“時間”の流れを感じ、味わう。鎌倉の朝食屋さん

“時間”の流れを感じ、味わう。鎌倉の朝食屋さん

2020/03/05

ここ最近、朝食が楽しめるお店を多く見かけるようになりました。中には早朝から行列ができる人気店もあるほどです。そんな流れが始まる以前から、朝ごはんに注目したお店があります。鎌倉にある「朝食屋COBAKABA(コバカバ)」です。

SHONAN garden

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“時間”の流れを感じ、味わう。鎌倉の朝食屋さん

「朝食屋COBAKABA」は、鎌倉駅東口から若宮大路に出て、海方面に5分ほど歩いた場所にあります。お店の並びには、新鮮な鎌倉野菜を販売している「鎌倉市農協連即売所」(通称レンバイ)があり、朝から活気のあるエリアです。地元の人と観光客が緩やかに交差し、それぞれの1日をスタートさせるポイント地点のようにも見えます。
お店の入口まで歩いていくと、「おはよう かまくら。」と書かれたボードがお出迎え。「おいしい朝ごはんを食べる」というシンプルな贅沢を前に、心が躍るのを感じます。

店舗外観
ボードの文字に癒されます

店内に一歩足を踏み入れると、そこは高い天井に大きな窓が印象的で、開放感あふれる空間。センスの良さが光るテーブルや椅子からは、木のぬくもりが感じられます。お店の中に流れている穏やかな空気を感じていると、「こんにちは」と店主である内堀敬介(うちぼり・けいすけ)さんが声をかけてくれました。

カウンター8席、テーブル12席ほどでも広々とした店内

「自然の”時間”に合わせてみよう」が、リニューアルのきっかけに!

ここは、もともと内堀さんの祖父母が営んでいた「小林カバン店」があった場所でした。2006年に家庭料理が楽しめる日替わり食堂へと転身し、2017年より朝食とブランチに特化した現在の形にリニューアル。きっかけは、内堀さんが「時間」について意識したことだったとか。
「鎌倉には多くの魅力がありますが、そのひとつに”時間”の流れ方があると思うんです。同じ1時間でも、ここで過ごしていると時間が緩やかに流れていくのを感じます。明るくなったら動き始めて、暗くなったら体を休めるような “太陽のリズム”を大事にできる場所だと改めて感じました。それならお客さんと一緒に、朝を満喫したいと思って」と内堀さん。

優しい雰囲気が印象的な店主の内堀さん

さらにそのリズムは、季節という“時間”にも当てはまるといいます。
「鎌倉は、春夏秋冬をダイレクトに感じられる場所。野菜や花、虫や鳥などの生き物の動きを見ているだけで、何となく季節が分かってくるんです。そういう自然のリズムを大切にしていると、これまで見えていなかったモノが目に飛び込んできて、新たな“ひらめき”が現れることもありますよ」
「季節による景色の違いや、旬な食材などを楽しんでほしい」と内堀さん。その想いは、お店の中にもしっかりと反映されているといいます。ではさっそく、「朝食屋COBAKABA」のメニューを見ていきましょう!

素材のおいしさを味わえる、まさに体が喜ぶ朝ごはん

「朝食屋COBAKABA」でいただけるのは、素材のおいしさを存分に味わえる、まさに体が喜ぶ朝ごはん。「卵かけごはん定食」(税込836円)、「納豆定食」(税込836円)、「鯖の文化干し定食」(税込1,287円)などの和定食のほか、「目玉焼きとパンのセット」(税込902円)と洋食メニューもあり、その日の気分で選べるのも魅力です。

ふっくらで旨味がぎゅっと凝縮されたアジは絶品!「アジ定食」
新鮮で甘みとコクがある卵は、五穀米との相性も◎

すべての和定食には、五穀米、季節のお味噌汁、小鉢、お新香、こば茶(オリジナルの漢方ブレンド茶)がセットになっています。食材は、鎌倉で採れた新鮮な野菜のほか、五穀米とお味噌は、内堀さんの親戚が暮らす鹿児島産のものを使用。卵は、神奈川県内で平飼いされた産みたての有精卵など、こだわりにあふれています。
お味噌汁は、「この一杯に季節が詰まっている」というほどに、旬な野菜がたっぷり入り、体に染みわたるおいしさ。大寒にあたるこの日の具材は、白菜、大根、柚子、えのき、油揚げ、青菜と実に豪華。柚子の香りや野菜の旨味から季節を感じ、味わうごとに贅沢な気持ちになっていきます。まさに朝ごはんの主役とも思えるような、心も体も温まる大満足の一品でした。

季節ごとに味わうのが楽しみなお味噌汁

自分が楽しいと思うことで、人や「まち」がつながる喜び

「朝食屋COBAKABA」では、数々のイベントやワークショップも開催しています。日曜日の朝に開かれる音楽ライブと食のイベント「グリーンモーニング・鎌倉」や、フリースタイルで俳句を読み合う「コバカバみんなの句会」など、いずれも朝を味わい、季節を味わいながら心地よい”時間”が過ごせるものばかり。内堀さんの行動力や発想力が、人やまちをつないでいることを実感します。
常に新しいことを生み出し、動いていくことは、相当なパワーが必要にも思えます。内堀さんにとってその原動力とは何かを聞いてみると、
「特別なことを仕掛けようとか、まち全体を盛り上げようとか、そういうことはあまり意識していなくて。それよりも、自分が楽しいと思えることをやっていたら、結果としてコミュニティが生まれた感じです」と、どこまでも自然体。肩に力を入れ過ぎず、“今”という”時間”を最大限に楽しむ大切さを教わったような気がしました。

コバカバのロゴであるニワトリは、「トサカが太陽、クチバシが月、表情は“ひらめき”」になっているそう

「何気ない日常の中でも、自分の解像度を上げると楽しいですよ」とも話してくれた内堀さん。ちょっとだけ目線を変え、視野を広げていくだけで、変わりゆく景色や、自然の恵みを体中で感じることができる。それが、毎日の生活に彩りを加え、豊かになっていくことにつながるのでしょう。
「朝食屋COBAKABA」でおいしいご飯を食べながら、心地よい”時間”も一緒に味わってみませんか?

毎日の暮らしを楽しく、自分らしく。SHONAN garden

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ちょっと自由なライフスタイルを送る湘南の人々から、毎日の暮らしを楽しくするヒントを。 自分自身を形づくる日々の暮らしスタイル。楽しさは自分で作っていける!

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