山岳写真家が推薦する感動の初日の出「絶景スポット10」選

山岳写真家が推薦する感動の初日の出「絶景スポット10」選

2019/12/31

2020年の夜明けももう間もなく。昔から初日の出は縁起が良いとされてきましたが、今回は山岳写真の第一人者にオススメの日の出スポットを紹介していただきました。美しい初日の出とともに素晴らしい一年が始まりますように。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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一年の計は元旦にあり

あともう少しで2019年も終わり。除夜の鐘が鳴り、年の初めのお日様が上がると、新しい年が始まります。
「一年の計は元旦にあり」
一年の幸せを祈願しつつ、「初日の出」を拝めばいいことがあるかも。今回はとびきり美しい初日の出スポット」をご紹介します。とっておきの10カ所を紹介してくれるは山岳写真家の菊池哲男さん。「行くまでに難易度が高いよ」というスポットは写真で楽しんでくださいね。

菊池哲男

菊池哲男

山岳写真家

30年以上山を撮り続けてきた菊池さんならではのセレクトをお楽しみください©️Photo by Hitomi takei

*掲載されている写真と初日の出の位置が異なる場合があります。ご了承ください。

1.南アルプス越しのダイヤモンド富士「中央アルプス千畳敷カール」

カールとは2万年前の氷河期に氷で削り取られたお椀型の地形のこと

最初は長野県の中央アルプスにある標高2931mの宝剣岳から。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「宝剣岳直下に広がる標高2612mの千畳敷カールには、JR飯田線駒ヶ根駅から路線バスで30分、ロープウェイ8分で到着します。ロープウェイ駅が『ホテル千畳敷』になっています。元旦には南アルプス越しの富士山から陽が昇るダイヤモンド富士が見られます」
千畳敷カールから眺める美しい日の出

2.ホテルが最高のロケーション「美ヶ原高原」

美ヶ原は長野県にある高原で日本百名山の一つです

美ヶ原高原には王ヶ頭ホテル、美ヶ原高原ホテル山本小屋、山本小屋ふる里館の3つの宿泊施設があるが、王ヶ頭ホテルへは一般車は入れないため、松本駅から無料送迎バスを利用します。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「王ヶ頭ホテルからの展望は特に優れており、居ながらにしてご来光が楽しめます。その代わり、山本小屋ふる里館では夕陽とご来光に合わせて、雪上車で展望ポイントまで運んでくれるサービスもあります」
360度パノラマからの美しい日の出

3.スキー場のてっぺんから望むご来光「志賀高原・渋峠 」

標高2307m。日本一標高の高いスキー場も

志賀高原・渋峠は標高2307mで山頂からの大パノラマを楽しめます。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「標高2012mにある渋峠ホテルは群馬県と長野県の県境に建っています。冬期は車道が閉鎖され、スキーゲレンデのトップとなり多くのスキーヤーが訪れます。ホテルにあるパン屋さん(渋峠ベーカリー)も有名です」
雲海から上る日の出

4.ダイヤモンド富士を望む「竜ヶ岳」

本栖湖に棲む竜の伝説を名に冠する竜ヶ岳。山梨百名山にも選定されている

手ごろなハイキングコースとして人気の竜ヶ岳からは富士山と一緒に日の出が望めます。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「本栖湖キャンプ場から富士山を望む、片道3時間程度のハイキングコースとして人気が高い竜ヶ岳。登山道もよく整備されて、展望も抜群。年始にはダイヤモンド富士を求めて多くの登山者が訪れます」
神々しいダイヤモンド富士を目の前で拝むことができる

5.モルゲンロートが美しい「北アルプス八方尾根」

モルゲンロートに染まる美しい山肌。モルゲンロートとは山などを照らし赤く染める朝焼けのこと

八方尾根スキー場のゴンドラとリフト2本を乗り継ぐと年間営業の八方池山荘があります。標高1820mにある八方池山荘からは「白馬三山」の雄姿を間近で楽しめます。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「たっぷり雪化粧した白馬三山が眼前にそびえ、モルゲンロートに染まる姿は神々しい美しさ。ただし、晴れる日が少ないので、天気予報をまめにチェックしましょう」
日の出の向こうに浅間山。右に八ヶ岳と富士山

6.都心から気軽にアクセスできる「筑波山」

都心から車で2時間程度の筑波山は万葉集にも歌われた

初日の出スポットとして人気の筑波山。元旦にはケーブルカー(宮脇駅~山頂駅)は4時30分から、ロープウェイ(つつじケ丘~女体山駅)は5時から運転予定です。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「標高877mの山頂へは早朝運転のケーブルカーやロープウェイで手軽にアクセスできます。筑波山の山頂からは関東平野の雄大なパノラマが広がります」
昨年は約1万人が日の出を見に訪れたとか

7.素晴らしい展望の「北八ヶ岳・北横岳」

八ヶ岳の北端に位置する北横岳と縞枯山の間にはロープウェイが架かり、山麓駅(標高1771m)から山頂駅(同2237m)を約7分で結びます

北八ヶ岳・北横岳は100人乗りの北八ヶ岳ロープウェイを利用すれば、標高2237mの坪庭まで歩かずに行けます。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「ただし、ここには宿泊施設は無く、日の出を拝むには北横岳ヒュッテに泊まり、北横岳(2473m)まで登る(約1時間30分)必要があります。山頂からは蓼科山や白銀の北アルプスが屏風のように連なっていて、素晴らしい展望を満喫できます。ただし、風が強いことが多く、防風・防寒には要注意です」
素晴らしい眺望からのご来光

8.絶壁から眺める日の出「高峰高原・車坂峠からトーミの頭」

浅間山の展望台として知られるトーミの頭は標高2300m

登山口となる車坂峠には高峰高原ホテル、近くにはアサマ2000スキー場もあります。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「絶壁の上から見下ろす広大なカルデラ風景は素晴らしいの一言。高峰高原ホテルの絶景風呂や駐車場から見る小諸・上田方面の夜景もおすすめです。冬期は週末を中心に比較的入山者は多いのですが、日の出に合わせて登るなら、必ず経験者と同行してください」
広大なカルデラの奥に日の出を望む

9.人気の富士山とご来光「三ツ峠山」

三ツ峠山は富士山のビューポイントとして知られています

富士山のビューポイントとして知られている三つ峠山1785mは、河口湖駅より富士急行バス「河口湖駅~三ツ峠、天下茶屋行き」に乗車し、「三ツ峠登山口」で下車し裏三ツ峠登山道を登りましょう。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「2時間ほど林道を登ると三ツ峠山荘に到着します。山荘の前が素晴らしい富士山の展望台になっていますが、さらに奥に行くと四季楽園があり、どちらも通年営業しています。最後はひと登りで三ツ峠山の山頂へ。富士山を正面に360度の展望が楽しめます」
目の前には雄大な富士山

10.本格的な登山の末にしか出会えないご来光「北アルプス燕岳」

北アルプスの入門コースとして知られる燕岳

高山植物の女王・コマクサの宝庫として知られる標高2763mの燕岳は、冬期になると登山口の中房温泉までの車道が閉鎖されます。

山岳写真家・菊池哲男
山岳写真家・菊池哲男
「封鎖ゲートからは13キロ以上車道を歩いて中房温泉で1泊します。ここから本格的な登山となり、ラッセルがなければ標高差1300メートルを7時間ほどで燕山荘に辿りつきます。こちらは年末年始も営業しています。かなり本格的な雪山登山で未経験者には到底勧められませんが、それだけに晴れた時の大パノラマは素晴らしく、言葉に表せない深い感動を味わえるでしょう」
足元まで真っ赤に燃える最高に美しいご来光が見られる

手軽な場所から、かなりハードなところまで。どのスポットも絶景と美しい日の出が見られること間違いなし。頑張って足を伸ばして美しい日の出とともに新年を迎えてはいかがでしょう。冬山の登山は専門家あるいは経験者の指導をあおいでくださいね。2020年も素晴らしい一年になりますように!

取材・文/キンマサタカ(パンダ舎)

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