に燃えている

ちなみに工場を訪れた時は敷地の一部分が工事中で、新しい建物に一部製造ラインを移動し、現在見学ルートから外れている樽詰のラインを見学ルートに含めるための改装が行われている最中だった。お客様にもっと楽しく充実した見学をしてもらうために、日々改新しているオリオンハッピーパーク。次の沖縄旅行の日程に、ぜひ組み入れてみてはどうだろう。

2.上間菓子店(豊見城市豊崎:とみぐすくしとよさき)

乾燥甘梅、世界を駆け巡れ‼スッパイマンの「上間菓子店」 【見学無料】

続いて紹介するのは、豊見城市にある「上間菓子店」。

全国に知られる乾燥甘梅「スッパイマン」を製造・販売しており、創業時は菓子の卸販売をしていたので「菓子店」という名前を残しているとのこと。

外観の黄色が南国の青空に映える

上間菓子店の工場見学は、10名以内なら当日参加OKなのが嬉しいポイント。空港からも近く、見学の所要時間も約30分なので「フライトの時間まで少し間があるなぁ…」というときにぴったりのプログラムだ。

館内は土足厳禁。専用のスリッパに履き替えてから、入ってすぐ左側にある見学申し込み用紙に必要事項を記入すればもう手続き完了。見学は必ず1回につき1人のスタッフが付き、30分ごとにスタートするのでタイムロスもほとんどない。

階段の途中や天井には、スタッフがアイロンビーズで作ったスッパイマンのイメージキャラクターが飾られていて気分を盛り上げてくれる

階段を上がると見学コースがスタートし、はじめに目にするのは品質管理室。原材料の梅から出荷前の商品まで、不要な物質は混入していないかなどの厳しい品質チェックを毎日行い、お客様にいつでも安全な商品が提供できるように努めている。

品質管理室には研究室のような備品がいっぱい
最初のカゴで梅に味付けをしてから、数個のカゴに移し替えることで全体に味が染みわたるようにする

手前左側の倉庫のようなものは特注品の専用乾燥機。設定温度や湿度、風の当たり方など、庫内に入れた梅がまんべんなく乾燥するようにノウハウを確立するまでは試行錯誤の日々だったそうだ。

専用乾燥機は国内の工場特注品

機械から出てきたスッパイマンは、人の目により種が実からはみ出ていないか、などのX線や機械では判別できない品質チェックを受ける。1日に2トン生産されるスッパイマンをすべてチェックするというのには驚きだ。その後無事袋詰め工程に移った梅たちは、再び人の手により印字が薄くなっている部分がないか、袋に傷がついていないかなどのチェックを受け、出荷を迎える。

目視で商品をチェック
パッケージやラベルも人の手でチェックを受ける

工場にはスッパイマンを芯にした梅キャンディーの製造ラインもあり、こちらも一緒に見学が可能。たこ焼きの金型のような機械からパラパラとはがれてくるキャンディーは、こちらもスッパイマンと同様、数度の目視チェックを受けて出荷を迎える。

黄金色に輝く梅キャンディーが機械から出てくる

コースの終盤には年表が貼られている。見学コースは、2013年に新工場を建設したときに、現在の社長上間政博氏のたっての願いで完成した。おかげで観光客をはじめ地元の小学校の工場見学ツアーとしても人気が高く、リピーターがぐんぐん増えているとのこと。

年表と一緒に商品一覧も展示されている

広報の津田隆史さんは「沖縄の数ある工場や観光施設の中で、上間菓子店を選んでくださったことに感謝しています」と述べ、北海道から来られたお客様が空港から直接来てくださったり、「自分の地域でも買って食べているよ!」などと話しかけてくれたりすることがとても嬉しいと話し、「お客様と直接コミュニケーションをとれることがやりがいにつながっています」と笑顔を見せた。

工場見学が終わると「見学に来てくれてありがとう!」というお土産がプレゼントされる。でも、見学が終わってもお楽しみは終わらない。工場には直売所が併設されており、定番商品からグッズ、工場限定商品まで幅広くスッパイマン関連の商品が販売されているのだ。スッパイマンのアイスキャンディーやロールケーキ、期間限定の梅ゼリー、全国放送のテレビ番組で話題になり、翌日ネット販売が殺到した「柿ピー一番」など、スッパイマン好きにはたまらない商品が一堂に揃っている。

店内ではオリジナルパッケージの「スッパイマン梅キャンディー」を作ることもできる
おすすめの「梅キャンディー詰め放題」。種類を交ぜてもOKの超お得なイベントだ

売店では社内で企画した商品を限定販売し、売れ行きがいいと定番商品化されることもあるので、「自分の企画した商品が全国展開できるように頑張りたい」と津田さん。

さらに、限定商品の「スッパイマンパウダー」は「販売を始めたころ全く売れなくて。でも、スタッフ全員で話し合って、『こんな料理に使ってみたら美味しかった』と、レシピ集を作ってパウダーのおまけに付けたら、あっという間に人気商品になった。お客様の立場に立って考えるということを続けていくように努めたい」と話し、「これからも新しい梅関連の商品を作っていきたい」と、全国の甘梅ファンに嬉しい目標を語ってくれた。

広報の津田さん。スッパイマンと一緒に、甘梅のおいしさを伝えるために頑張ります!

「スッパイマン」というネーミングは創業者の「スーパーマンのように世界を駆けまわる商品に育ってほしい」という思いから付けられ、さらに10年前、その思いを聞いた浦添工業高校の生徒とのコラボレーションで現在のパッケージに描かれているキャラクターが誕生したとのこと。全国だけでなく世界を目指すスッパイマンの工場、沖縄を訪れた際にはぜひ足を運んでみてほしい。

3.ブルーシールアイスパーク (浦添市牧港:うらそえしまきみなと)

全天候対応アクティビティとして大人気! 食べるためのアイスから楽しむためのアイスへ【体験料1500円】

最後に紹介するのは、浦添市牧港にある「ブルーシールアイスパーク」。
こちらは工場の様子を少し見ながら、自分でオリジナルアイス作りができるという、1度で2度おいしい施設になっている。

外観もポップなカラーでまとめられていて夢の国のよう

建物の入り口を入ると、まずは歴史エリア。第2次世界大戦後、基地内に設立されたミルクプラントがアイスクリームを製造販売するようになったという説明から始まり、現在の全国各地にサテライト店を出すまでの道のりを知ることができる。

アイスクリームと人々の関係を時代の流れとともに紹介

続いて体験受付。カウンターには受付時間ごとに空き状況が記されており、この日は最終回をのぞき満員御礼という盛況ぶり。基本は電話か公式ホームページで要予約なのもうなずける。「天候に左右されないので、雨の日は特にお問い合わせが多いですね」とマネージャーの濱元千草さん。受付を済ますと店員の一人、ペッパーくんが番をしている体験専用入り口から中に入ることができる。

受付にはアイスクリームの立体オブジェも飾られていて、まさに「夢の世界への入り口」

入り口入ってすぐにあるのは「-20℃の世界」。アイスクリームを保管するのに適温の-20℃の小部屋に入り、アイスクリームと同じ気持ちを体験することができる。専用入り口から内部はスタッフの方が説明しながら一緒に回ってくれ、この日は濱元さんにご案内頂いた。

小部屋の中でペンギンがお出迎え。この日は湿度が高かったので、外気が入るとすぐに水蒸気が凍って真っ白に

アイスクリームと同じ気持ちを体験した後は、いよいよオリジナルアイスクリーム作り。
食品を扱うので、まずは手洗いから。洗面台は小さな子供にも使いやすいように、低めに作られている台があるほか、踏み台まで用意されている。

壁の1面はガラス張りになっていて出荷前のアイスクリームの様子が見られる

アイスクリーム作り体験ゾーンには作業用のテーブルがずらり。その上に並ぶオーダー用紙をもとにアイスを作っていく。ベースにするアイスの種類、コーティングに使うチョコレートの種類、接着剤代わりに使うチョコレートペンの種類、使用するトッピングをオーダー用紙に記入し、いざ作成。

ベースになるアイスがずらり。シーズンフレーバーは4か月に1回変わるので何度足を運んでも楽しめる
どれにしようか迷ってしまうかわいらしいトッピングの数々。こちらもシーズントッピングがあり、3~4か月に1回の頻度で変わるそう

ここで濱元さんから衝撃の一言が。「コーティングをつけてから最大5分間の勝負になりますので頑張ってください!」

ベースにしているアイスが溶けてしまうことと、接着剤代わりにしているチョコペンはアイスが冷たくないと固まらないため、5分間の1本勝負ということが判明!美的センスのない筆者は悪戦苦闘しながら「星形のイヤリングをつけた猫」の作成に取り掛かったのだが…。

この日は抹茶味のアイスをベースにホワイトチョコでコーティング
設計図とタイマーを見ながら作成。濱元さん曰く、大人は考えすぎて時間が足りなくなる人が多く、子供ほど自由な発想で時間内に仕上げることが多いそう

パンフレットには昨年度のオリジナルアイスフォトコンテストで上位に入賞した方々の作品が載っているのだが、同じ5分で作成したとは思えない仕上がりだ。「前上手くいかなかったから、今回はリベンジしに来た」というリピーターの方もいるそうで、私も確実にそのうちの1人だ。

出来あがったアイスは1時間程度冷やして落ち着かせると食べごろになるため、
小窓から顔がのぞくようなデザインになったオリジナルのケースに入れた後、保冷バッグに入れて持ち帰る。

自分の作ったアイスが小窓から顔をのぞかせるデザインになっている。くどいようだが猫である
オリジナル保冷バッグは次回体験時に持参すると体験料が20%オフになる特典付き
そして余ったトッピング材料は、その場でソフトクリームに飾り付けて食べることが可能。コーンとカップが選べ、アイスに続き、ソフトクリームにも芸術的なトッピングをする方もいるそう

1年前にアイスパークのマネージャーに就任したという濱元さんは「もともとアイスをサービングするなど『ブルーシール店舗の仕事』をしていたが、大勢のお客様の前でマイクで説明をするなど『体験型施設の仕事』に変わったことで最初は戸惑った」と話した。

しかし「お客様との距離がより近くなって、直接『ありがとう』と言われたり、喜んでいるのがわかるので嬉しい」と顔をほころばせ、「来てくださったお客様の心に残るような、沖縄一の体験型施設にしたい」と、今後の目標について力強く語った。

マネージャーの濱元さん。お客様の心に残るような沖縄一の施設になれるように、これからも頑張ります!

全天候型の体験施設として大人気のアイスパーク。1回の所要時間が約45~60分とコンパクトなので、旅行の日程を立てていて、最終日などにちょっと時間が余った、というときにもぴったりだ。ブルーシールのオリジナルグッズ販売もあるので、ちょっと変わった沖縄土産を、というときにも足を運んでみてほしい。

取材メモ/次に行ったときはあれもやってみよう、これを買ってみようと、妄想が止まらないくらい楽しかったです! 目からウロコの体験ができたり、工場限定の商品があったりと、観光客の皆さんにももちろんおすすめなんですが、まだ行ったことがない地元の方にもぜひ足を運んでもらいたいです。

取材・文・撮影=梅崎リエ

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

おすすめのコンテンツ

連載