都内で一番、広島カープファンの集まるという「Big-Pig 神田カープ本店」。東京・神田で一番古いお好み焼き店として、本格派の広島の郷土料理を提供することで知られる店でもあります。今回は、カープのリーグ優勝にあやかりたいアラサー女子が即席カープ女子として同店に潜入レポートします!
Yahoo!ライフマガジン編集部
冴えない毎日……カープの勝ち馬に乗っかりたい!
こんにちは、生まれて32回目の秋を独りで迎えたライター皆本類です。
お洒落やイベント事も恋人がいれば楽しさ倍増な季節ですよね。だというのに、仕事場であるカフェチェーンを変えるのが唯一の気分転換。ふと気づけば今日会話したのは店員さんだけ、なんてこともある地味な毎日を送っております。
そんな忸怩たる思いを抱えていた、9月のある日のこと。広島東洋カープの25年ぶりのリーグ優勝ではしゃぐカープ女子に街で遭遇しました。笑ってましたねー。歌ってましたねー。にじみ出る多幸感と隠せないリア充感。思わず、ショーウィンドウに映る自分の姿と見比べましたよ。3度ほど。
これだと。これなんだと。
ワタクシは膝小僧を両手で連打しました。カープ女子になるんだと。カープ女子になって冴えない自分を、この閉塞感ある毎日をぶち壊してみようと。
というわけで早速、カープ女子に成りきれるグッズを購入、装備。祝祭ムードにあやかろうとカープファンの集まるお店に行ってみることにしました。
今、都内で最も熱いパワースポットはここ(確信)
今回訪れたのは、東京・神田にある「Big-Pig 神田カープ本店」という、1995年の創業以来、広島県民も納得の本格広島お好み焼きが食べられるとあって大人気のお店。広島にゆかりのある方が多く集い、それから自然発生的にカープファンも続々と足を運ぶスポットになっていったのだとか。
店内はカープグッズに身を包んだ “真っ赤な人”だらけ。実は取材日は、カープがセ・リーグで優勝した日の翌週の金曜日。ホッと一息、気のおけない仲間と勝利の美酒に酔いしれている様子のお客さんが多く、朗らかなハッピームードに満ちています。
いるだけで運気が上がりそうな空間は、まさにパワースポットそのもの! 31歳、独身、スピリチュアル好きのワタクシのテンションもMAXです!
“先輩カープ女子”とのガールズトークも愉し
ちなみに取材日は男性のグループ客の予約が多かったようで、ふだんよりも女性客が少なかったそう。この布陣であればにわかの自分も本物のカープ女子と思われちゃうかも、なんて期待していたら、店員さんに間違えられてオーダーを受けることもしばしば。
そして、数少ない女性グループ客として目立っていた3人組にも呼び止められました。
- 女性B(写真真ん中)
- 女性B(写真真ん中)
- あ、お姉さん、お水をいただけますか?
- 皆本
- 皆本
- 分かりにくい格好ですいません! ワタクシ、取材の者でして……。
- 女性B
- 女性B
- え、そうなの!? 赤いし、馴染んでますよ。
- 皆本
- 皆本
- 恐縮です。ところで、みなさんは「カープ女子」なのでしょうか?
- 女性C(写真左)
- 女性C(写真左)
- 私はカープファンではないんだけど、カープ好きのB(写真右)に影響されて今日は初来店。
- 女性B
- 女性B
- 私はカープファンのファン。情熱的なところが尊敬しちゃう!
- 女性A(写真右)
- 女性A(写真右)
- 私はカープファン歴5年、きっかけは堂林クン(堂林翔太選手)です。でも、堂林クンは結婚しちゃったから……。
- 皆本
- 皆本
- あらら……では、現在は誰を推してます?
- 女性A
- 女性A
- 今年は完全にセイヤ(鈴木誠也選手)かな。東京ドームで逆転ホームランを打ったとき、もう涙涙でね。今思い出しても泣けてくる……。
- 女性B
- 女性B
- ほら熱いでしょ? でもね、堂林クンがきっかけなんて言っているけれど、本当は旦那さんが広島出身で生粋のカープファンなのよ。
- 皆本
- 皆本
- おぉ!! なんだかんだいって、パートナーの趣味に影響される部分って大きいですよね。音楽とか映画とか私も昔……
(この後、女性4人でひとしきり盛り上がる)
広島的「おいしい!たのしい!大好き!」が盛り沢山
東京砂漠で孤独な日々を送っていた自分が、カープを通してたくさんのお客さんと温かい交流できるなんて感無量です。
最後に、同店の広報ご担当である竹内宏和さんに、クライマックスシリーズと日本シリーズに向けての意気込みをお聞きしました。
- 竹内さん
- 竹内さん
- 過去にメークドラマの教訓を持つカープファンですから、リーグ優勝前もギリギリまで不安でした。当店もカープを見習って、これからも地道に美味しい本場の広島お好み焼きを提供していこうと思います。日本シリーズで優勝したらセ・リーグ優勝時と同様に全品無料の日本一祝賀会を実施します!
ホントに元気のもらえるお店、そして素晴らしいお客様でした! こんなステキなファンの“鯉心”を独占するカープを見習って、ワタクシの恋も1戦1戦を大事に、三振してもなんでもせめて振りにいく秋にしようと思います!!
取材・文/皆本類
撮影/川村将貴
※掲載の内容は2016年10月時点の情報に基づきます。
※2019年6月に店舗(住所、電話番号、営業時間など)、メニュー、料金などの一部情報を更新しました。