名古屋の老舗居酒屋「大甚」の新店が錦にオープンしたワケ

名古屋の老舗居酒屋「大甚」の新店が錦にオープンしたワケ

2019/12/16

創業明治40年、このお店に行かずして名古屋の居酒屋文化を語れないと言われるほどの名店酒場「大甚(だいじん)」。料理やお酒はもちろん、活気あふれるその空間で過ごす時間そのものが至福のひと時。そんな老舗居酒屋が名古屋を代表する繁華街、錦に「大甚 錦店」としてオープンした。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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2019年11月19日、名古屋の繁華街・錦にオープンした「大甚 錦店」

のれんをくぐった先には昭和の情緒的な空間が

全国的にも知られた名古屋の繁華街、錦にお店を構える「大甚 錦店」。「大甚」が16時から21時までの営業に対し、こちらの新店はお昼12時から24時までの営業。錦という場所柄、二次会や三次会にも使え、また昼飲みもできる。

小皿料理を自ら取りに行くのが大甚のシステム

どこかホッとする温かみのあるメニューがズラリ

常に20~30種こだわりの小皿料理が用意されており、自分で料理を取りにいくシステム。美味しそうな料理がいくつも並び迷ってしまうが、非常にリーズナブルなので、深く考えずフィーリングでどんどん選ぶのがおすすめ。

友達の家を訪れたような温かさと距離感が魅力

抜群の雰囲気と美味しい料理にお酒も進む

隣にいるお客さんとすぐに意気投合できそうな距離感が魅力。取材当日も老若男女問わず、入れ替わり立ち代わりお客さんが来店。また、「大甚」から「大甚 錦店」をはしごする猛者までいた。

丁寧にじっくり時間をかけて仕込まれる家庭料理

大皿に盛られた料理はどれもお酒によく合う

肉や魚、野菜など煮物系を中心にお酒が進む家庭料理が豊富にラインナップ。どこか素朴で優しさも感じるたくさんの料理を、実際に見ながら品定めできるのもこのお店の醍醐味のひとつ。
料理は一皿・230円という驚愕の安さ

ジューシーな「合鴨ロースのスモーク」(230円/税別)
歯ごたえの良い仕上がりの「きんぱらごぼう」(230円/税別)
白だしに漬け込んだ「枝豆」(230円/税別)
淡泊でぷりぷりの「スズキのお刺身」(380円/税別)

「ピリ辛こんにゃく」(230円/税別)、「茄子の煮びたし」230円/税別)、「イカのうま煮」230円/税別)、「厚揚げの煮物」(230円/税別)、「さばの味噌煮」などの小皿料理は、基本的に230円(税別)と非常にリーズナブル。
大甚の代名詞でもある日本酒「加茂鶴(かもつる)」

大甚の代名詞でもある日本酒「加茂鶴(かもつる)」

「大甚」と言えば、広島西条の銘酒、「賀茂鶴(かもつる)」。冷(常温)と熱燗が選べ、「加茂鶴(小)」(470円/税別)、「加茂鶴(大)」(780円/税別)。日本酒好きだけでなく、大半のお客さんがオーダーする名物。

小皿以外にも豊富なメニューがラインナップ

「おでん」(230円/税別)はスタッフさんがよそってくれる
カウンターごしにスタッフさんとの会話を楽しむこともできる
右の小皿が(230円/税別)、左の小鉢が(380円/税別)、中の中皿(480円~780円/税別)

中央テーブルの上に並ぶ小皿、冷蔵ケースに入った刺身などの小鉢などから好きな料理を選び、飲み物やおでん、どて煮や串カツなどはスタッフさんに注文。残ったお皿やグラスの形状を見て、最後に清算する仕組み。

「大甚 錦店」が誕生するまでとこれから

――「大甚 錦店」をオープンする経緯について教えてください。

奥志摩グループ 中村文也さん
奥志摩グループ 中村文也さん
「私も『奥志摩』などいくつもの飲食店を名古屋で展開しているのですが、30年ぐらいお客として『大甚』に通っていました。日本一の居酒屋だと思いますし、こんなお店をやってみたいとずっと考えていました。そのうち、『大甚』の4代目と一緒に飲むようになり色々なことをお話し、『奥志摩』の良い所と融合させながら、2号店としてではなく、150年後200年後も続く“新しい大甚”を作りましょう!とお店をオープンさせました」

――「奥志摩」など多数の飲食店を展開されていますが、「大甚」の魅力は何ですか?

奥志摩グループ 中村文也さん
奥志摩グループ 中村文也さん
「自分で好きな小皿を取りに行って選べるということと、ほとんどの料理が230円(税別)という圧倒的なリーズナブルさだと思います」

――「大甚 錦店」のこれからの展望について教えてください。

奥志摩グループ 中村文也さん
奥志摩グループ 中村文也さん
「16時から20時まで営業する『大甚(本店)』とは異なり、『大甚 錦店』は12時から24時まで営業しています。錦という場所なので二次会や三次会として使用してほしいというのもありますが、“昼飲み”が根付かないと言われる名古屋の文化を変えたいという思いがあります。これからの時代を見据え、お年寄りの方が昼間から飲める最高の居酒屋として頑張っていきます」
活気溢れる店内

居酒屋評論家が「日本一の居酒屋!」と太鼓判を押す。そんな名店の魅力は、美味しい料理やお酒はもちろん、この空間や時間を楽しむことができるお店であること。

さらに、いちお客としてだけでなく、「大甚 錦店」の独自の空気を一緒になって作ることができるのも、このお店の大きな魅力である。

暖簾を目印に訪れて

取材・文/金森康浩 撮影/村上智哉

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