練馬の美味しい魅力をお菓子で味わい尽くすパティスリー

練馬の美味しい魅力をお菓子で味わい尽くすパティスリー

2019/11/09

西武池袋線「大泉学園駅」北口へ出たら、大泉学園通りを北へ向かって歩くこと3〜4分ほど。桜並木の大通りに面したビルの1階に、白い扉のかわいらしいケーキ屋さんを発見。こちらが「パティスリー カミタニ」だ。

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練馬のいいモノをいっぱい集めたパティスリー

大泉学園駅の周辺は大きなビルが立ち、都会的な街並みとなっているが、北側へ少し離れると風致地区に指定され碁盤の目のように整備された閑静な住宅地が広がる。さらに、様々な種類の野菜や果実を育てる農園、畑があちらこちらに点在し、東京23区で唯一の牧場まであるそう。そんな緑が多い住みよい街でお菓子を作り続け、16年間親しまれてきたのが「パティスリー カミタニ」。お店へおじゃますると、シャイなシェフに代わって、奥様の神谷恵子さんが笑顔で迎えてくれた。

お店の白い看板には、小鳥がさえずる果樹が描かれている
入り口には練馬の食材を扱うお店であることを証明するシールが貼られている

店内に入ると、ケーキが陳列されたショーケースのまわりに、種類豊富な焼き菓子が並んでいて、どのパッケージにも可愛らしいイラストと共に“練馬”や“大泉学園”の文字が躍っている。壁に設置されたボードには、『練馬のこだわり食材』として農家さんの名前とフルーツなどのイラストが。「パティスリー カミタニ」では、これら練馬で生産されている10種類ほどの食材を使ってクッキーやマドレーヌなどのご当地スイーツを作り、販売している。

『練馬のこだわり食材』は、ブルーベリーやブドウ、レモンやサツマイモなど。ブルーベリー畑で養蜂されたはちみつも

大泉学園の農家で育ったマイヤーレモンのレモンケーキ、同じく大泉学園産ブルーベリーを使ったマドレーヌやタルト、23区内で唯一残る中村橋の味噌蔵とコラボして作った練馬みそマドレーヌなどがあり、帰省の手土産や地方に住む方への贈り物にすると喜ばれそう。これだけ練馬の味が揃っていると、この地域が持つ奥深い魅力を改めて知るとともに、たくさんのお菓子を生み出しているシェフの練馬に対する並々ならぬ愛を感じずにはいられない。

「東京レモンケーキ」(240円)、「ブルーベリーマドレーヌ」(220円)、「練馬みそマドレーヌ」(220円)など、練馬の食材を使ったお菓子たち

生産者の顔が見える素材で作られた優しい味わいのケーキ

ショーケースへ目を移すと、小さなお花が飾られたパステルカラーのムース、ハロウィンらしいお化けのカボチャプリンなど、キュートなケーキが並んでいる。こちらには常時15種類ほど、プリンやシュークリームなども合わせると30種類ほどのケーキが揃うそうで、ファミリー層が多い大泉学園らしく、お子様にもご年配にも好まれるラインナップとなっている。特におすすめなのは、この時期ならではの栗やお芋を使ったケーキ。それと、パステルピンクが可愛らしいムースを紹介してもらった。
ミルクチョコムースの中に栗のムースを忍ばせた「マローネ」(490円)は、ちょっと洋酒を効かせた大人の味。トップにマロングラッセを飾って、秋を満喫できる逸品だ。

「マローネ」(490円)は、見た目もシックなチョコレートと栗のムース

大人っぽい「マローネ」とは対照的に、イチゴとラズベリーがちょこんとのった可憐なケーキは「バニーユ」(490円)。こちらはイチゴムースの中にバニラムースが隠れている。酸味を抑えたピンク色のムースは、可愛らしい見た目も相まって小さなお子さんにファンが多いのだとか。
お菓子に使用する食材は、練馬の農家さんをはじめ、できるだけ産地に出向いて生産者の方の顔が見えるものを仕入れているそう。ちなみにイチゴの場合は、栃木の契約農家さんから取り寄せているのだとか。そうすることで、安心で美味しい食材を新鮮なままお菓子へと加工できるからだ。

甘酸っぱくて可憐なイチゴのムース「バニーユ」(490円)

地元の優れた食材をスイーツで美味しく味わう食育

シェフの神谷浩樹さんと奥様の恵子さんが、この場所へお店を開いたのは2003年のこと。 それまで都内の有名店で修業し、パティスリーキハチのシェフを務めた後、自らのパティスリーを開く地として選んだのが、この大泉学園だった。16年前は、駅の周りもそれほど開発が進んでおらず、畑や農園が多い牧歌的な雰囲気が気に入ってこの場所に決めたそう。 この地でお菓子作りを続けるうちに、ブルーベリーやレモン、ブドウ、サツマイモなどを生産する農家さんとつながりができ、新鮮な食材を使って大泉学園や練馬の名物となるお菓子が次々と生まれた。この街が、美味しい食材やそれを作る農家さん、お菓子を味わうお客さんなど、様々な人やモノとの出会い、つながりをもたらしてくれたという。お店のマスコットキャラクターであるネリスも、大泉学園在住のイラストレーターさんに書いてもらった焼き菓子のパッケージがきっかけで生まれたそうだ。

“ネリス”ちゃんは、ブルーベリーマドレーヌのパッケージから生まれたキャラクター
食育指導士でもある、奥様の神谷恵子さん。練馬の食材を美味しく味わうお手伝いをしている

現在、奥様の恵子さんはこのお店に立つ傍ら、食育指導士として地元の小学校などへ出向き、練馬の食材をもっと知ってもらい、美味しく味わってもらうための“地産地消”の食育活動をしているという。この地域で農業を続ける生産者さんと直接触れ合い、作り手の想いを知る神谷さんご夫婦だからこそ、食材の魅力を活かしたお菓子を作り、その美味しさを多くの人々へ伝えることができるのだろう。
大泉学園通りにある小さなパティスリーは、東京で育った豊かな農作物の恵みをお菓子としていただく、そんな美味しい奇跡で満ち溢れていた。

スイーツ部

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手土産や自分へのご褒美におすすめのお菓子など、西武沿線のステキなスイーツ店を随時ご紹介!

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