プロレス界の「煽りパワポ」名人直伝! 心に響くプレゼンの極意

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いま、プロレスで熱くなる!

2016/08/29

プロレス界の「煽りパワポ」名人直伝! 心に響くプレゼンの極意

「プレゼンがうまくいかない!」とお悩みの全国の会社員、クリエイター、学生のみなさん! プロレス界はもとより、得意の「煽(あお)りパワポ」を駆使し「プレゼン芸」なる新ジャンルを開拓して巷で話題のスーパー・ササダンゴ・マシン選手が、プレゼンテクを伝授してくれますよ!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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まずは伝説の煽りパワポを見ていただこう

【1】伝説は同団体の最高峰ベルトへの思わぬ挑戦からだった
【2】相手はスターであり団体トップ。その位置づけを分析
【3】それに対する自身の分析を成長マトリックスで表現
【4】勝つために開発した必殺技を実際のリングで実験するという実証実験も行う
【5】机上の空論ではなく、実証結果を公開。「エビデンスは?」という指摘にもこれで答える。勝利を確信!

戦いにパワポとプレゼンを持ち込んだ男

プロレスとパワポプレゼンが結びついた革命的な試合。勝負では惜しくも実力者の王者HARASHIMA選手に敗れてしまったが、試合前に仕掛けたこのプレゼンで、プロレスファンばかりか、動画を通じて、人々の心を熱くつかんだのはスーパー・ササダンゴ・マシン選手だった。

それにしてもなぜ、煽りパワポを持ち込んだのか理由を聞くと、「顧客満足度向上のためですよ」とプレゼンでよく使われるフレーズが。

ご覧のように覆面レスラー。つまり表情が見えづらい。それなのに心に届くのはなぜか!?
スーパー・ササダンゴ・マシン(以下:ササダンゴ)
スーパー・ササダンゴ・マシン(以下:ササダンゴ)
まず、自分が誰に届かせたいかを考えなければいけません。

プロレス界で言えば、世間ではプ女子(=プロレス好き女子)だなんだと注目されていますが、それは私が届かせたい相手ではありません。

そもそも、広告代理店やテレビ局が作った幻想ですよ。一人当たりの消費量、支出額で僕を支えてくれるのは30代、40代の男性

黄色い声援は硬貨、男性の声援は紙幣

これは実感ですが、実際にそういうデータ取りをちゃんとやっていて、その人たちが喜んでくれそうなこととして始めたのが煽りパワポなんです。

これを気に入って30代、40代の方が会場に来てくれて、その人たちは今は会社では中間層ですけど、出世すれば、チケットをまとめて買ってくれるようになる。そういうビジョンも大切なんです。

『PPM』? 技の名前かと思ったらコンサル用語だった

なにやら生臭い話もちらほら出てくるが、現状分析のための、アンケートなどでのデータ取りの必要性などは納得だ。実はササダンゴ選手のもうひとつの顔は、家業の金型工場を取り仕切る専務取締役。

ササダンゴ
ササダンゴ
リーマンショックの分析。実はリアルに家業の現状分析をしたことが生かされています。

PPM分析(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント→製品や事業を、市場の成長率と相対的なマーケットシェアから『スター』『金のなる木』『問題児』『負け犬』の4つのポジションに分類。それに見合った事業展開を検討するもの)などは、しっかりしたデータを集めて、数値化して、『見える化』をする。

それをしないで独りよがりのプレゼンをしてはいけませんね。

なにやら経済誌の取材のような……。ということで、もう一例。ササダンゴ選手にとっては、レスラーとしての大一番だった、2015年の桜庭和志戦

桜庭選手といえばプロレス界はもちろん、総合格闘技全盛時代にグレイシー一家を倒すなど、生きるレジェンドともいうべき超大物。ササダンゴ選手との実力、人気は残念ながら歴然。なぜこの試合が組まれたのか? 疑問以上に体の心配までされる状況。だが……さいたまスーパーアリーナの観客のハートを鷲づかみにした煽りパワポのさわりをご覧いただこう。

【1】対戦相手はなんと、生きる伝説・桜庭和志戦手!
【2】歴然とした格差を、当時、話題の経済学者トマ・ピケティに落とし込んで表現!
【3】強さのワーキングプア! なんという悲痛な表現! これも冷徹な現状分析だ
【4】切なさの中で、俺たちのササダンゴ対搾取側の大資本家・桜庭という構図を作り出すマジック!

これが心をつかむためのチェックポイントだ!

いかがだっただろうか? 話題の用語を使いながら、大観衆だけではなくネットを通じて全国の人々の心に響くこのプレゼン。みなさんも、そんなプレゼンで勝利したいだろう。そこでササダンゴさんが心がけているチェックポイントを紹介しよう。

□プレゼンのテクニックばかりにこだわっていないか?
□自信満々すぎて、態度が大きくなっていないか?
□勢いに乗って、独りよがりの内容になっていないか?
□最後まで確認をしたか? 誤字脱字は絶対見逃してはいけない
□誰のためのプレゼンか、何のためのプレゼンか、明確になっているか?

ササダンゴ
ササダンゴ
つまりは、悪魔のような細心さが必要なんです。臆病でいい。

以前、カンペキだと思っていた煽りパワポの収録の前に、試合後の開放感で、移動中にたった1杯ビールを飲んだだけでその日は大すべりしたんです。テクニックや度胸だけではダメなんですね。

こうみえて私だって緊張してるんです。でも、細心の気持ちがあればアイデアも出てくるし、当日も伝わるプレゼンができるはずです。「細心な準備」。これこそが必殺技ですよ!
アイデア段階も、最後の詰め、文字チェックも孤独な作業なのだ(ちょっとシュールな図だけれど…)
最後にこの直筆メッセージで! 皆さんのプレゼンの成功を祈る!
スーパー・ササダンゴ・マシン

スーパー・ササダンゴ・マシン

プロレスラー

取材・文:岩瀬大二(rd) 撮影:田川智彦

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