創業100年以上の老舗が作る伝統の「名物カレー」

特集

全国ご当地グルメ(大阪府・前編)

2016/03/16

創業100年以上の老舗が作る伝統の「名物カレー」

難波で有名な洋食店といえば、真っ先に思い浮かぶ「自由軒 難波本店」。大阪初の洋食を提供した同店は、創業100年以上の老舗中の老舗。作家の織田作之助氏をはじめ、古くから数々の著名人が訪れて口にしたのが伝統ある名物カレー。一度口にすると忘れられない味は、もはや大阪の宝といえよう。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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熱々を提供したい作り手の願いが名物を生み出した

大阪ミナミの繁華街、難波センター街商店街にある『自由軒 難波本店』。創業は1910(明治43)年。料理人の吉田四一によって、大阪では初めてといわれる西洋料理店が誕生した。「自由」という言葉を店名に冠したのは当時、自由民権運動が活発化していた時代背景の中、新しい流れを店名にも加えたいという創業者の思いでもあった。

そのころの庶民の人気メニューといえばカレーライス。しかし保温器といった設備が整っていないため、冬季などは温かい状態で提供することはできない。「そんな状況下で、熱々のカレーを食べてほしいという思いから工夫を凝らし、ご飯と熱々のカレーを混ぜ合わせて生まれたのが名物カレーです」と、若女将の吉田さんは振り返る。

若女将の吉田さん。気さくな人柄で、多くの人が彼女を慕って来店する

隠し味は門外不出のダシ

またカレーに生卵をのせるスタイルを始めたのも同店が最初とされる。当時高級品だった卵を熱くて辛いカレーにプラスすることで、マイルドさが加わった味わいとなり、当時の客にとっては驚きの体験だったようだ。そして昭和時代が始まると共に店舗を拡大。自由軒の名前は広く知れ渡り、著名人にも愛されるようになる。

とりわけ大阪が生んだ稀代の小説家、織田作之助が通いつめたのは有名で、出世作「夫婦善哉」は名物カレーを毎日のように食べながら、店内で構想を練って生まれたとの逸話も。作中に出てくる「玉子入りのライスカレー」とは、もちろんこの名物カレーを指している。

生卵を混ぜ合わすことで、マイルドな味わいになる「名物カレー」(750円)

創業当時から変わることない、名物カレーの調理方法やレシピは現在、4代目に受け継がれている。カレーのスパイシーさ、後からじわじわ来る甘い風味を邪魔しないよう、具はいたってシンプルなタマネギと牛肉のみ。さらに日本人になじみのある和風テイストを残すために、門外不出のダシで味を調えているのも老舗らしいこだわりだ。

近年は海外からの観光客も多数。15時を過ぎても店内は大繁盛
Yahoo!ロコ自由軒 難波本店
住所
大阪府大阪市中央区難波3-1-34 ビックカメラ向い

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アクセス
近鉄日本橋駅[B21]から徒歩約1分
なんば駅[11]から徒歩約2分
大阪難波駅[18]から徒歩約2分
電話
06-6631-5564
営業時間
11:20~21:20
定休日
月曜
口コミ・写真など

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