パンは焼きたてが一番て本当?パンマニア芸人の回答が的確でした

パンは焼きたてが一番て本当?パンマニア芸人の回答が的確でした

2019/11/12

毎月12日は「パンの日」! 焼きたてと時間を置いたパンってどっちがおいしいとかあるの? お笑い界屈指のパンマニアであるTHIS IS パンの吉田結衣さんが、麻布十番の人気パン屋さんで疑問を検証します。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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検証するのはコンビ名にパンを使うほどのパン溺愛芸人

パン屋さんで何を買おうか選んでいる時、焼きたてのパンが棚に並んだらつい買ってしまうことありません? 「焼きたて」というのは、なんだか魅力的な響きです。でも実際のところ、焼きたてとそうでないものはどう違うのか? 今回はそんな疑問を検証すべく、パン好きのタレントさんに手伝ってもらうことにしました。

タレントさんに指定されたお店へ向かうとそれっぽい人影が……
あ、こんにちは
吉田結衣
吉田結衣
「こんにちは。今日はお願いします!」
吉田結衣(THIS IS パン)

吉田結衣(THIS IS パン)

お笑い芸人

THIS IS パン吉田さんがパンに興味を持ったのは高校生の時。地元のパン屋さんでアルバイトをし始め、いろんなパンを食べる機会がありパン好きに。その後「デパートで働きたい」と別のバイトを始めるも、そこはまたもやパン屋さん。そこではベーカーの業務がメインで、作り方を知ったことで、自宅でも作るようになったという。

自作のトップスで登場してくれた吉田さんは服も手作りが好き?

そんな吉田さんの特技はパン作りで、好きが高じてパンシェルジュ検定2級(パンシェルジュプロフェッショナル)を取得。パンなら作るのも食べ歩くのも好きだという重度のパンマニアだ。

待ち合わせ場所は吉田さんお気に入りのパン屋さん

ということで今回訪れたのは、吉田さんが東京でおすすめのpointage(ポワンタージュ)というお店。

pointage(東京・麻布十番)

2002年オープンの地域で愛されるお店は、白を基調としたスタイリッシュな外観

入り口に書かれた「boulangerie・traiteur・cucina」は、左からフランス語で「パン屋・仕出し屋」、スペイン語で「料理」の意味とのこと。吉田さんが教えてくれた。

おいしいパンをテイクアウトできるほか、イートインがあり昼はランチ、夜はお酒も楽しめる
吉田結衣
吉田結衣
「こちらのお店は、私が東京でかなりおいしいと思うパン屋さんです。麻布十番という一等地にありながら、わりとリーズナブルに、だけど本格的なパンが食べられます」
1日にだいたい100種類のパンが並び、季節ごとに新商品もたくさん登場する

お昼時にはランチ目当ての客が店の外まで並ぶほどの人気店。おじゃました際も、ランチタイムの終了間際にもかかわらず大盛況で、取材ができるか不安になるほどだった。

吉田結衣
吉田結衣
「ランチで人が並んでいてもテイクアウトのパンならすぐ買えるので、私の場合は近くの公園で食べたりしてます」
このお店で特に人気の「ミルクフランス(左、230円)」と「大人のミルクフランス(右、250円)」
各種サラダも人気で、吉田さんもパンと一緒に買うことがあるらしい
吉田結衣
吉田結衣
「私がパン好きなのを友だちは知っているので、パン屋さんの情報をいろんな人が教えてくれるんですよね。pointageさんも、そうやって友人が教えてくれたお店なんです」

パンシェルジュ芸人が焼きたてパンの魅力を検証

吉田さんの話を聞いていたらいよいよパンを食べたくなったので、さっそく検証を開始することに(検証でライターも食べるのをお手伝いします)。おじゃました時間帯にちょうど焼き上がるパンをいくつか持ってきてもらうことにしました。ちなみに今回の「時間を置いたパン」は、あくまでお店で普通に売られているもの。ということでまいりましょう!

クロワッサン

オーナーの中川さんが、お店の隣にある工房から焼きたてのパンを持ってきてくれた。検証のために焼く時間を調整してもらってありがとうございます
「フランス産バターのクロワッサン(1個280円)」。左が焼き上がって10分ほどのもので、表面がバターでテカっている
吉田結衣
吉田結衣
「王道のパンでどこの店にもあるけど、店によって見た目や味が違うんですよね。おやつ的なもの、塩気の強いもの、バター感があるものとか、自分好みのパンを探すのが楽しいです。大好きなパンの一つだからうれしい!」
まずは時間を置いたクロワッサンから
吉田結衣
吉田結衣
「おいしい! 外はバリッと中はもっちり、甘さと塩気がナイスバランスの生地が、pointageさんのクロワッサンの特徴ですね。おやつ系というよりは食事系。こちらのお店はイタリアンのランチもやっているので、食事に合うクロワッサンになっているのかも?」
焼きたても冷めないうちにかぶりつく
吉田結衣
吉田結衣
「香りが出てますね〜。バターの香りが強調されているのが焼きたての良さだと思います。時間を置いたものはサクサク感と柔らかさのコントラストが楽しく、焼きたては外側のサクサク感がダイレクトにきます。食パンだと、焼いてから2〜3時間ぐらい置いた方が甘みや味が感じられるんですが、クロワッサンなら私は焼きたてが好きですね」

ベーコンエピ

続いて届いた「ベーコンエピ(1個290円)」は、見た目からは違いが分からない
吉田結衣
吉田結衣
「実はベーコンエピって、フランスにもない日本独自のおかずパンなんです。パン生地に対してベーコンの主張をどれくらいの割合にするか。また、胡椒を使ってたり、京都のお店だとそれが柚子胡椒だったり、『ベーコンエピでもこんなに違うのか』という面白さがあります」
ではでは食べていきましょう! まずは焼きたて
吉田結衣
吉田結衣
「まだ温かくて食感が軽いですね。ベーコンはジューシーさが残ってるので旨味が強い。生地とベーコンが主張し合っていて、パンのハードさにベーコンの肉感が負けてないです」
お次は時間を置いたパン。味わいに違いはあるのか?
吉田結衣
吉田結衣
「チーズ感がすごくて外はモチモチ! 最近は、皮が薄めで柔らかい、日本人向けのフランスパンが増えているんですが、本場のものって口の中を切ってやっとフランスパンと言えるくらい硬いんです。こちらのベーコンエピは皮が厚く、時間を置くことで食べごたえのある本格仕様に変貌しますね。ベーコンの主張が落ち着いて、パンをおいしく食べるための引き立て役に徹してるのもいいです」

大きく違いがあったベーコンエピ。吉田さんが好きだったのは……。

吉田結衣
吉田結衣
「好みではあるものの、私は時間を置いた方が好きですね。焼きたての食感が軽さのある『カリッ』で、時間を置いた方は『バリッ』というハードな感じ。そして時間を置いた方が、ベーコンが生地に馴染んで一つになっています」
オーナーの中川さんとパンに詳しい吉田さんはいつの間にか話が弾んでいた

チーズクッペ

「チーズクッペ(1個300円)」。右が釜から出したばかりだが、差が分からない
吉田結衣
吉田結衣
「チーズクッペのようなパンは、私は朝に食べることが多いかな? これに目玉焼きなんかを付けるだけで、手軽にいい朝食ができます。チーズとパンは相性が良くて、ご飯にもできるしお酒のアテにもなるし、いろんな楽しみ方ができますね」
吉田さん「チーズがたっぷり。焼きたては伸びがいいですね」
吉田結衣
吉田結衣
「焼きたては、チーズが柔らかくてミルキー。チーズの塩気というよりは、チーズの柔らかみを感じる優しい味わいですね。時間を置いたチーズクッペの方は味がはっきりしていますね。チーズの塩気がすごく分かる。大人のフランスパンって感じで、私ならワインに合わせたいです。焼きたては香りを楽しんで、時間を置いたものは味を楽しむ。私は焼きたてが好みですね」

ここまで3品を食べてもらい、焼きたてと時間を置いたものそれぞれの良さがあるのがはっきりした。あくまで好みの問題だが、それじゃあもし、家で焼きたての味を食べたい時に何かいい方法はないのだろうか……。

吉田結衣
吉田結衣
「焼きたてに近いパンを再現する方法? ありますよ」

あ、あるんだ。さすがパンシェルジュプロフェッショナル!

パンシェルジュ
パンシェルジュ
「バケットなどのハード系のパンなら、トースターで温める際にアルミホイルに包むことで、水気が飛ばずに焼きたてに近い味わいになるんです。あと、紙袋に入れてその上から水で濡らすのもいいですね。あと焼きたてとは違うんですが、食パンなどソフト系をトーストする際は、トースターじゃなくてガスコンロに網を置いて焼くのがおすすめです。表面がさっと焼けて、中の水分を残したまましっとりに仕上がります。今は100均でも網焼きグッズが買えるので、一度試してみてほしいです」

まだある!パンシェルジュをメロメロにしたパン屋さん

焼きたてパンの検証からおいしく食べるコツまで教えてくれた吉田さんは、さすがパンシェルジュ。せっかくなので、そんな彼女を虜にした他のお店も教えてもらった。

pesä(ペサ)(大阪・堀江)

2階で服屋もしているパン屋さんということで、さすがオシャレな店内
吉田結衣
吉田結衣
「pesäさんは大阪の堀江というオシャレな街中にあり、1階はパン屋さん、2階は服屋さんという堀江らしいお店。でもカジュアルさとは裏腹に、パンはかなり本格的です。ほとんどのパンが100円台なのもおすすめの理由です。なのでいつも予定より多めに買ってしまいます(笑)」
「塩クロワッサン(105円)」
吉田結衣
吉田結衣
「フランスパン生地を利用した『塩クロワッサン』や、トングで掴めないくらいクリームたっぷりの『クリームパン』などの看板商品は、王道でありながらオリジナリティを感じます」
「クリームパン(145円)」
吉田結衣
吉田結衣
「種類が豊富で季節ごとに変わる商品や期間限定のパンも多いので、いつ行っても新しいものに出合えます。パンを選ぶ楽しさをすごく感じさせてくれる、お散歩の途中につい寄り道したくなるステキなお店です!」

たま木亭(京都・宇治)

吉田さん曰く「一度は食べないとパン好きを名乗れないほどの超有名店」だとか
吉田結衣
吉田結衣
「おいしいのは当たり前で、一度食べれば玉木さんのパンの世界にハマってしまいます。有名な『クニャーネ』は他にはない一品。オーナーの玉木さんにお話を伺う機会があり、その時に『クニャーネはガラスが飛び散るような食感』とおっしゃったんです。『ん?』と思ったのですが、食べてみると納得。サクサクもカリカリも超えたパリンパリンの食感が口の中で弾けます。そうして食感を楽しんでいると、あっという間になめらかなカスタードと一緒に溶けてなくなってしまうんです」
ショーケースの右上にあるのが吉田さんもお気に入りの「クニャーネ」
吉田結衣
吉田結衣
「あと、私はこちらのクロワッサンも大好きです。まずマットで少し大きい見た目がカッコいい。クロワッサン生地とパン・ド・ロデヴ(ハード系のパン)の生地を組み合わせていて、かじるとクロワッサンのサクサク感やバターの香りと、パン・ド・ロデヴの芳醇なパンの香り、バリっとした食感が口の中で躍ります」

\ありがとうパンシェルジュ!/

絶品パンを食べて吉田さんも満足してくれました
パンシェルジュ
パンシェルジュ
焼きたてとしばらく置いたもの、どちらにも良さがありました。もちろん好みはありますが、焼きたては常に食べられるわけじゃないので、パン屋さんで出合った時は『ラッキー!』と思って買ってみていいかもしれません」

※紹介した商品の料金はすべてテイクアウトの税込となります。

取材・文=井上良太(シーアール)、撮影=浅野誠司

\おいしいパンが食べたい/

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