新今宮に登場した日本初の就労インバウンドトレーニング施設とは

新今宮に登場した日本初の就労インバウンドトレーニング施設とは

2019/12/09

大阪・新今宮に2019年9月28日、日本初の就労インバウンドトレーニング施設「YOLO BASE」がオープンしました。就労インバウンドトレーニング施設?何それ?建物はすごくオシャレに見えるし、なんだか面白そう!と思った記者が、取材にうかがってきました。

ラプレ

ラプレ

\運営元のYOLO JAPANについて/

「YOLO BASE」を運営する「株式会社YOLO JAPAN」は、日本の企業向けに外国人の求人サービスを提供するほか、外国人や留学生に向けて就労インバウンドトレーニングサービスを提供している会社です。

実に世界225カ国ののべ13万人を超える、日本に住む外国人を会員として擁し、求人サービス、日本語学習(特定技能)サポート、就労トレーニング、メディカルサポートなどの身の回りを支援するサービスを提供しています。日本に来たばかりの外国人にとっては、日本の携帯電話会社との契約は一苦労だそうで、同社では外国人向け携帯SIMカードを全国で販売し、日本に来たばかりの外国人でも手元のスマホをそのまま使えるようにと、かゆいところに手が届くサービスを提供されています。

\やってまいりました、新今宮、YOLO BASE/

新今宮駅から北東方面に歩くこと数分、広い駐車場の奥に黒いお洒落な建物が見えてきました。これがYOLO BASE(大阪市浪速区恵比須西3-13-24)です。手前には駐車場がありますので、車で行くこともできますね。

駐車場には大型バスを停めることができるスペースも9台分を完備。いずれはここをバスターミナルとして活用したいという考えもあるそうです。

YOLO BASEの全景。1474坪の敷地に、955坪の延べ床面積と堂々たる建物です

実はこの場所、もともとは大阪市の宿泊施設「馬淵生活館」および「馬淵生活館保育所」の跡地だったのですが、2017年11月に南海電鉄に売却することを発表。「コミュニティサロンとゲストハウスの機能を併せ持つ」建物を建設し、「日本で働きたい外国人と日本企業との人材マッチングを行う企業を誘致し、『労働力不足』『観光バス駐車場の不足』『宿泊施設の不足』という3つの課題に対応する」施設として運営するという提案が採択されたものでした。

YOLO JAPANはこの施設の建設前から南海電鉄とともに企画・設計に協力。オープン後は施設の運営全体を委託されているということです。

YOLO BASEのエントランス。写真奥には通天閣も見えているのがお判りでしょうか?

さてこのYOLO BASEは、YOLO JAPANの本社機能があるだけでなく、ホテル「YOLO HOTEL」、レストラン、コワーキングスペース、イベントスペース、セミナールームと複合的な施設となっています。

代表取締役の加地太祐さんにご案内していただきました

今回は、代表の加地太祐さんに直々に案内していただきました。

加地さんによると、日本に住む外国人は283万人で、年間の消費金額は実に4兆円と「消費者」としての側面も大きい。一方で日本では外国人の雇用について消極的な企業がまだまだ多く、働き手としてはこれからもっと活躍できる場が増えるだろうとのこと。そこでYOLO BASEでは、レストランやホテルで働く人は全て外国人とし、働き手としても活躍する外国人を、日本の企業などにも見てもらおう、という考えがあるんだそうです。

特にホテルでベッドメイクなどを行う外国人の方はまだ日本語を話せない方もいるそうですが、それでもきっちりと仕事は回るそうで、「日本に住んで就労する外国人が、日本に観光に来た外国人をおもてなしすることで、人口が減少していく日本にとっての新しいモデルになる。5年後の日本の労働環境、未来の大阪を見てもらおう」と加地さんは語ります。

\レストランはニューヨーク・ブルックリンをイメージ!/

1階のほとんどの部分を占めるのが、レストラン、コワーキングスペース、イベントスペースです。この3つについては、明確な区切りはなく、レストランの席で仕事をしてもいいし、コワーキングスペースでレストランのドリンクを飲んでもいいし、本当に自由な空間です。もちろん宿泊者だけでなく誰でも使うことができますので、ランチを食べに来るのでもOK。仕事帰りにオシャレに1杯もいいですね。

「旅するキッチン」がコンセプトのレストラン。世界の料理を提供します。116席。営業時間は7時~22時

コワーキングスペースは、レストランの隣に壁面を隔てて設置されていますが、レストランの座席で仕事もできますので、その境界線はわりと緩やかなイメージです。起業を考える外国人向けですが、日本人であっても、外国人とビジネスをしたいと考えている人にも門戸を開いているそうです。32席。営業時間は10時~19時。

イベントスペース

レストランの隣にはステージを設けたイベントスペースもあります。スペースが広いので、レストランのスペースも利用すると最大500人が収容できるそうです。加地さんは「例えばこのイベントスペースで日本の地方を紹介する催しをやりながら、隣のレストランでその地方の食材を使ったメニューを出す。そして目の前のバスターミナルからその地方に出発するバスを出す、といった取り組みをしたい」とお話されていました。

\「YOLO HOTEL」はさながらミュージアムのよう/

建物の2階・3階はホテル「YOLO HOTEL」。1階西側にフロントがありまして、フロントのスタッフは全員外国人で、ホテル全体で20カ国27人の外国人が働いているそうです。取材時にも、外国人の旅行者がチェックインされており、ここは日本じゃないみたいと、思ってみていました。

内装は、シンプルですが非常に洗練されたお洒落さがあり、記者はかなり好きな感じです。写真には写っていませんが、フロント前のロビーには、デニム生地のパッチワークで作った椅子があり、インスタ映えも抜群でした。

ホテルフロント。のれんと扇子をイメージさせるデザインです。壁面にはアーティストによる作品も
ホテルの構造はこんな感じです。2階は男女。3階は女性専用。2回の中央部分にはバーベキューができる中庭まであります

ホテルの客室には、アーティストによるイラストがありました。実はこのイラスト、印刷ではなくて実際に壁面に描かれたもので、部屋ごとに違うアーティストが担当。聞くところによると、YOLO BASE全体で、100人のアーティストが、100作品以上の絵やコラージュを描いているそうです。どんなアート作品があるのか部屋に入るのにワクワクしそうですね。

部屋は、シングルタイプ=45室、ダブルタイプ=2室、ドミトリータイプ=2人用9室、4人用19室、バリアフリータイプ=2人用1室の、計76室、145人収容となります。部屋にバス・トイレはなく共同となります。現在はオープン価格ということで、ドミトリータイプで2,500円~、個室タイプで3,500円~といった価格レンジです。

シングルタイプの客室
ダブルタイプの客室

さてこのホテルの2階部分には、中庭を利用したグランピングエリアも完備。ビールサーバーやバーベキューもできる設備がありますので、いろいろな使い方ができそうですね。この部分を利用したい場合は施設の方にお問い合わせいただき、ご相談ということになるそうですが、お肉と野菜がセットになった「バーベキュープレート」は2,999円とのことでした。

中庭を利用したグランピングエリア

新今宮エリアには今後、星のリゾートが手掛ける宿泊施設もオープンを予定しており、これからどんどんと変わっていく予感がプンプンしています。日本人でも十分楽しめるYOLO BASEに、あなたも一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター情報

ラプレ

ラプレ

大阪・関西を中心に、新しいお店、イベントなどの取材活動を行っています。地域ニュースサイト「梅田経済新聞」「なんば経済新聞」「大阪ベイ経済新聞」も運営しています。

ラプレ が最近書いた記事

おすすめのコンテンツ

連載