南国の屋台料理からヒントを得て誕生 北海道「スープカレー」!

特集

全国ご当地グルメ(北海道編)

2016/03/23

南国の屋台料理からヒントを得て誕生 北海道「スープカレー」!

札幌生まれの食文化として大きなブームを生み、今やラーメンと並び全国区の知名度を得たスープカレー。スパイスを効かせたサラサラのスープを共通項に、スープのダシや具は店によって千差万別。そのスープが持つ魅力を、原点からひもといた。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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スープでご飯が進むスープカレー そのルーツはインドネシア

今やスープカレーは、札幌の街角で見ない場所はないというほどに定着した。味も具材も店それぞれで、札幌市民の多くがそれぞれお気に入りの店を持っている。

「スープカレー」の名付け親となったのが、マジックスパイスの店主・下村泰山さんだ。実は、料理への行き詰まりを感じていたことが、スープカレー誕生の第一歩。

「北海道は素材がいいので珍しい料理は好まれず、レストランを開いてもハンバーグや揚げ物など定番メニューばかりに注文が集まりました。味噌ラーメン誕生の時のように新たなムーブメントを起こし、感動させる料理を出したいと思っていました」と下山さんは話す。

下村さんは1975年からしばしば東南アジアを巡り、各国の屋台料理に触れた。その中でインドネシアのスパイシーなスープ料理・ソトアヤムに出会い、その味に感動。ご飯に合うよう濃さをアレンジし、日本でスープカレーとして売り出すことを決めた。

1993年に「マジックスパイス 札幌本店」を開店。味のよさは口コミで広がり、まもなく行列店となった。同店の成功を受けて札幌のカレー専門店、なかでもスープカレー専門店は爆発的に増え、スープカレーブームの火付け役となった。

マジックスパイス マスターの下村泰山さん(写真左)と恵子さん(同右)夫妻。店内では、下村さんが仕入れたアジアなどの雑貨約1000種も販売している
ゾウのモチーフが目印。夜はネオン照明でさらにきらびやかに

サラサラスープの理由は、暑い国の元気を生む知恵

下村さんが東南アジアの料理に感動した点は、味だけではない。「父は医師で、当時から人間の治癒力に着目していました。だから私の料理も医食同源、食べて元気になることが第一のテーマです」。屋台料理が、暑い国の人の、元気の源であることにも着目したのだ。

マジックスパイスのスープカレーは、7段階(時にその上)から選べる辛さが特徴。そのスープは辛みを感じても、飲んだあとはスッと染み渡っていく。「スパイスの一部は薬膳にも使われるもの。短時間で風味や成分を壊さず調理します。牛脂を使わずサラサラの汁状なので消化しやすい」と下村さんはスープカレーの優れた点を説明する。

「インドネシア風スープカレー チキン」(950円)。煮込んだチキンレッグにキャベツ、ピーマン、カボチャなど野菜たっぷり。辛さに自信があれば7段階の4番目「涅槃(ねはん)」(190円追加)以上がオススメ

千差万別となった札幌のスープカレーを見渡すと、野菜をたっぷり入れたり、玄米・五穀米を使ったりと健康志向の店が多い。「食べて元気に」は、スープカレーのもう一つの共通項なのだ。

※掲載の内容は2016年3月時点の情報に基づきます。
※2019年5月に店舗(住所、電話番号、営業時間など)、メニュー、料金などの一部情報を更新しました。

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