道頓堀の上方浮世絵館!施設案内から制作体験レポまで!

2019/09/12

道頓堀の上方浮世絵館!施設案内から制作体験レポまで!

道頓堀観光といえば、大阪名物を食べたり派手な看板の写真を撮ったり…だけではないんですよ!道頓堀の一歩路地を入った法善寺横丁にある「上方浮世絵館」では、上方(大阪)独自に発展した浮世絵に出会え、さらに「浮世絵制作(刷り)体験」まで出来ちゃうんです!気になる様子をレポートです!

大阪ルッチ

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みき みずほ

みき みずほ

フリーライター

上方浮世絵とは?

契情曽我裾野誉(上演:明治5(1872)年1月 筑後座)

上方浮世絵館で展示されている浮世絵は「上方浮世絵」といって、江戸の風景画や美人画とは違い、ほとんどが役者絵になります。
昔の人はこの役者絵をブロマイド代わりに買って、その色づかいや服装を自分たちのファッションに反映させていたんですって!

上方浮世絵館館長の高野さんと

「当時の人々のセンスは現代でも引けを取らない!」と館長の高野さん。そんな細かなところにも注目しながら見てみると、時間が過ぎるのを忘れちゃうくらい楽しめますよ♪

写真撮影OK!

展示されている作品は、このように写真撮影も可能となっています。変色の恐れがあるので ‘NOフラッシュ’でお願いしますね!!

2階 常設展の様子

 

常設展がある2階へと続く階段壁面にあるのは、江戸時代の道頓堀の様子が描かれた「摂津名所図会」のパネル。

 

昔、この道頓堀エリアには芝居小屋が立ち並び、この上方浮世絵館の前も多くの役者さんたちが行き交っていたそうです。
そのことを踏まえて、浮世絵を見ると何だか感慨深いものがありますね。

其面影伊達写絵(上演:文化10年(1813)3月 中村座)
隅田川花御所染(上演:文化11年(1814)3月 市村座)
時再興在原景図/八陣守護城(上演:文政3年(1820)9月 北堀江/角座)

本当に色彩豊かで、迫力のある浮世絵の数々。歌舞伎のシーンの一部なので、ダイナミックから哀愁漂うポーズまでさまざまです。

ついつい(笑)

見ていると楽しくて、つい、浮世絵と同じポーズで「はい、チーズ!」なんてことをやってしまいました(笑)。
くれぐれも周りに人がいないか確認しながらやってみてくださいね♪

3階 企画展の様子

 

3階は、3ヶ月ごとに展示される作品が変わる企画展のスペースになっています。
企画展が行われている間にしか見ることが出来ない作品もあるので、何度訪れても新たな発見があります!
座るスペースもいくつかあるのでゆったりと鑑賞することが出来ます。

妹背山婦女庭訓
今様源氏五十四帖之内(上演:明治2年(1869年ころ))
川竹乗込賑(上演:文久2年(1862)10月 道頓堀)

撮影時は、船が出てくる歌舞伎をテーマにした「芝居を渡る船(2019年3月5日~6月2日)」という企画展が行われていました。

姫子松子曰の遊(上演:文政8年(1825)4月 角座)
解説がついてる作品も

一部作品には、浮世絵にまつわるあらすじが添えられているので、歌舞伎の演目について知らなくても理解を深めることが出来ますよ。
読んでいると、実際の歌舞伎の演目も見てみたくなりますね♪

「浮世絵製作体験」ができるのは大阪でここだけ!

 

4階では浮世絵制作(刷り)体験をすることが出来ちゃいます!
なんと、実際に浮世絵製作(刷り)体験ができるのは、大阪では「上方浮世絵館」だけなんですよ!!ここでしか出来ないオンリーワンの体験は、きっと大阪観光の良き思い出になりますよ♪
初級・中級・上級と3コースある中、私は中級コースにチャレンジです!

 
版木

浮世絵製作に欠かせないのがこの版木(はんぎ)です。付けたい色と模様によってこの版木を使い分けるんです。
今回は4色使うので4枚の版木が用意されています!

 

紙は1枚1枚手漉きで作られている高級和紙である「越前和紙」を使用!
とても、手触りがよくすべすべしています。

 

さっそく、浮世絵製作体験スタート!!館長の高野さんから直々に手解きを受けます。
道具や染料についての説明を聞いているだけで、わくわく・ドキドキです♪

 
 

まずは、版木の絵が彫られているところに筆でまんべんなく染料を塗っていきます。
染料を多く塗りすぎてしまったところや、溝にたまっているところを刷毛(はけ)というブラシでならしていきます。

 

版木に塗料がのれば、いよいよ紙に刷っていきます!
注意しないといけないのは、見当(けんとう)と呼ばれる目印から紙がずれてしまわないようにすること。ここがずれてしまうと、せっかく刷った浮世絵が台無しに…なんてことになりかねません。
ちなみに、「見当をつける」って言い方をしますが、その“見当”はここから来ているんですよ!

 

親指と小指で、見当から紙がずれないようにしっかりと押さえて…

けっこう力がいる!!

もう片一方の手で馬連(ばれん)という道具を持って、上から擦っていきます。

 

力をまんべんなく、強めに入れて擦ることがコツ!

 

一色目はこんな感じに仕上がりました!
少し色がついていないところもありますが、全体的に良くできたのではないでしょうか(笑)??

 

続いて、赤・緑・黄色のそれぞれの版木を使い、色を重ねて仕上げていきます。
最初は「どこに塗るんだろう?」とか「こんな感じでいいのかな?」と不安になったり、慣れない作業に苦戦しましたが、その都度丁寧に教えていただけますよ。
最後のほうは慣れてきて、「もう終わっちゃうのー!?」と思いました。体験した後に展示されている浮世絵をもう一度見てみると、髪の毛一本一本や模様の細かさ、その色づかいに感動。
体験することによって、浮世絵の見方が変わり2度楽しむことが出来ますよ!!

 

刷り師さんが刷ったもの(左)と、私が刷ったもの(右)を比較してみると、全然違いますね(笑)。
色むらがなく、全ての柄がきれいに出ています!うっすらと濃淡を出したりと、すごい技術が詰まっているんですよ!
今回刷った浮世絵に描かれているデザインは、上方浮世絵館そばの「法善寺横丁」の看板です。

 

この看板は、法善寺横丁の西側にあり、昭和を代表する喜劇役者である藤山寛美さんが書いたものです。
お気づきでしょうか?実は「善」という字の横線が一本足りないんです。
弟子に字の間違いを指摘された藤山寛美さんは「芸人は一本足らんぐらいがちょうどええねん」と答えたというエピソードが残っています。
今回刷った浮世絵も、もちろん同じく1本足りてないんですよ!

浮世絵制作体験料金
初級コース(3色刷り):500円 ※所要時間約30分
中級コース(4色刷り):800円 ※所要時間約30~45分
上級コース(高度な技にチェレンジする4色刷り):1,000円 ※所要時間約45~60分
※各コースともできるだけ3名以上で申し込みください

浮世絵お土産も揃っています!

上方浮世絵館には、ここでしか買うことが出来ないオリジナルグッズをはじめ、浮世絵にちなんだ様々なお土産が揃っています。

有名なあの絵も!

たくさんの絵柄が揃った「ポストカード」がおすすめ!きっとお気に入りのポストカードが見つかりますよ♪

 

上方浮世絵館のオリジナルグッズである「トートバック」もかわいい♡
法善寺横丁の街並みと浮世絵館の前に立っている、ここのシンボルでもある「歌舞伎ねこ」が描かれていてとってもキュートです♪

手ぬぐい
足袋スニーカー
浮世絵おりがみ

かわいい和柄の雑貨などついつい欲しくなるものがいっぱいです♪浮世絵折り紙は額に入れて飾ってみるのも素敵ですね!

上方浮世絵館 入館料

 

一般:500円 小・中学生:300円
障がい者手帳をお持ちの方:300円(介護者の1名様も同額)
「ミュージアムぐるっとパス・関西」、スルッとKANSAIの「大阪周遊パス」いずれかお持ちの方は入館可能
「関西・歌舞伎を愛する会」会員の方は特別料金にてご利用いただけます 
※ミュージアムショップのみのご利用には、入館料なし。

まとめ

 

“人とは違った珍しい体験がしてみたい!”、“訪れた土地の文化や歴史に触れてみたい!”という方におすすめのスポットである「上方浮世絵館」。
どこか懐かしい雰囲気が漂う法善寺横丁そばにある「上方浮世絵館」で、是非大阪の文化に触れてみてくださいね♪

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