ツレヅレハナコの下北半島おいしい民宿飲み食いだおれ旅vol1

ツレヅレハナコの下北半島おいしい民宿飲み食いだおれ旅vol1

2020/05/11

酒好き・民宿好き、ツレヅレハナコが行く、青森県下北半島の民宿で3泊飲み食いだおれる旅、始まります。

まるごと青森

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本州最北端の町に夫婦でUターン名物「本まぐろ」とスナックの夜 ‐大間町「民宿 海翁」‐

青森県民でさえも「遠いよね~」「行ったことない」などと、けんもほろろな辺境の地・下北半島。陸奥湾を囲む青森県の先っちょと聞けば、「あのあたりか」とイメージもわくのでは。しかし、「四方を海に囲まれているから、民宿(!)での魚介三昧のごはんが最高なんですよ」「特に真冬は酒のアテ天国!」って……。えー、そんなの酒好き・民宿好きとしては行くしかない! 私、ツレヅレハナコが下北半島の民宿で3泊飲み食いだおれる旅、始まります。

ツレヅレハナコ

ツレヅレハナコ

どこかホッとする温かさにくつろげるのは民宿ならでは

東京から下北半島へ行くには、まず東北新幹線でJR七戸十和田駅まで3時間ほど。そこからはレンタカーなどで移動します。
今回、目指すべき初日のお宿は大間町の「民宿 海翁」。七戸十和田駅からまっすぐ向かうと、さらに車で2時間半……って、確かに遠いな! さすが本州最北端。 
でも、ご安心ください。立ち寄るべきおいしい場所(後半「おまけ立ち寄りスポット」参照)も多数あるので、買い食い&観光しながら向かえばあっという間のはず。

宿の目の前は津軽海峡! ザッパーン!(波の音)

大間といえば、泣く子も黙る本まぐろの町。津軽海峡をのぞむ場所に建つ「民宿海翁」でも、地元自慢の本まぐろが食べられるそうですよ。わーい、楽しみー。
夕方にたどりつくと、迎えてくれたのはやさしい笑顔の女将・谷川洋子さん。
「寒かったでしょう」と建物へ入れてもらえば、ストーブのおかげでめっちゃあったかい! はー、体も心も溶けまくりだわー。

共有スペースにはソファーや冷蔵庫があります
温泉旅館のような卓球台。ちょっとやりたくなりますね

玄関からお座敷、共有の待合いフロア、個室の和室まで、年季は入っているけれど清潔でピカピカ。むしろ、家庭の温かい雰囲気を感じてホッとするのが民宿ならではですねー。

「おかまいなくー!」と言いながら早々に呑み始めます

夕食にはまだ早い時間なので、持参したウイスキーと炭酸水でアペロという名の0次会スタート。
お座敷にグラスと氷を持ってきていただき、勝手に飲み始めます。広いお座敷、サイコー!

雪が積もっていれば、瓶ごと突っ込んで冷やすのが青森流

さらに、先ほど商店にて適正価格で買った(大事)伝家の宝刀「田酒」が登場! 窓の外で冷やしておけば冷蔵庫いらず。

宿の人たちと呑みかわすのも民宿ならではの醍醐味!

ニコニコやさしい笑顔の女将さん。ホッとするー!

しばらくすると、女将さんがお膳を並べに座敷へ登場。
よっ、待ってました!(すでにホロ酔い)

ドドーン! 目移りしちゃう下北の海の幸!

おー、さすが最初からまぐろの盛り合わせが!
地元の漁師さんから仕入れる大トロ、中トロ、陸奥湾産の帆立にタコのお刺身……。食べてみると、まぐろに脂がのっている以上に身の味もしっかりしていて食べごたえあり。さすが大間!

大トロは舌にのせるととろけますよ。涎

「ここの大トロや中トロは、切っていても包丁にくっつかないんです。脂のおかげで、刃からストンと落ちちゃうの」と女将さん。どんだけ脂ノリノリ!(涎
帆立を縦に切るのは、漁師さんから習った貝柱の食感を楽しめる切り方だそう。

地元の肴には地元の酒が大正解

「これは、お酒でしょー」と、あっという間に外で冷えた日本酒をいただきます。
大人気の「田酒」は県外に出ると高騰して高級酒扱いだけれど、地元では昔から普通に飲まれているお酒なのよね。こうやって楽しめるのも、現地へ来たからならでは!

地元でとれる「若生昆布」は、一番やわらかい毎年2月の出初めに仕入れるもの。「拾い漁」と呼ばれる漁で、大間の浜にあがった昆布を拾って集める(!)のだとか。さつまあげなどと甘辛く煮つければ、確かにやわらかくて出る出汁も濃い。
ご主人が釣った白身魚「どんこ」の煮つけ、近くの農家さんが育てたかぼちゃのいとこ煮、旬真っ盛りのなまこ、大間のもずく……地元の美味が詰まった手作りの味に杯も進みます。

ご主人曰く「昔は苦労かけたからさ」。でも仲良しなご夫婦

そこに帰ってきたのが、ご主人の谷川修さん。
女将さんと同じテーブルについていただき、一緒に呑みながらいろいろお話を伺うことに。いいねー、これぞ民宿の醍醐味!

大間に来たからには赤身もトロも食べまくります!

よかったら、これも食べてー」と出てきたのは、大間まぐろの別の部位。希少部位のようだけれど、がっつり赤身でこれまたうまい! 食べ比べなんて贅沢~。

ご主人は大間、奥さんは隣町の奥戸(おこっぺ)の出身。「実は3年前に横浜からUターンで戻り、民宿を始めたばかりなんですよ」って、えーっ! 確かに、おふたりとも青森弁じゃなくて標準語だなと思ってた。
おふたりが青森を出て、横浜に暮らして39年。子どもたちも独立したタイミングで、ご主人の弟さんが営んでいた民宿を継がないかと持ち掛けられたのがきっかけだったそう。
女将さん曰く、「民宿なんて初めてだったけれど、やってみたくて私が決めました(笑)。ご近所や役場、商工会の人に助けてもらって、最近やっと慣れてきた感じかなあ。毎日ひたすら一生懸命、お料理を作っています」

還暦を越えての挑戦だなんてすごすぎだとおどろきながら、お酒も会話もぐいぐいすすむばかり。
更には「ぜひ、ご主人の行きつけのスナックへ!」と近所のお店へ連れて行っていただくことに。

ええ感じの路地を抜けると…あったぞスナック!
歌の履歴をチェックして選曲傾向を読むのがスナックのたしなみ
歌うもよし。語らうもよし

ハイきた! 港町の夜といえばスナックでしょう! 「スナック アンジュ」にて、お店のママやご主人の十八番を聞きつつ、もちろん私も歌います(しかも熱唱)。場所柄、地元の漁師さんたちが飲みに来ることも多いそうですよ。
あー、楽しかった! さんざん飲んで歌って大間の夜を堪能したところで、部屋のお布団にダイブして初日は終了~!

ご主人の手作り卵焼きと新たな名物の予感「下北うまみ汁めし」

おいしそうな香りに連れられて空腹に!

翌朝はさわやかに起き、台所に併設されたお茶の間で朝食を。
台所を覗くと、ご主人が何か焼いてくれている!?

卵焼きは一人分ずつ焼いてくれます

「これは俺の仕事なんだよねー」だそうで、まさかの卵焼き。さすが毎日のお仕事だけあり、巻く手つきもあざやか!

女将さんもサポートして朝食準備は万端に

女将さんが着々とほかの準備をしてくれる間、壁に貼られた地図などを眺めます。

「下北に来たなー!」と盛り上がる地図

へー、北海道だけ&青森県だけの地図って初めて見たわー。
確かに地元の人たちにとっては拡大したいエリア。

二日酔いにもならず朝からがっつり!

さて、朝食がそろいました。
切り身の焼き鮭を中心に、海藻と豆腐のみそ汁、自家製カブ漬け、納豆、ヨーグルト……。いいねえ、正しい民宿の朝食!(よく見ると、箸置きも切り身鮭だ)

宿によって変わる名物「下北うまみ汁めし」

具入りのごはんにスープをかける「下北うまみ汁めし」は、料理家の栗原心平さんが下北半島の各民宿をプロデュースしている新・名物料理。
「心と体に優しい癒しの朝ごはん」をコンセプトに、地元食材や伝統的な出汁、調理法をベースにしたあんかけごはんを開発・提供しているそう。
うーん、これは二日酔いの胃にもサラサラいけちゃう。うまみの濃い出汁が、五臓六腑に染みます……。

季節ごとに来たくなっちゃうねー!

おいしかったー。朝から食べ過ぎたわー。とはいえ、しばし部屋でのんびりしたら次の目的地へ! 帰りはご夫妻が仲良く見送ってくれました。
まぐろも地元料理もサイコー。また必ず、おじゃましますねー!

大間町「民宿 海翁」
住所 青森県下北郡大間町大間字大間平37-412
TEL 0175-37-4879
URL https://www.facebook.com/minshukukaiou/
客室数 6畳~10畳 和室計8部屋
最大客数 20名様
宿泊料金 1泊2食付6,500円~(海鮮盛+2,000円~)、1泊朝食付き3,800円~(全て税別)

おまけ立ちよりスポット

●自家製豆腐パラダイス!
「湧水亭(ゆうすいてい)」
青森県上北郡横浜町吹越97-1
0175-78-2233

豆腐だけでも数種類が並びます
ヘルシーな大豆スイーツもいろいろ
お酒のつまみにもなりそうなおからコロッケ
炭火で焼かれる豆腐でんがくも絶品!

店名通り、きれいな水が湧く土地でつくられる豆腐のお店。店内にはいろいろな種類の豆腐や大豆製品がズラリ。しっかり固めで豆の味が濃い「頑固豆腐」ほか、店内で食べられるおからコロッケ、田楽豆腐、おからドーナツなども大人気!

●下北名物・貝焼きでランチならココ!
「食事処 なか川」
青森県むつ市小川町2-21-11
0175-22-3798

しっかり火を通してうまみを凝縮。酒のアテ~
自慢の帆立をカツにしたうえ卵とじに!
観光客も地元民も訪れる人気店

ホタテ貝の殻に珍味などをのせて焼く「貝焼き(かやき)」。下北に来たならぜひ食べたい名物料理です。こちらの貝焼きはホタテのほか、ぷりぷりの海老や海藻、豆腐などにみそと卵を落とし、ぐつぐつと煮る豪華版。白メシはもちろん、地元のお酒「関乃井」をコップでいただくのもオススメ。ホタテフライを卵でとじた「ホタテ煮」や、肉厚のホタテ刺身もお忘れなく!

●田酒&お惣菜のラインナップもすぱらしい
「リカー&フーズ グリーンストア」
青森県下北郡大間町大間字大間81
0175-37-2238

まぐろの看板がザ・大間の商店
食料品から雑貨まで町の人に愛される店
見渡す限り広がる迫力のお惣菜たち!
具材もひとつひとつ切って盛る手作り鍋焼きうどん

ローカルな商店を体験するならココ! 特に店の奥にあるお総菜売り場の充実度は見ているだけでワクワクします。すぐ隣の調理場で、お母さんたちが作る様子を眺めるのも楽しい。具のすべてを手切りする鍋焼きうどんセットや、地元ならではのおかず、新鮮な刺身がおいしそう。酒コーナーでは「田酒」が適正価格で購入できます。


(写真:長谷川 潤)

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