防災マスターに聞く、実践に役立ち楽しい「防災ピクニック」

特集

覚えておきたい防災ライフハック

2016/10/10

防災マスターに聞く、実践に役立ち楽しい「防災ピクニック」

マイ防災バッグを用意したら、実際に試してみるのが大切。そこで防災マスターの冨川万美氏がオススメするのが「防災ピクニック®」。いざというときに困らないように、レジャー気分で、楽しく防災を考えよう!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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マイ防災バッグを持ってピクニックに出かけてみよう!

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【アドバイスいただいたのはこの方!】 冨川万美さん/NPO法人MAMA-PLUG副代表。自身も二児の母で、防災力を楽しく身につける「アクティブ防災®」の開発や普及に尽力している

非常食の代名詞といえば、「乾パン」。災害時に贅沢は言えないが、普段食べなれていないものだし非常食のイメージが強すぎて、余計暗い気持ちになるかもしれない。防災マスターの冨川さんによると、東日本大震災の際には、「子どもが乾パンを全然食べてくれなかった」という例が多かったという。

マイ防災バッグが災害時に本当に役立つものかどうか、そして使い勝手はどうなのか、実際に試してみないとわからないもの。そこで冨川さんがオススメするのが「防災ピクニック®」。非常食を食べてみたり、災害時に足りないものがないかチェックしたり、楽しみながら災害への備えを確認できる。

今回は冨川さんとともに、私ライター・廣野と編集・安田がそれぞれ用意したマイ防災バッグを持って、井の頭恩賜公園へ防災ピクニックに出かけてみた!

いざ、井の頭公園へゴー!

中央が防災マスター・冨川万美氏。ピクニック時の服装は普段着でOK
防災というと堅苦しいイメージだが、芝生の上でレジャーシートを広げるだけで明るい気持ちになってくる
非常時2、3日分を想定した、冨川さんの防災バッグの中身。食器や救急用品など、種類別にパックにまとめられ、とてもコンパクト。冨川さんはお子さんが2人いるため、子どもに必要なものがメイン
冨川万美さん
冨川万美さん
小さい子どもがいる家庭なら、トイレ・おむつ・暖が取れるもの・食べ物など、非常時に子どもが我慢できないものが必要です。子どもの着替えやおもちゃなどは、子どもが持つ防災バッグに。あとは熊本地震の避難時に、時間があって暇だったという声を聞いたので、自分用に何回でも読める本を1冊だけ入れています。防災バッグは食べ物と衛生用品がメインになると思いますが、ポイントは、災害時でもいかにストレスなく過ごせるかどうか。自分なりに考えて用意することが大切です。
紙おむつは圧縮袋に入れれば、同じスペースでも倍の枚数が入る
衛生的な使い捨てパックが付いた哺乳瓶(アメリカ製・通販で購入可能)。キューブ型の液体ミルクなら、かさばらずに収納できる
パック入りのミネラルウォーター(1袋1.3ℓ)。水はペットボトルでも問題ないが、1ℓのペットボトルを持ち歩くよりも、500mℓずつ分けて持つほうが、重量が分散されてバッグが軽く感じられるそう
「甘すぎるお菓子は喉が渇いてしまうので、私はドライフルーツがオススメ。噛んでいるとお腹も満たされます」(冨川さん)
冨川さんの防災バッグを持たせてもらうと、ずっしりと重い。重量は約13kgだそう。防災ピクニックは、用意した防災バッグが災害時に持ち歩けるかどうか気づけるチャンスでもある
こちらは筆者が用意したバッグ。とにかく食べ物が多い……
気分を上げるにはとにかく食事が大事……と思い、そのまま食べられる缶詰ごはんやパン、レトルト食品を集めたが、バッグが重くなりすぎて、断念したものも
ライター廣野
ライター廣野
工夫したポイントといえば、使っていないお弁当箱をお皿代わりに持ってきたこと。あとは甘いもの好きなので、ハチミツも持ってきてみました。今さら気づきましたが、着替えがないですね……。
富川万美さん
富川万美さん
乾パンにハチミツをつけると食べやすいという声もあったのでいいと思いますよ。着替えは大人なら数日間なら我慢できるので、ボディシートなどがかさばらないしオススメ。あと、携帯用充電器はあったほうがいいですね。
編集部・安田の防災バッグ。ホテルでもらってきたアメニティも災害時に役立つ
最近では、長期保存できるレトルトパウチ食品が100均でも売っているそう。これなら缶詰よりも重くならない。氷砂糖や落雁など、賞味期限が長いお菓子も
編集 安田
編集 安田
長期保存できるレトルトパウチ食品を100均で見つけたんです。あとはいただきものの落雁。これも氷砂糖と同じくらい賞味期限が長いので、災害時に使えるなと思って。
富川万美さん
富川万美さん
衛生グッズも揃っているし、全体的にバランスが取れていていいと思います。水が足りないのと、あとは炭水化物がないですね。
編集 安田
編集 安田
なんだかお酒のおつまみばかりですね……。
富川万美さん
富川万美さん
お酒好きですか? お酒やたばこ、コーヒーなどの嗜好品についても考えておきましょう。災害時に必須なものではないですが、ストレスにつながるようであれば、自宅での準備はあった方が良いでしょう。

実際に非常食を食べてみよう!

「非常食シリーズ・イザメシ」の黒蜜きなこ餅。中には調理水や箸も入っていて、餅に水を浸せばすぐに食べられる
筆者の勘違いで黒蜜ときなこを別々にかけてしまったが、本当は一緒にかけるもの。もちもちの食感で、非常食とは思えないくらいおいしい

<熱源があれば食べられるもの>

熱源が必要な時に役立つのが「モーリアンヒートパック」。

加熱袋に発熱材と温めたいレトルト食品などを入れ、少量の水を加えて封をすると、蒸気が袋の中に充満し、約15~20分ほどで中身を温められる
味付さんまを温めてみた。アツアツとまではいかないものの、封を開ければ蒸気が出てくるくらい、十分な温かさに
「災害時でも温かいものが食べられれば、気持ちも落ち着き、心に余裕ができます」(冨川さん)
そのまま食べられる缶詰玄米ご飯に温めたレトルトパウチのカレーをかけてみた。冷たいご飯でも十分おいしい
ちなみに、食器にラップをすれば、皿を洗わずに済む
モーリアンヒートパックに、ペットボトルの水を入れてお湯を作ってみたが、ペットボトルが変形……。お湯を作りたいなら、ホット用のボトルや蓋つきコーヒー缶などがよさそうだ
お湯で作ったのは非常食のカルボナーラ。ちゃんとパスタも茹だって美味!
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子どもはトランプなど、大人は本や漫画など楽しく時間を過ごせる工夫もしよう

完璧に用意したつもりでも実際にやってみないと、自分の防災バッグに足りないものはわからない。普段は食べない非常食を作る過程も楽しいもの。子どもがいる家庭なら、防災ピクニックでちょっとでも慣れておけば、緊急時にパニックになることも少なくなるはず。

今年の秋は、紅葉を眺めながら一風変わったピクニックに出かけてみてはいかが?

Yahoo!ロコ井の頭恩賜公園【春・桜】
住所
東京都武蔵野市御殿山1丁目3-4

地図を見る

アクセス
吉祥寺駅[公園口]から徒歩約6分
井の頭公園駅[出口]から徒歩約9分
三鷹駅[南口]から徒歩約19分
電話
0422-47-6900
営業時間
平日:24時間
定休日
無休
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

防災ピクニックが子どもを守る!

防災ピクニックが子どもを守る!

NPO法人MAMA-PLUGが楽しみながらできる防災を提案

ほかに、東日本大震災の援助活動を通し、多くの被災者から体験談を聞き、1冊にまとめた『被災ママ812人が作った子連れ防災手帖』も。こちらは、贈呈版『子どもを守る防災手帖』が発売されたばかり

取材・文/廣野順子 撮影/与儀達久

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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