「五感」と「出会い」のミュージアム、大分県立美術館。

2019/09/11

「五感」と「出会い」のミュージアム、大分県立美術館。

2015年に大分市内にオープンした「大分県立美術館」。大分県出身の世界的建築家・磯崎 新に師事した、同じく世界で活躍する気鋭の建築家・坂 茂の設計で話題になりました。館内には約5000点の至宝が展示され、新たな発見や刺激に出会うことが出来ます。

ONESTORY

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開かれた空間が内包する大分から芸術を発信する次世代の文化基地。

1階アトリウム。ガラスを多用し、特に道路側のファサードは開閉可能とし、オープンな外観を実現。道路を挟んで向かい側には「iichiko総合文化センター」。©Hiroyuki Hirai
ミュージアムショップやカフェは、展示室に入場せずとも誰もが日常的に利用できる造りになっている。©Hiroyuki Hirai

『大分県立美術館』は、2015年に開館した新しい美術館です。大分には、芸術の発信地として長らく愛されてきた県立芸術会館がありました。しかし、開館から40年近くが経って老朽化が目立つように。そこで、いわばバトンを引き継ぐかたちで、『大分県立美術館』が新たに建設される運びになりました。

設計は坂 茂(ばん・しげる)氏が手がけ、話題になりました。大分県出身の世界的建築家の磯崎 新(いそざき・あらた)氏に師事し、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した気鋭の建築家です。坂氏は、閉じられた空間になりがちな美術館をもっと多くの人に楽しんでもらいたいと考え、設計に反映しました。そのコンセプトと設計は高く評価され、2015年度JIA日本建築大賞を受賞しています。

ファサードのスクリーンと同じく、大分県産の木材を使った天井が印象的な3階ホワイエ。幾何学的な模様は別府名産の竹細工のようでもある。©Hiroyuki Hirai

日本画の巨匠・髙山辰雄をはじめとする約5000点の至宝。

洋画のコレクション展示室。©Hiroyuki Hirai
エントランス。OPAMのネーミング、シンボルマーク等のデザイン監修は、「コミュニケーションデザイン研究所」の平野敬子さん、工藤青石氏が手がけた。©Hiroyuki Hirai

コレクションは、旧県立芸術会館が37年かけて収集してきた作品や資料を引き継いだものです。その数は約5,000点に上ります。
大分は、江戸時代以降、数多くの美術家を輩出している土地でもあります。南画(文人画)の田能村竹田(たのむら・ちくでん)、日本画の福田平八郎や髙山辰雄、抽象画の宇治山哲平、彫刻の朝倉文夫、そして竹工芸で初の人間国宝になった生野祥雲齋(しょうの・しょううんさい)といった偉大な芸術家たちが、ここ大分の地から世界に名をとどろかせています。作品はコレクション展をはじめ、国内外の企画展でも紹介され続けています。

様々な「出会い」をテーマにした展覧会や事業を通して、大分県民のみならず、日本中、世界中の人々が「五感」で楽しみ、新たな発見や刺激をもたらす美術館を目指しています。

歌川豊国「市川八百蔵」(島根県立美術館所蔵)。前期展示中です
歌川豊春「観梅図」(大分県立美術館所蔵)。臼杵藩ゆかりの作品で、豊春の代表作と称される傑作。全期間展示

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