川越スイーツの新定番!食べ歩きにも、手土産にもおすすめタルト

川越スイーツの新定番!食べ歩きにも、手土産にもおすすめタルト

2019/11/23

埼玉を代表する観光地・川越。西武新宿線「本川越」駅から10分ほど歩くと、有名な蔵造りの町並みの手前に「大正浪漫夢通り」と呼ばれる一角がある。石畳の上に、レトロな建築が軒を連ねる商店街。この日訪れた「川越タルト」も、洋館風のクラシカルな店構えが目を引く。

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シンプルで奥深い“タルト”を極めたくて

店内に入ると、ショーケースには小ぶりで可愛らしいタルトが並ぶ。「川越タルト」のオープンは2014年。川越市出身のオーナー・稲垣傭平さんが「川越の手みやげの定番になる洋菓子店をつくりたい」と独学で立ち上げた。

では、なぜタルトの専門店を?「一番魅力を感じたのは、シンプルでごまかしが効かないところです。商品をタルトに集中して、とことん極めたいと思いました」と稲垣さん。

もうひとつの理由は、「同じ形でシンプルだからこそ、中身のバリエーションは無限大なところ」だと言う。「巷で売られているパイ生地タルトといえば、シンプルなエッグタルトが基本ですよね。でも、もっといろいろな味があるといいなって。王道を追求しながら、意外性をもったタルトを生み出す楽しみもあるなって」。

そうしてレシピ開発に取り組んだ稲垣さん。看板のエッグタルトに使うパイ生地は、粉やバターを数グラム単位で作り比べ、一度に何種類も食べ比べた。「川越名物の食材といえばサツマイモ。よし、とびきりうまいサツマイモタルトもつくるぞ」。新しいタルトの考案も試行錯誤を重ねた。

観光客が行き交う大正浪漫夢通り。古風な趣きの飲食店や雑貨屋が並び、歩いているだけで楽しい。映画やドラマのロケ地にもたびたび使われている
戦後建築の民家を改装。店頭のベンチでも飲食できる
店のロゴは川越のシンボル「時の鐘」がモチーフだそう。ドリンクはコーヒー各種のほか「キャラメルフロスティ」(470円)や「抹茶ミルク」(470円)など豊富だ
テイクアウトが基本だが、イートインも4席用意されている

王道のエッグタルトや、ここならではのさつまいもタルト

「川越タルト」のラインナップは定番4種類、季節限定1種類、そして「素材と製法、すべてにこだわり抜いた看板商品」と胸を張る「プレミアムエッグタルト」(270円)。プレミアムに使用する卵は川越産の高級卵、井上養鶏場の「スーパーエッグ」。その卵黄のみと生クリームでつくる。味わいはリッチで濃厚なのに、口どけは軽やか。サクサクの自家製パイ生地とのバランスも絶妙だ。

稲垣さんは言う。「エッグタルトの味はね、やはり卵です」。このスーパーエッグは生で食べても臭みがないので、よけいな香料がいらない。卵黄そのものの美味しさが口中に広がり、豊かなコクの余韻が残る。こりゃすごい。さらにもう一個!と手が伸びてしまう。

数量限定の「プレミアムエッグタルト」(270円)と「川越堂珈琲」(270円)
お土産に持ち帰った「さつまいもタルト」(230円)。サツマイモの素朴な甘さの後に、香ばしい生地がサクッと崩れる
手前の「エッグタルト」(230円)の卵は「プレミアム」と同じこだわり卵を使用。パイ生地をライトな風味に仕上げてある。 中央はガトーショコラ風の「チョコタルト」(230円)奥は「チーズタルト」(230円)

定番4種類の中で1、2の人気を誇る「さつまいもタルト」(230円)。川越ならではのサツマイモスイーツとして観光客に人気だが、地元のお客さんにもファンが多い。ピューレ状にしたサツマイモと生クリームでつくるフィリングは、さしずめ上等なスイートポテトのよう。中にあんこが忍ばせてあり、和洋それぞれの味わいが調和している。

どのタルトも味の狙いどころは“冷やしたときに一番美味しい”こと。甘さのバランスや口どけ感も、ひんやり状態でベストになるように計算されている。持ち歩き時間は常温で9時間OKなので、気軽に買って帰れるのもありがたい。

「川越タルト」を通して、川越の魅力を発信したい

「川越タルト」に訪れたら、ぜひコーヒーにも注目してほしい。こだわったのはタルトとコーヒーのペアリング。たとえばエッグタルトには、苦味がほのかに香るマイルド系のコーヒーを、酸味のあるチーズタルトには、すだちのように爽やかな酸味の効いたコーヒーを……と、それぞれのタルトに合わせてブレンドしたコーヒーを紹介している。一緒にいただけば、美味しさも楽しみも倍増しそうだ。

それぞれのタルト専用に特別にブレンドされた「川越堂珈琲」。ドリップバッグコーヒーも販売中(各270円)
明るい笑顔で迎えてくれる女性スタッフ。「川越観光のことも、気軽におたずねくださいね」

オープンから5年。「川越で洋菓子といえばココ!」と言われるほど「川越タルト」の人気と知名度は定着した。当然出店依頼も多く、ユネスコ無形文化遺産に登録された「川越まつり」には毎年出店。地方の催事やお祭りなどにも、川越銘菓の店として積極的に参加している。

「うちのタルトを通して、川越をPRしていけたらうれしい」と稲垣さん。川越の観光客数は年々増え続けており、年間700万人を超える。古き良き小江戸文化と、「川越タルト」のような新しい風。川越を愛する人たちによって、街の魅力も訪れるたびに増していく。

※文中の価格はすべて税込

スイーツ部

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