大阪カレーの新兵器・スパイスポタージュをご存じですか?

大阪カレーの新兵器・スパイスポタージュをご存じですか?

2020/06/04

ブームを超えて、もはや文化として定着している大阪のスパイスカレー。多種多様なお店がオリジナリティーを競い合ってきましたが、ここに来て、また新たな動きが。阿波座の新店「ソラトブカオリ」が打ち出すスパイスポタージュとは、いったい? その謎を解くべく阿波座へと足を運びました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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ウワサの間借り店が「ソラトブカオリ」が実店舗へシフト

テナントビル前に置かれた看板が目印

居酒屋やコーヒーショップで間借り営業を展開し、関西のカレーマニアたちの間で話題になっていた「ソラトブカレー」が「ソラトブカオリ」に名前を改め、2019年12月に実店舗をオープン。場所は大阪メトロ阿波座駅から徒歩6分、静かな通りにたたずむ雑居ビルの奥を進み、階段を上がった2階です。

カフェのようなくつろぎ空間。ソラトブカオリの前もカレー店だったのだとか

スパイスポタージュ生みの親はこの人!

オリジナリティーあふれるメニューを生み出す店主の牧さん

「ソラトブカオリ」を営んでいる牧香織さんは、もともとメニュー開発やケータリングなどの仕事をされていましたが、居酒屋やコーヒーショップで自身の間借りカレー店「ソラトブカレー」を開店。カレーマニアの間でたちまち話題を呼び、今回、実店舗を開業するに至りました。

店主・牧香織さん
店主・牧香織さん
「カレーは好きだったんですけど、そこまで詳しいというわけではなかったんです。でも、一皿の中で完結する料理が好きなので、それを考えるとカレーは自分のやりたいことにつながるなと思い、オリジナルのカレーを開発しました」
メニュー表や店内に飾られたかわいいイラストはイラストレーター・VANさんが手掛けたもの

カレーの新たなる世界、スパイスポタージュを堪能する

スパイスポタージュを横に添えたビフォアの状態。これがどのように変身するのかは後ほど

「ソラトブカオリ」では常時、定番(牛しぐれカリー or 生姜チキンカリー)と「本日のカレー」の2種類のメニューを提供し、その2種にそれぞれ違ったスパイスポタージュが付いてきます。なので、もし2人で訪れて2種のメニューを注文すれば、全部で4つの味を楽しむことができるのです。
カレー自体はサバ節、ムロ節、こんぶなどを使用した魚介のダシがベースになっています。提供時には、まずそこにカルダモン、コリアンダー、マスタードなどからなるスパイスオイルをかけることで香りを引き立たせます。

店主・牧香織さん
店主・牧香織さん
「当店のカレーは辛さはほぼなく、香りを段階的に味わいながら、飽きずに食べ進めてもらえます。お米は香川の紫もち麦に兵庫の五分づき米をブレンド。野菜も旬のものを使用しているので、一皿で体に必要な栄養を補っていただけます」
仕上げ前のスパイスポタージュ。この状態だと普通の液体状です

さて、いよいよウワサのスパイスポタージュがお目見え。野菜のポタージュにスパイスを入れたものを、コーヒーのミルクを泡立てるのに使用するスチーマーを使って空気を含ませます。

コーヒー店などでよく見かけるスチーマー。欧米では料理に使われることも多いのだとか
店主・牧香織さん
店主・牧香織さん
「スパイスポタージュは普通に加熱すると色が飛んでしまうのですが、スチーマーを使用することで色を維持でき、香りも立たせることができます。最初は濃度の調整に手間取ったり急に熱くなって破裂させてしまったり試行錯誤の連続でした」
スチーマーでほどよく泡立てられたスパイスポタージュをカレーにかけるとできあがり

本日の定番カレーはこちら!

「牛しぐれカリー&ネギスパイスポタージュ」(1100円)

取材で訪れたこの日、定番カレーで登場したのは「牛しぐれカリー&ネギスパイスポタージュ」。少し甘めの牛しぐれはごぼうが食感のアクセントに。ネギスパイスポタージュも爽やかな風味を加えてくれます。

次に会えるのは、いつ? 本日のカレーはこちら!

「ゴロゴロカボチャキーマ&カボチャとサツマイモスパイスポタージュ」(1100円)

日替わりカレーでお目見えしたのは、「ゴロゴロカボチャキーマ&カボチャとサツマイモスパイスポタージュ」。カボチャのカレーは魚のダシがら粉末で風味を強調し、キーマには超粗挽きのポークを使用。カボチャとサツマイモスパイスポタージュはほんのりした甘みでやさしい味わいを加えてくれます。

トッピング&コーヒーも見逃さないで!

トッピングで頼んでおきたい「だしスクランブルエッグ」(200円)

カレーやスパイスポタージュが絶品なのはもちろん、サイドメニューにもぜひ、ご注目を。「だしスクランブルエッグ」は、カレーのベースになっているダシを使用し、スチーマーで仕上げられた人気のトッピング。「スパイスドリップコーヒー」は、文字通りスパイシーな風味が味わえるお店オリジナルのコーヒーで、この日はデザート系の香りに調合されていました。

「スパイスドリップコーヒー」(450円)

まだまだ冷めそうにない大阪のスパイスカレー熱。新たなアプローチが数多く登場する中でも、「ソラトブカオリ」のスパイスポタージュは今後、さらに注目を集めることは間違いなし! 通常営業時間が11:30~16:30と短めなので、必ず食べたいという人は早めの来店がおすすめですよ。(2020年6月現在、閉店時間が14:30と時短営業になっているのでご注意ください)

通りからは見えないお店の入口。ビルの奥を進んで階段を上がるとたどり着けます

取材・文=伊東孝晃(クエストルーム)、写真=古賀亮平

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