「未来の自分に手紙を送る」不思議な空間が、東京・蔵前に誕生

2019/09/17

「未来の自分に手紙を送る」不思議な空間が、東京・蔵前に誕生

1年は、あっという間。なかなか「去年の自分は何してた? 来年は何をしているの?」と考える余裕はないのが現実です。忙しい毎日を振り返るきっかけに、未来の自分に「手紙」を書いてみるのはいかがでしょうか? 2019年8月東京・蔵前に、手紙を書くための空間ができました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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書いて、考えて、ぼんやりして。何をしたって自由な空間

東京・蔵前駅から徒歩3分。2019年8月11日にオープンした「自由丁」は、書いたり読んだり考えたり、自由に好きなことをできる空間です。

駅から徒歩3分ほど。下町らしい雰囲気の、古い雑居ビルの並びにあります
「未来へお手紙書けます。」ちょっと不思議なメッセージの看板に惹かれて、中に入ってみると……
店内はカウンター席が4席、4人がけのテーブル席が一つの小さな空間。全席電源・wifi完備
出迎えてくれた、「自由丁」店主、株式会社FREEMONT,Inc 代表取締役CEOの小山さん

小山さんはもともと「TOMOSHIBI POST」という1年後の自分や誰かにメールが送れるウェブ上の郵便ポストを運営していました。1年後の自分にメッセージを送る体験を、どこかリアルな場所でできないか、そんな発想がお店を構えるきっかけになったそう。

入店すると、「好きに使ってください」と真っ白な紙をわたされる
店主・小山さん
店主・小山さん
「人が素直な気持ちを考えたり、アウトプットできる機会をもっと増やしたいなと思って。人が素直になる時ってどんな時だろうと考えると、手紙っていいんじゃないかなって。
あとは、自分はしょっちゅうメモを書くんですよね。仕事で迷った時に毎回それを見返すんですけど。それが、過去の自分が書いた手紙感があるというか」

手紙を書く時間は自分と向き合う時間

早速、「自由丁」で、未来の自分に手紙を書いてみました。店員さんが座っているカウンターで、専用のレターセットを購入できます。

「一年後の自分へ手紙を書く(レターセット)」(880円) 筆記用具はレンタル可能
レターセットの便箋は、数種類から選べる
店内のアートの多くは、店主・小山さんの私物。また、店内の本棚は、隠し扉になっているものが一つある。まるでアンネ・フランクの隠れ家のよう。扉の後ろに何があるのか、お店で探してみて

初めは自分に手紙を書くということに不慣れで気恥ずかしさを感じたものの、書き終えると何だか気持ちがスッキリ。気持ちを言語化して、書く、体験はデトックスなのかもしれません。

「昔の方が、今より無邪気でピュアだから(笑)1、2年でも全然違う。10代、20代の1年って、全然違うと思いますね」小山さんはそう話します。書いた手紙は、小山さんに提出して完了。あとは、1年後に届くのを待つだけです。

1冊、本を持って行ってみよう

「自由丁」のもう一つの楽しみは、本。店内の本棚は、交換される本が人と人をつなぐ「繋がる本棚」です。

「左の本棚の本は、持ってきてくれた人の手紙が入っている本。右側は、手紙を入れる時間がなかった人たちの本です。僕の私物も結構、入っているかな。(笑)」小山さん

今後、本を交換すると、自分が置いていった本が交換されて持っていかれるタイミングや流れを、ウェブで見られるようにしようとしているそう。どんな人の何の本に交換されたかもわかるようになるそうです。

プログラミングの技術書から、文学まで幅広いラインナップ

取材日は、都内でアート関連のウェブサービスを運営する二人が来店していました。

「僕たちは作業しに来たり、小山さんに会いに来たり、何もなくても来てみたりしてますね」里見さん(写真中央)。店内への食べ物や飲み物の持ち込みも可能。利用方法にルールはないので、好きに過ごせる
「もうちょっと居る? それならコーヒー入れようか〜」と、店主の小山さんが入れたコーヒー。飲食の販売は行なっていないので、このコーヒーは小山さんの「気持ち」

料金は勉強、読書、コワーキング利用の基本料金が550円。2時間以上滞在の場合、2時間ごとに500円の追加料金が発生します。

店頭には、誰でも自由に書ける黒板アート「ほんとはわたし、、、」。近所に住む小学生からお客さんまで、好きなことを書いていく

巷では「東京のブルックリン」ともいわれる、蔵前。NYのブルックリンのように、新しいことにチャレンジする若いクリエイターが集まるところが、そういわれる由縁の一つかもしれません。

蔵前は、近くを隅田川が流れるゆったりとした街です。「自由丁」はそんな街の空気にぴったりの空間でした。ちょっとぼんやり、何か考え事をしたい時。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

取材・撮影・文=Yahoo!ライフマガジン編集部

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