大阪カレーの勢いが止まらねえ…マニアが全力で推す名店3選

大阪カレーの勢いが止まらねえ…マニアが全力で推す名店3選

2019/10/07

本格的な秋を迎え涼しくなった大阪。しかし! かねてから盛り上がっているスパイスカレーの火はさらに加熱し、近年は東京などにもその人気が飛び火。今ではカレー自体が大阪の新名物となりつつあります。今回は、関西のカレー伝道師ことタレント・小塚舞子さんと大阪カレーの名店3軒をめぐりました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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大阪スパイスカレーの伝道師がお気に入り3軒をご紹介!

「お仕事でカレーが食べられるなんて……幸せ過ぎます!」気合満点の小塚さん

関西を中心にテレビ・ラジオなどで活躍されている小塚舞子さんは、多いときで週に5回はランチでカレーを食べているという、大のカレーマニア。出演番組でカレーへの思いを熱く語り、カレーを特集した雑誌やムック本ではコメンテーターとして登場するなど、関西きってのカレー伝道師として知られています。

小塚さんのInstagramにはカレー店巡りをしている記録もたっぷり。見ているだけでおなかが空いてきます
小塚さん
小塚さん
「もともとカレーは家で食べるものと思っていて、外でわざわざ……というのは考えたこともありませんでした。それが18歳のときに大阪の名店『カシミール』に出合い、初めてスパイスカレーを食べて衝撃を受けたんです」
こちらはカシミールを訪れた際のInstagram。大阪スパイスカレーの元祖であり、現在もなお、トップクラスの人気を誇るお店です

カシミールによってスパイスカレーに開眼した小塚さん。近年、日本を代表するカレー激戦区としてカレー界を牽引する大阪のスパイスカレーの歴史を「大阪で盛り上がるべき必然性があった」と考察します。

小塚さん
小塚さん
「まずは『カシミール』など創成期・第一世代と言われているお店があまりにもおいしく、独創的だったのが大きいですよね。そこに味はもちろん、盛り付けや食べ方まで個性的な『コロンビア8』などを代表とする第二世代、その発展形である第三世代、間借りで独自の展開をする第四世代のカレーが出てきました。大阪人が大好きなダシとスパイスの相性が良かったことや、一皿がにぎやかなカレーが流行ったこともカレーブームが広がったきっかけでは。大阪人のスピリッツと自由度が高いカレーの個性が合致したんだと思います!」

今回は、その中でもスリランカスタイルの影響を受け、実験性あふれるお店が多い第三世代の中から3軒をチョイス。さぁ、さっそく奥深き大阪カレーの道へと足を踏み入れましょう!

1.「Curry & Cafe WARUNG」

フリースタイルでバリエーション無限大

北堀江の人気店は、豊富なメニューに注文を迷うこと必至

まず最初に訪れたのは、北堀江の人気店「Curry & Cafe WARUNG」。こちらでは、店主の小野さんが100日間、日替わりカレーを作り続ける「100日カレー」を行うなど、幅広いカレーを楽しめるのが魅力。

小塚さん
小塚さん
「私のお気に入りはラムとポテトのカレー。トッピングでキーマも必ず乗せています。辛さも程よい感じで、初めてスパイスカレーを食べるという人にもぜひ、おすすめしたいです」
店主の小野裕亮さん。こちらのお店を始められる前に谷六の名店「旧ヤム邸」で修行されていました
「チキンとキーマのあいがけカレー」(1150円)。辛さ控えめながらもスパイスの風味をしっかり届けてくれます
さっそくテンションマックスな小塚さん。満面の笑みで1食目をいただきます
小塚さん
小塚さん
「昆布やいりこを使用した和ベースのスープで食べやすいんですが、スパイスの風味も存分に感じられて、まさに日本人のためのスパイスカレー。ダシが染み込んだ鶏肉も絶品です! 100日間も違うカレーを作り続ける小野さんのカレー愛が本当にすごいですよね」
店長・小野さん
店長・小野さん
「食べやすくて飽きないカレーをテーマに日々、新たなメニュー作りに奮闘しています。スパイスについては、“こだわらないのがこだわり”。ハーブや燻製など幅広い調理法を取り入れ、さまざまな食後感を楽しんでもらえるように工夫しています」
小塚さん
小塚さん
「本当においしくて私はいつもウガンダ・トラさんの名言“カレーは飲み物”を地で行くように、夢中で食べちゃう」
2012年のオープン当初から通い続けているという小塚さん

カフェや古着屋など、スタイリッシュなお店が立ち並ぶ北堀江の街でおなかを満たしたくなったら、迷わず訪れたいこちらのお店。ランチの定番は常時10種類を用意しているほか、イカ墨カレーなど、魅力的な変わり種メニューもあるので、ぜひ挑戦したい。

店奥には、ミュージシャンのアーティスト写真撮影にも使用されるという、とてもフォトジェニックな座敷席が

2.「curry bar nidomi」

大阪とスリランカの融合は斬新で懐かしい味

力強いルックスですが、油分が抑えめなので食感はあっさり

続いて訪れたのは、カレー激戦区として知られている谷町四丁目で2011年からお店を構える「curry bar nidomi」。こちらで提供されるカレーは、干したモルジブフィッシュからダシを取るスリランカスタイルがメインとなっています。

小塚さん
小塚さん
「さまざまな食材を使っているのに芯となるダシの味をしっかり保っているのがnidomiのカレーの魅力ですね。このダシが日本の鰹節の風味に似て、日本人の舌にとてもよく合うんです。同じプレートに乗ったスリランカ風総菜を混ぜながら食べるのがおすすめ。夜におじゃますることもあるのですが、カレー鍋もおいしいです」
取材の数日前までインド~タイ~マレーシアを旅していたという店主のaroaさん。「現地で吸収した料理をカレーに生かしたいですね」とのこと
nidomiカレーのスタンダード「混盛」(1000円)

定番メニューの「混盛」は、日替わりA、Bのカレーが2タイプにスリランカ風総菜、パパダン、サラダにデザートまで付いてくるお得なワンプレートメニュー。この日のカレーは「パリップ+砂肝のピックル添え」「シマチョウのスリランカカレー+インゲンとナッツのスパイスオイル蒸し」でした。

「nidomiのカレーは、食後の余韻がずっと楽しめるんです」と小塚さん
小塚さん
小塚さん
「混ぜながら何度も味を変えて食べるのがとても楽しいんですよね。あっさりめのカレーの中でシマチョウの食感がアクセントになっていて、味の層にさらに厚みが加わって食べごたえ抜群です。大阪のスパイスカレーの中でもnidomiさんのカレーは本当に独特だなと感じますね」
店主・aroaさん
店主・aroaさん
「nidomiのカレーは、スリランカのスタイルに大阪らしいスパイスを添えることで独自の味を追求しているのが大きな特徴です。GMO不使用、特別栽培米・野菜にこだわった『スペシャル混盛』もお出ししているので、ぜひ、そちらも食べてみてください!」
aroaさんと小塚さん。実はママ友でもあり、家族ぐるみで旅行に行くなど大の仲良しさんなのです

ランチには、スパイスカレー以外に焼きカレーや欧風牛スジカレーなども。なお、夜には一品メニューも提供しており、バー使いも可能ですよ。

店内ではTシャツやトートバッグなどオリジナルグッズも販売

3.「定食堂 金剛石」

おかず充実のカレーで満腹に

そのルックスからして期待値最高な金剛石のカレー。真ん中に鎮座した煮卵も存在感抜群

最後にご紹介いただいたのは、松屋町筋と谷町筋を結ぶ坂の途中にある「定食堂 金剛石」。2017年4月にオープンしたこちらは、カレーに加えて店名の通り定食も提供しています。店主の中尾浩基さんいわく「インドやスリランカでは、カレーも定食のようなものなので」ということで、この2WAYスタイルでスタート。その独創性あふれるメニューで、個性的な飲食店が多いこのエリアの中でひときわ存在感を放っています。

小塚さん
小塚さん
「店主の中尾さんは、かつて心斎橋の『ミコノス』で料理長をされていて、その時から通っていたんです。こちらのお店でもさらにパワーアップされていて、丁寧なカレーの味には毎回、感動しています。以前いただいた魚のカレーもおいしかったな~」
「栄養バランスには常に気を配りながらメニューを考えています」と店主の中尾さん

お待ちかねのカレーが登場。この日の日替わりは「バターチキンマサラ(砂ズリ入)」。

「バターチキンマサラ(砂ズリ入)」(900円)。トッピングに煮卵(100円)をプラス。この内容でこのお値段だなんて、コスパ高すぎぃっっっ!!!
「シンプルで上品、とても安心感のある味です!」と語る小塚さん。恍惚の表情がそのおいしさを物語っています
小塚さん
小塚さん
「辛さは控えめ、サラッとした口当たりでサクサク食べすすめることができます。プレート上では、おかずの豆乳ダル、じゃが芋のサブジ、大根とゴーヤのアチャール、キャベツポリカルが脇を固め、今日はトッピングに煮玉子をオン。混ぜてもそれぞれの味がしっかり感じられて、ひと口、ふた口…と楽しみながら食べられるのが中尾さんのカレーの魅力です」
古い町並みの中においしくておしゃれな飲食店が次々とオープンしている松屋町~谷六エリア。小塚さんもよく訪れるとのことで「カレー食べに通ってます!」と言っていました
店主・中尾さん
店主・中尾さん
「カレー作りで気をつけているのは、使用するスパイスの味や香りがかぶらないようにすること。そうすることで毎日お出しするカレーが食べ飽きず、バラエティー豊かになるよう心がけています。カレーはインド、スリランカのどちらかのスタイルで提供。ご飯はバスマティライス(インド米)と日本米からお好きな方を選べます」
提灯の大きな「定食」の文字が目印。カレーもあるでよ!

古民家風の内装で居心地の良い「定食堂 金剛石」。カレー、定食ともに昼夜問わず同じ価格で食べられるのがうれしいところ。この日の定食の日替わりは「仔羊の生姜焼き定食」でした。(う~ん、気になる!)ちなみに、ダイヤモンドのことを指すこの店名は、中尾さんいわく「硬い石」と「固い意志」をかけたものなのだとか。

\3軒はしごを終えて/

「ごちそうさまでした! さて、明日はどこのカレーにしようかな~」。小塚さんの果てなきカレー道は続きます
小塚さん
小塚さん
「昨年、子どもが生まれてからペースも落ち着いていたのですが、新店も増えてきているし、またいろいろ巡りたいですね~。食べ歩きを始めたとき、カウンターで肩を並べていたのはおじさんばかり。それがいつの間にかオシャレなカップルも増えてきて、本当にカレーが広く認知されてきたんだなと感じます。大阪のカレー店はこだわりを持ったお店が多く、お店の雰囲気やBGM、そこに流れる空気もみーんな違っていて面白いです。ただ食事をするのではなく、カレーという文化を楽しんでください!」

今後も盛り上がるであろう大阪のカレーブームの中で、今回紹介した3軒はぜったい押さえておきたい名店ぞろい。大阪観光の1コースとしてカレー店巡りをする際には、ぜひ、お立ち寄りください。

取材・文=伊東孝晃(クエストルーム)、写真=古賀亮平

※記事内の価格はすべて2019年10月1日以前の取材時のものです

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