群馬・玉村町の魅力を発信!地元の名産と笑顔が集うたまむら朝市

群馬・玉村町の魅力を発信!地元の名産と笑顔が集うたまむら朝市

2019/11/05

2カ月に1度、奇数月の日曜日に開かれるイベント、道の駅・玉村宿のたまむら朝市。まちの活性化に貢献したいと、地元産の野菜や名物グルメを提供して市を支える、たまむら朝市会の人々を取材した。

中広

中広

買い物弱者への貢献とにぎわい創出を目的に発足

国道354号線に面した道の駅・玉村宿に赤いのぼり旗がたなびく。2カ月に1度、奇数月の日曜日に行われる、たまむら朝市開催の合図だ。

たまむら朝市の赤いのぼり旗

道の駅の入り口で売られているのは、新鮮な野菜や地元の名物グルメ、雑貨など。朝市価格に設定された格安商品が並び、来場者を楽しませている。

同市の始まりは2009年、豆腐店の店先で行われていた朝市にさかのぼる。「当初は、当店のみのイベントでした。しかし、次第に協力してくださる人が増えたのです」。そう話すのは、たまむらとうふ代表の浅川直也さん。たまむら朝市会の会長を務めている。

後継者不足や、近隣の都市に出店した大型商業施設の影響を受け、昔ながらの商店が減少しつつある玉村町。その一方、車を持たない高齢者を中心に、食料品や日用品の購入に不便を感じる、買い物弱者も増加していた。

2011年12月、こうした問題の一助を担いたいと、地元の有志が結束し、たまむら朝市会を設立。行政や玉村町商工会の協力を得て、朝市の定例化に乗り出した。当時は、同年3月に発生した東日本大震災からの復興に向け、日本中でさまざまな取り組みが行われていた頃。

浅川 直也さん

浅川 直也さん

たまむら朝市会会長 たまむらとうふ代表

たまむら朝市会の皆さん

前列左からGGファームの原典久さん、タマムラグリーンファームの梅木佳典さん、たまむらとうふの浅川直也さん、ダスキン玉村の茂木春樹さん。後列左からタマムラデリカの宮下薫さん、鮨割烹蛇の目の石原美智子さん、菓庵・水戸屋の飯塚雄咲さん、美原ハーブ農園の宮森昭至(あきよし)さん


開催当初は、JA直売所や玉村町役場の駐車場を借り、奇数月の第3日曜日に行われていた同市。メンバーはチラシを作り、回覧板で告知する他、協力店の店頭に貼り、集客に努めた。さらに、リピーターを増やすため、スタンプラリーや餅つき大会、富くじなど、さまざまな催しを実施。人々の努力は功を奏し、次第に常連客が増えていった。

また、楽しい雰囲気を演出しようと、アコースティックライブも同時開催。1人、また1人と音楽好きの仲間が増え、同市名物のバンド、朝市オールスターズへと発展する。やがて、買い物とライブを楽しめる同市の評判は広まり、町外からの来訪者も増加していった。

10年前、豆腐店の店先から始まった朝市は、数百人の来場者でにぎわう、まちの恒例イベントへと成長。開始6年目からは舞台を道の駅・玉村宿へと移し、その役割が変わっていくのである。

道の駅・玉村宿を舞台にまちの魅力を発信

2015年、道の駅・玉村宿のオープンを機に、会場を同所に移したたまむら朝市。関越自動車道の高崎玉村スマートインターチェンジや、国道354号線沿いという利便性を生かし、県内外に地元名産を広める場にしようと、開催コンセプトを改めた。

大勢の人々でにぎわう朝市。他県からの来訪者に、玉村町をPRする絶好の機会となっている

収穫したての小葱や小松菜、ルッコラを販売するタマムラグリーンファームの梅木佳典さんは、「地元で育てている水耕栽培の野菜は、1年中、安定して収穫できます。きれいな水で栽培した安全な野菜をぜひ、味わってほしいですね」と話す。同店では、全ての野菜を100円均一で提供しており、人気を集めている。

玉村町で育った新鮮な野菜が並ぶ朝市。来場者と交わす会話も、出店者たちのやりがいにつながっている
1袋100円の野菜詰め放題

「多くの皆様に喜んでいただけるよう、朝市だけの特別価格でおもてなしいたします」と話すのは、菓庵・水戸屋の5代目、飯塚雄咲さん。季節を表現した老舗の和菓子は、地元の人々だけでなく、他県の来訪者からも好評だ。

道の駅に場所を移し、大きく変化したのは、これまでアコースティックライブのみが行われていたステージイベント。地元のウクレレサークルやフラダンス、藤岡市のチアダンスグループなどが加わり、一層華やかさを増した。「子どもたちのステージを見るため、新たな客層が集まってくれるようになりました」と浅川さんはほほ笑む。朝市から広がった交流の輪が、同会の誇りだ。

踊りを披露する、地元のフラダンスサークル・プメハナメケアロハの子どもたち

また、同市の定番となっているのが、9時半過ぎから行われる富くじ抽選会である。各店舗では500円分の買い物につき1枚、番号が書かれた抽選券を配布。協賛店からの賞品や、その場で使える朝市限定の商品券が当たる仕組みだ。抽選会の進行役を務める朝市オールスターズのメンバーは、「お客さんの笑顔を見ると、私たちも元気をもらえます」とにっこり。これからも、朝市を盛り上げていきたいと明かしてくれた。

富くじ抽選会の司会を務める朝市オールスターズの皆さん。開催当初から朝市を盛り上げている

出店者と事務局を務める玉村町商工会、イベント出演者が心を合わせ、10年間続けてきた同市。「今後はもっと出店者を増やし、町内外の人々に玉村町のさらなる魅力を発信していきたいです」と浅川さんは意気込む。

まちの名産品と人々の笑顔に出会えるたまむら朝市。休日の朝は少し早起きして、市場の活気を楽しみながら、地元グルメを堪能するのもいいだろう。

朝市限定グルメのスープ。毎回味付けや具材が変わる

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中広は岐阜に本社を置く広告会社です。 地元の情報を各戸配布のハッピーメディア(R)『地域みっちゃく生活情報誌(R)』のブランドで発信しています。

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