新名神高速道路・鈴鹿パーキングエリア「PIT SUZUKA」
2019/10/31
今年3月にオープンした「PIT SUZUKA」は、地域の特産品を使ったグルメや、文化を伝える展示など、鈴鹿の魅力がいっぱい!高速道路を利用するドライバーだけでなく、地元の人にも親しまれています。
中広
市民の誇りとなる鈴鹿の魅力が伝わる品ぞろえ
今春、新名神高速道路の新四日市JCT(ジャンクション)~亀山西JCT間が開通。それに合わせて、鈴鹿パーキングエリア「PIT SUZUKA」が3月17日にオープンしました。
ETC車両専用のスマートインターチェンジ機能を備え、一般道から施設を利用するための出入り口「ぷらっとパーク」を整備。移動の休憩地点としてだけでなく、目的地としても魅力的な施設です。
フードコートには3店舗が出店。「定食・丼すず食堂」では、市内の人気店「焼肉のみさき屋」と共同開発した「ぼつ焼丼」が食べられます。オープン日に700食が売り切れたという一品で、「PIT SUZUKA」の名物です。
「うどんとそば 伊のいち」では、鈴鹿産の板海苔とアオサを盛った「鈴鹿産海苔とアオサのうどん」や同じく鈴鹿産の抹茶を麺に練りこんだ「冷やし鈴鹿抹茶うどん」を用意。
「鈴鹿らーめん 啜乱会(すすらんかい)」では、鈴鹿墨を使い、真っ黒なスープに仕上げた「鈴鹿 墨味噌らーめん」が写真映えするメニューとして評判です。
フードコート近くにあるテイクアウト用のグルメショップ「ひぃさん横丁」では、市民が愛飲する大内山牛乳を使ったソフトクリームが大人気です。
「鈴鹿の食材を使った看板メニューは、県外者だけでなく、地元の人からも好評。『こんな食べ方があったんだ!』と新鮮な驚きを提供することができました」と今田大士支配人は手応えを感じています。
今田 大士さん
PIT SUZUKA 支配人
土産物店「すずかの」では、市内にある蔵元・清水清三郎商店が生産し、伊勢志摩サミットの乾杯酒に採用された日本酒「作-ZAKU」の酒粕を使ったフィナンシェが購入できます。椿こんにゃくや海苔、抹茶の加工品といった鈴鹿の特産品も見逃せません。
「鈴鹿にたくさんの名物があるとわかる、市民のみなさんが誇りに感じられる品をそろえました」と今田支配人は胸を張ります。
日常に根付く新たなパーキングエリア
3つの入り口には「地域連携スペース」を設置。それぞれ鈴鹿に関連する展示を行っています。
鈴鹿と聞いてほとんどの人がイメージするのは、やはりモータースポーツ。「S」のモニュメントと広場「中央プラザ」がある正面入り口に、2006~2008年に「F1世界選手権」に出場した「スーパーアグリF1チーム」のF1マシン「スーパーアグリSA07」を展示しています。この車両と並ぶのは、2018年F1日本グランプリ上位3選手の手形を刻んだモノリス(碑)です。
「すずかの」の店舗内には、「鈴鹿8時間耐久ロードレース(通称8耐)」開催地でもあることから、国内外のライダーが着用したレーシングスーツも飾られています。
「N」のモニュメントがある名古屋方面(上り線)の入り口には、伊勢型紙と、その技法を活用した工芸品・インテリアを展示。「O」のモニュメントがある大阪方面(下り線)の入り口では、鈴鹿墨を使った書道作品と書道パフォーマンスの映像を公開しています。
もちろん、コンビニやベーカリー、カフェもそろっています。「近隣住民の中には、一番近くのコンビニが当施設という人もいらっしゃいます。朝食・昼食にベーカリーやフードコートを利用する常連のお客さんもいて、とてもありがたいです」と今田支配人。
「PIT SUZUKA」は移動の中継地点や観光としてだけでなく、地元の人が日常に使う施設としても親しまれています。
今田支配人は、「今後も高速利用者と地元のみなさんの交流拠点としてにぎわう施設でありたいです。地元の生産者とも連携して、商品幅を広げられたらおもしろいですね」と笑顔で今後のビジョンを語ります。