ブーム直前! じわじわきている魅惑の街『大正』の夜は?

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2019/09/14

ブーム直前! じわじわきている魅惑の街『大正』の夜は?

最近、盛り上がりつつある大阪・大正。飲食店が充実しているこのエリアのなかでも、とりわけ際立っているのがこちらの3店…。間違いのない呑み喰い処、いずれもたらふく食べるのに最適なので、お腹をすかせて凸ってください!

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クラスノ

1949年生まれの70歳。“大正といえば”な家族経営の居酒屋

クラスノ

1949年1月24日に創業し、今年で70周年。大正駅前にある、まさしく“大正といえば”な有名居酒屋だ。松原一家が家族4代で営んでいるアットホームさ、というかジャストホームさ。開店時刻の夕方4時から閉店時刻の夜10時まで、終始にぎわっている。

愛ある料理を愛ある価格で提供。名物のだし巻き¥270は、10年ほど前に初代が倒れてから姿を消していたが、3代目が特訓を重ねて伝承。約5年前に復活させた。

さらなる名物のくわ焼(串焼きのこと。2本¥170~)は、どれもリーズナブルながらボリュームたっぷり。なかでも“おまかせコース”が超オススメ。焼き鳥、ささみしそ巻き、いか塩、ピーマンの肉詰め、レンコンの肉詰め、えのき茸といった、串6本と生野菜がついて¥680という破格。独り呑み最強メニューだ。

お店に入るとまずサービスで出てくるエンドウ豆の煮つけ。これ自体のファンも多く、アイドリングにちょうどいいアテになる
次期店主・3代目の松原弘智さん。93歳までお店に立っていた初代が2代目にも伝えなかっただし巻きを、2年間の修業を重ね復活させた
名物のくわ焼きは2代目(当主の一行さん)、だし巻きは3代目が手がけている
創業日生まれだという4代目のさくたろう少年。すでに後継ぎの自覚たっぷりで、幼稚園でのあだ名も「4代目」だそう

『クラスノ』という不思議な店名は、終戦後、初代が抑留されていた都市名に由来。お店の マッチには、「クラスノヤルスク ソ連の中央に当る街です 抑留中の苦労をしのび いかなる難関にもたえ 今をくいなく 我が身をやしない 世の為人の為」と書かれている。グッとくるので、ぜひ手にとって見てほしい。

今、お店に立っているのは2代目と3代目。「すごくいいファミリー。人よし、値段よし、サービスよし!やっぱ好きやわ~」と大正の民が愛を謳うのもうなずける。創業当時から50年にわたり通い続けている常連さんもいるのだそう。

ちなみに松原家、初代から全員が下戸らしい。お酒が呑めないのになぜ居酒屋を始めたのか? は、2代目も3代目も、もちろん4代目も知らないそうな。

ひろ

創業45年、女店主も最高な地元愛に満ちたお好み焼き屋

ひろ

創業45周年を迎えたお好み焼き屋さん。大阪へ遊びに来たツレが「お好み焼き食べたい」っつったときに連れて行きたいような、信頼のできる味と雰囲気。おいしいのはもちろん、ハチマキ&地下足袋がトレードマークの名物女店主・ひろさんがとにかくイイ味を出していて。「お好み焼きのウンチクを語りだしたら止まらへん」というだけあって、めちゃくちゃようしゃべってくれて嬉し楽しありがたい。

メニューのほうの名物は“オニ焼き”。キャベツの代わりに“オニ”=オニオンを使ったお好み焼きで、常連さんのアイデアをもとに生まれたオリジナルの絶品。瑞々しくて甘い淡路島産タマネギを食べ応えのあるサイズにカットし、たっぷりと生地にミックス。お好み焼き=キャベツという概念が、お好み焼き並みに引っ繰り返るほど鬼うまい! なかでもオニ焼きチーズ入り¥800は、我らがオタフクソースの主催するアイデアメニューコンテストの近畿エリア『オタフク賞』を受賞している秀作。とろりと溶けたチーズが追い討ちをかけるおいしさだ。

創業45周年。昭和の風情が漂いまくる“一味ちがう”店構え
店主のひろさん。ハチマキではなくバンダナだと主張するも、「ねじって巻いたらハチマキや」と若い子に言われて納得したんだとか
地下足袋はSOU・SOUのやつで、いつもオシャレ。「百姓の足やから、足袋が楽やねんと」とひろさん談
焼きそばもベリーおいしい。焼き鳥も鉄板で焼くスタイルで、これまたおいしい

わかりやすく地元の人たちに愛されていて、お客さんも良い人ばかり。取材中、常連さんがビールをおごってくださるぐらい、新参者にもみんな仲良くしてくれる。ひろさんが、「お客さんに育てられたお店。自分のお店じゃなく、みんなのお店やと思ってる」と語るのも納得。大阪名物のお好み焼きを振る舞うなら…ってのに加え、大阪で人とふれあいたければ…ってときにも、まずは行ってみてほしい。

立ち呑みの さのや

味、雰囲気、価格、すべてが最高!な、大阪屈指の立ち呑み屋

立ち呑みの さのや

品数の多さと激安すぎる価格、何よりおいしさに感動する大阪屈指の立ち呑み屋。以前は同じ大正区でもなかなか行きづらい場所にあったが、2018年2月、駅徒歩1分のところに移転。感激のあまり全大正が泣いた。…っつっても大袈裟ではないぐらい、誰に聞いても真っ先にオススメ店として挙がってくる、支持率100%の聖地だ(コンパス調べ)。

店主のひろこさんは大正出身。裏なんばにある立ち飲みの名店『丑寅』から独立した筋金入り。冷凍モノだの出来合いモノだのは一切使わず、どのメニューもすべて手づくり。少しは手を抜いて値段も上げればいいのに…という提言に対しても、「それは私のやりたいことじゃない」と返す男前っぷり。手間暇かけた心遣いに泣けるし、何を食べてもマジでうまい。季節によって変わる生フルーツのチューハイなど、ドリンクにもこだわっていてうまい。つまりは全部うまい。

隣のお客さんのを見て頼んだハマチお造り¥420は、新鮮肉厚で案の定うまかった。ハモ梅肉¥420も身の厚さに感動!
入口が狭いうなぎの寝床形状。30名ほど入れるが、概ねいつも満スペース!がっつり食べに来る人が多く、回転率より注文率が高い印象
混ぜ込まれているドライフルーツのイチジクとの相性がバツグン! かぼちゃのサラダ¥120。安すぎねぇ?
取材日にたまたま呑みに来ていた『井尻珈琲焙煎所』の井尻さん(左端)と、『さのや』スタッフの皆さん(右端が店主のひろこさん)

新鮮な魚を使った料理が圧倒的人気。魚にうるさい海沿い出身者も、『さのや』のものなら満足できると太鼓判。気になるメニューがありすぎるけど、存分に頼んでも財布にはやさしい庶民の味方仕上げ。

長いカウンターの最奥には大きいテーブルがあり、複数人でワイワイ囲む光景も。とにかく人気店なのでギュウギュウになることも珍しくないが、常連客になると冷蔵庫の上をテーブル代わりにして呑んだりもする。初めて行っても、ビバ『さのや』な共通項でつながっている仲間意識が湧いてきて心地いい。あったかくて活気ある雰囲気を味わいに行くにも、満場一致でオススメです。

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