富山市にあるインテリアショップ、世界基準の美しきものたち。

富山市にあるインテリアショップ、世界基準の美しきものたち。

2019/10/27

富山県富山市にあるインテリアショップ、「CARGO」。オーナーである野村晃二郎氏が作りだすこの場所には家具やオブジェ、雑貨や植物といった生活を彩るさまざまなジャンルのプロダクトを求めて多くの人々が訪れます。野村氏の人柄やライフスタイル、ショップなどのお話、本質的な価値に迫ります。

ONESTORY

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人と人とのつながりだけで広がる世界──ホームタウンの豊かな暮らしに寄り添う、世界基準の美しきものたち。

無秩序のなかの調和、混沌のなかの旋律を感じさせる店内ディスプレー

北陸新幹線の開通とともに、都心からのショートトリップのディスティネーションとして、すっかり定着した感のある富山・金沢エリア。片道2時間弱の移動距離は、心のスイッチの切り替え、あるいは駅弁など旅情あふれるグルメを愉しむ時間としても最適なものといえそうです。ただ、古都ならではの情緒たっぷりな町並みや景色、金沢21世紀美術館など話題のスポットが充実し活況を呈す金沢に比べ、“隣駅”富山の印象は決して華やかとはいえません。実際、観光客の数も新幹線開通以降はうなぎ登り、とはいっていない様子。「ほとんどの人は富山を素通りして金沢へ行っちゃうからね」と苦笑いを浮かべる、駅前でつかまえたタクシードライバーの横顔が印象的でした。

富山駅を離れ、タクシーの車窓から眺める市内は、実に静かで長閑というより他にありません。駅近くの巨大なボーリング施設「富山地鉄ゴールデンボウル」を除けば、特に目を引く建造物だって見当たりません。南南東に下ること15分ばかり、比較的交通量の多い国道に入ると唐突に、そのショップは現れました。無機質な空間を埋めるように、自由に並べられた有機的な家具やオブジェ、雑貨や植物たち。生活を彩るさまざまなジャンルのアイテムを、まるでギャラリーのようにセンスよく散りばめたこのインテリアショップこそ、今回の旅のディスティネーションである「CARGO」です。

「CARGO」のオーナーである野村晃二朗氏は、富山市の隣町であり漁師町として知られる射水市(旧新湊市)出身。生花市場やフラワーショップで働き、一度は地元を離れて造園業に従事したこともあるという元高校球児が、いかにして再び故郷の富山に根を下ろすことを決意し、インテリアショップを開業するに至ったのか。さらに、なぜ県外・国外から多くの人々を引き寄せるほどになったのか──。人気作家の作品を数多く取り扱いつつも、決して「デザインマニアではない」と語る野村氏。その素朴な人柄やライフスタイル、ショップを通じた提案に触れ合い話を聞くことで、美しく暮らす作り手による、美しい作品が持つ本質的な価値、そして本当の意味で“豊かに暮らす”ことの大切さを、改めて思い知ることになるのです。

難しいことは考えず、“なんとなく”惹かれるモノとヒトとの出会いを大切に。

開店準備に勤しむ野村氏。道路側が全面ガラス張りとなっている店内には、常に柔らかな光が注がれる
「海外の高感度なお店のディスプレーでは上手に使われている」という、サンゴのオブジェ

富山だからこそ、自然の近くで暮らし、自然体で生きることができる。

野村氏がエージェントを務める、ジョージ・ピーターソンのウッドスツールは、複数使いが実に絵になる
木が本来持っている表情や質感、肌触りを生かしながらオリジナリティを追求している作品が多いのも、ジョージ・ピーターソンの特徴のひとつ

趣味の釣りに加え、養蜂という自然との新たな関わりによって、見えてくるものがあるはず。

周囲の花々から集めてきた、大きな花粉を巣に持ち帰るニホンミツバチ

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