アート好きが世界各地から集う聖地。北川原 温建築に身を委ねる

アート好きが世界各地から集う聖地。北川原 温建築に身を委ねる

2019/10/27

山梨県北杜市にある、小淵沢アートヴィレッジと総称される複合施設の建築物「ホテルキーフォレスト北杜」。隣には「中村キース・ヘリング美術館」の館長中村和男氏と現代日本を代表する建築家・北川原 温氏によって生み出されたホテル。アートと大自然の調和をコンセプトとするホテルの魅力をご紹介。

ONESTORY

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デザインは、縄文時代山梨県が中心地であった点からインスパイアされています。

看板はあるものの、どんな施設かわからずに立ち寄る人も多い

中央自動車道の小淵沢インターを降りて、クルマで5分ほどの距離にそのホテルはあります。東京からクルマや電車でも2時間あまり。これまで紹介してきたホテルの中でも、アクセスのしやすさが抜群に便利なロケーションであることは間違いありません。小淵沢から清里方面に抜ける幹線道路に面するこの奇抜な建物を見て、ホテルだと思う人はあまりいないかもしれません。「ここはどんな施設なんですか?」と、わざわざ立ち寄ってたずねる人も多いのだそうです。

その名は『ホテルキーフォレスト北杜』。小淵沢アートヴィレッジと総称される複合施設の迎賓館的存在として2015年に開業されました。広大な敷地を誇るホテルの隣には『中村キース・ヘリング美術館』という、世界でも類を見ないアメリカの現代アートを代表する人物のプライベートミュージアムもあります。館長の中村和男氏は、キース・ヘリング作品の世界的なコレクターとしても知られる実業家です。中村氏は、生まれ育った山梨県への恩返しという意味も込めて、一代で小淵沢アートヴィレッジを作り上げてきました。

その情熱は、『ホテルキーフォレスト北杜』にも余すところなく注がれています。このホテルを設計したのは、現代日本を代表する建築家のひとりである北川原 温氏。デザインのコンセプトは、大自然とアートとの調和。山梨県一帯は、縄文時代中期には日本の中心として栄えていたのだそうです。縄文時代の土偶の1割以上が山梨県から出土しており、国宝に指定された5体のうち2体が山梨県で発見されたことからもその歴史がうかがえます。中村氏と北川原氏の二人三脚で生み出された建築物のデザインは、縄文文化からインスパイアされたものだといいます。豊かな自然の中に不思議と調和しているコンクリート造りのホテルの魅力をたっぷりとお伝えしたいと思います。

部屋でのんびり過ごすという何よりの贅沢をもたらす落ち着いた空間。

フロントの右手が「中村ウィスキーサルーン」の入り口。宿泊客のみが立ち入りを許される
屋上テラスから甲斐駒ケ岳方面を望む。天気が良ければ左手の南東方面に富士山がくっきりと見える
メッシュ状のソファとチェアは、陽の光を受けた時のスケルトン効果が楽しめる
部屋の前のスペースでもアートを楽しめる工夫が。ホテルのどこにいてもリラックスできる

固定概念にとらわれず、ステーキハウスで頂く山梨ならではの食材に唸る

レアに焼かれた甲州ワインビーフのフィレ肉のグリエは、赤身の旨味を堪能できる。地元産のワインとも相性抜群
6品からなるフルコースは宿泊客のみ注文できるという贅沢
サントリー白州醸造場のお膝元だけに、貴重なジャパニーズウイスキーも幅広く揃う

30歳の若き支配人が、同世代のスタッフと作り上げる、新しいおもてなしの形。

「中村ウィスキーサルーン」のテラスにて、原 誉喜氏の話を聞く。今シーズンはデニムパンツに紺のジャケットというスタイル
「中村ウィスキーサルーン」のテラス。ここに出てきて朝食を楽しむお客さんも多いそう
3階の部屋前のスペースには望遠鏡も備えつけられている。星空観察もこのホテルのアピールポイントのひとつ

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