「第九」アジア初演の歴史とともに...ドイツゆかりの地めぐり

「第九」アジア初演の歴史とともに...ドイツゆかりの地めぐり

2020/03/25

ドイツと深い縁がある徳島県鳴門市大麻町。第一次世界大戦で捕虜となった多くのドイツ兵が『板東俘虜収容所』へ移送さましたが、当時の彼らの暮らしは自由で、文化・芸術活動が活発だったそう。映画[バルトの楽園]の題材にもなった地の、ドイツゆかりの場所をご紹介。 ※写真提供:鳴門市ドイツ館

あわわ

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ドイツとの友好の証『鳴門市ドイツ館』

鳴門市大麻町にある『鳴門市ドイツ館』

『鳴門市ドイツ館』は、鳴門市の板東俘虜収容所で生活をしたドイツ兵と、地元(板東地区)の人々との交流を後世に伝えるための記念館です。

当時の様子がわかる写真などを多数展示

館内では、当時の板東俘虜収容所がどのようなものであったか、ドイツ人捕虜兵がどのような暮らしをしていたのかなどの展示がされています。

貴重な展示品が並ぶ館内
当時の写真をもとに作られた収容所の模型もあり

ひとつの街として成立しており、所内にはレストランや印刷所、図書館、音楽堂、公園、さらには商店街まであったようです。

当時彼らが住んでいた部屋などを再現したもの

当時の生活を再現した展示の食卓には、パン、チーズ、ビールなどドイツグルメが並んでいます。本来囚われの身のはずですが、なかなか楽しそうですね。

敷地内に設置されたベートーヴェン像

また、彼らは収容所内で音楽団を結成しており、日本人を招いて演奏会を行っていました。そのとき演奏したのがベートーヴェンの『交響曲第九番』。

なんとこれが、『交響曲第九番』がアジアで初めて演奏された瞬間だったのです。

『第九シアター』

『第九シアター』ではドイツ兵の等身大人形が演奏を聴かせてくれますよ。

館内のショップでの販売
季節ごとに楽しめる展示も

鳴門土産やドイツグルメも充実『道の駅 第九の里』

『道の駅 第九の里』

ドイツ館のとなりにある『道の駅 第九の里』。

物産館の内観

国登録有形文化財の板東俘虜収容所の兵舎(バラッケ)の一部を移築して建てられた物産館です。
鳴門の旬の野菜や果物、特産品が購入できます。

[第九ホットドック]600円

軽食コーナーもあり、ぜひ食べてほしいのが[第九ホットドック]。
ベートーヴェン「第九」アジア初演100周年を記念して誕生した「第九グルメ」のひとつで、ライ麦パンに20センチ以上あるドイツ製法ソーセージをサンドしています。
白いソーセージ・チューリンガーヴルストは、ハーブが香るスパイシーで上品な味わい。
ケチャップ、マスタード、黒ゴマソースと、ソースは3色のドイツカラー♪
ここだけでしか食べられないオリジナル商品です!

日独友好と恒久平和のシンボル ばんどうの鐘

ばんどうの鐘

昭和58(1983)年に日独友好と恒久平和を願い、標高120mの丸山山頂に建設された『ばんどうの鐘』。
『鳴門市ドイツ館』前広場にあるベートーベンの像の後ろから、691段の階段を上がったところにあります。
塔までは、ゆっくり歩いて20分程度。

抜群の眺望!

ゆるやかな坂と控えめな高低差の階段が続き、トレッキングに慣れていない人でもテンポ良く登ることができますよ。
頂上には徳島平野から紀伊水道までを一望でき、爽快な風景が広がります。

当時に思いをはせながら散策を♪

ドイツ村公園の入り口

『ドイツ村公園』は、かつての板東俘虜収容所跡地です。
一部には収容所の築かれた当時のレンガが残されており、公園入口には当時の雰囲気を再現した門もあります。

ドイツ兵慰霊碑

大麻比古神社の境内に残るドイツ兵が築いた美しい橋

大麻比古神社

徳島県の総鎮守として知られる阿波国一之宮・大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)。

境内には、「ドイツ橋」「めがね橋」のふたつの橋が存在します。

ドイツ橋

境内を流れる板東谷川に架かるのが「ドイツ橋」です。
徳島県の文化財指定史跡にもなっています。

めがね橋

そしてもう一つが、境内に池を掘って架けられた「めがね橋」というふたつ橋です。

どちらの橋も、板東俘虜収容所で生活したドイツ兵たちによって当時造られたものであり、アーチを描く堅固な石積みは、機能的にも芸術的にも美しい。

橋まで行く道中、野生のサルと出会うかもしれないので要注意を!

味を守り貫いた老舗ベーカリー『ドイツ軒』

鳴門市撫養町に店を構える『ドイツ軒』

ドイツ収容兵からドイツパン作りを教わった藤田只ノ助に、弟子入りした初代店主の祖父から暖簾分けを許され、現在のお店を開業した老舗のパン屋さん。
大正8年に創業した本店は空襲でなくなってしまったため、現在ここドイツ軒のみにその味が受け継がれています。

地元住民から愛されるさまざまなパンがずらり

店内には、昔からの味を大事に守っている菓子パンや、日本人向けに工夫をしているドイツパンなどが並んでいます。

ぜひ、ドイツゆかりの地をめぐった後に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

イーストとくしまDMO

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そのほか徳島県・東部地域の宿泊、遊び体験に関する詳しい情報はイーストとくしまDMOのサイトまで。

この記事を書いたライター情報

あわわ

あわわ

徳島県内、所狭しと編集者が走り回って、お役立ち徳島ディープネタを毎日配信中のブログメディア『アワログ』を運営する地域密着ローカルメディア集団「あわわ」。 月刊フリーマガジン『あわわfree』、月刊タウンマガジン『Geen』、徳島ママの子育て情報誌『ワイヤーママ』も発行しています。

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