ベンツのショールームで食べられる!? あの港屋のピリ辛肉そば

ベンツのショールームで食べられる!? あの港屋のピリ辛肉そば

2020/02/13

「日本一行列のできる立ち食いそば屋」として知られ、2019年2月に閉店した際は大きな話題となった港屋。そんなそばの名店が2019年12月26日に「Minatoya3」となって復活。しかもメルセデス・ベンツのショールーム内に店を構えたという。果たしてこのタッグが織りなす逸品とは?

Yahoo!ライフマガジン編集部

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Minatoya3が店を構えるMercedes me Tokyo(六本木)とは?

港屋と言えば、虎ノ門界隈では知らない人はいないというほどの立ち食いそばの名店。お肉たっぷりでラー油が効いたつけ汁に極太麺をつけて食べるというそれまでの立ち食いそばの常識を覆したメニューが話題となり、2002年のオープン以来、毎日のように行列ができる人気ぶり。それだけに2019年2月、突如として閉店した際は大きな話題になったのは記憶に新しいことだろう。

虎ノ門のお店が閉店してからおよそ10カ月後の2019年12月26日、港屋はMinatoya3となって乃木坂にオープン。しかも今回は輸入車の人気ブランド、メルセデス・ベンツのブランド情報発信拠点Mercedes me Tokyoに隣接するレストランの一角として店を構えている。

実は数年前まで某自動車雑誌の編集部員だったライターフクシマ。メルセデス・ベンツのエンブレムを見て早くもテンションアップ!
ライターフクシマ
ライターフクシマ
「おぉっ! AMG仕様のCクラスカブリオレがある!!」
ライターフクシマが思わず見とれてしまったのが、メルセデス・ベンツCクラスカブリオレにAMG仕様というスポーティなチューンが施された1台。ちなみにメーカー希望小売価格は1044万円からという超高級車!
Mercedes me Tokyo(六本木)のショールーム内。車両がディスプレイされているものの、いわゆるディーラー店とは違う雰囲気が漂う

ディスプレイされているクルマに圧倒されつつ、ショールーム内を散策するとMinatoya3のほかにレストランやカフェが併設されているほか、コラボアパレルなどをはじめとしたメルセデス・ベンツのオリジナルグッズが販売されているスペースがあり、ショールーム特有の堅苦しい雰囲気が一切ないのが印象的だ。

社長室企業広報課の奥香純さんに、このあたりについて詳しく聞いてみた。

今回の取材にご協力いただいた、社長室企業広報課の奥香純さん
ライターフクシマ
ライターフクシマ
「Minatoya3だけでなく、カフェやアパレルの販売もあって……まるでショールームじゃないみたいですね」
奥香純さん
奥香純さん
「実はこうした雰囲気こそがMercedes me Tokyoの特徴なんです。ショールームって『クルマしかない』みたいなイメージがあると思うんですが、こうしたカフェやレストランを併設したり、アパレルグッズを販売したりすることで女性の方にも気軽に入ってもらえるようにしたんです。すぐにクルマを買う/買わないではなく、『メルセデス・ベンツが身近にあると思ってもらえればいいな』と思っています。そもそもここではクルマの販売もしていないんですよ」

クルマを販売していないショールームという意外性に驚きつつもカフェに目を向けると、確かに優雅なティータイムを過ごしている女性客の姿が目立ち、その様子は従来のショールーム像を一新させるもの。こうした中にMinatoya3が店を構えることでどんな化学反応を起こすのか……早くも楽しみになってきた。

「最善か無か」の考えから生まれた珠玉の一杯

店内の内観。従来の立ち食いそば屋とは一線を画するスタイリッシュな雰囲気が印象的

ディスプレイされた高級車ばかりについつい目が行ってしまっていたが、ここからいよいよMinatoya3の店内へ。ウッド調で統一されたデザインがスタイリッシュでとても立ち食いそば屋とは思えないほど。Minatoya3のオーナーである菊地剛志さんにもここでお話を伺ってみた。

Minatoya3の代表を務める菊地剛志さん。ちなみにご自身の愛車もメルセデス・ベンツだという
ライターフクシマ
ライターフクシマ
「ではいよいよ注文を……ってアレ、この肉そば、メルセデス・ベンツの車名ですよね!?」
菊地剛志さん
菊地剛志さん
「あ、気づいちゃいました? 今回提供しているのはメルセデスAMG GTをイメージして作ったMinatoya3限定のオリジナルメニューなんです」
これがMinatoya3で提供される唯一のメニュー、Minatoya 3 Vision“Mercedes-AMG GT Atatakai-Nikusoba”(1200円)
ライターフクシマ
ライターフクシマ
「クルマの名前が付けられるとは、インパクトのあるメニュー名ですね!」
菊地剛志さん
菊地剛志さん
「そうなんです。メルセデスAMG GTのスポーティな走りをイメージして、ラー油の利いたピリ辛のつけ汁に山椒もプラスしてみました。2つの辛みが食欲を刺激してくれますよ!」
つけ汁に入っているのはボリュームたっぷりの豚バラ肉。そのままだと麺を入れるスペースがないほどたっぷり入っているので、最初に少し食べておくのがオススメ
いよいよ麺をくぐらせて実食! ラー油の辛みに山椒のピリリとした辛みが加わりスパイシーながら、食欲を刺激する。太めのちぢれ麺とも相性抜群だ
麺を半分ほど食べたところで、セットの生卵をつけ汁にin! スパイシーなつけ汁がまろやかになり、異なるハーモニーが楽しめる
生卵が置いてあった小皿にはメルセデス・ベンツのエンブレムがプリントされている。細やかなところもクルマ好きの感性を刺激する
お店の一角に用意されたそば粉に注目。備え付けられたおちょこにれてお湯で溶かすと、そば湯としてつけ汁を最後まで楽しめる

Minatoya 3 Vision“Mercedes-AMG GT Atatakai-Nikusoba”のあまりのおいしさに取材そっちのけで食べすすめていた筆者だが、ここで今回、最も伺いたかった質問をぶつけてみた。

ライターフクシマ
ライターフクシマ
「ところで、今回どうしてメルセデス・ベンツのショールームでお店を開くことにしたんですか?」
奥香純さん
奥香純さん
「もともと弊社の代表取締役社長・上野金太郎が港屋さんのファンだったこともありますが、一番はMinatoya3の代表である菊地さんの妥協を許さないそば作りの姿勢に感銘を受けたことです。メルセデス・ベンツも『最善か無か(The best or nothing)』という想いのもとクルマ作りを行っていますので、港屋さんとの今回の取り組みには意義を感じました」

思えばメルセデス・ベンツも世界屈指の自動車ブランドとして長きにわたり、あらゆる名車を世に送り続けてきた名門であり、菊地さんもまた、虎ノ門で行列の絶えない名店、港屋を築き上げた人物。ともに妥協を許さず、最善を尽くしてきたからこそ、この珠玉の一杯が生まれたのかもしれない。

取材後、店内で販売されているビール(450円)を飲みながらディスプレイされたクルマを愛でるライターフクシマ。近頃は夕方から肉そばを楽しみつつ、晩酌を楽しむ男性客も増えてきている

取材メモ/一見、何の共通点もない両者でしたが、妥協を許さないという姿勢が相通じるものがあったのだとか。多くの人を惹きつける人気自動車ブランドと、日本一行列ができると言われた人気そば屋としてこだわり抜いてきたからこそ、ここまで根強い支持を得るのでしょう。……それにしても、美味しかったなぁ!

構成=シーアール、取材・文=福嶌弘、撮影=緒方佳子

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