「京都市京セラ美術館」が大規模改修し、リニューアルオープン!

「京都市京セラ美術館」が大規模改修し、リニューアルオープン!

2020/07/10

1933(昭和8)年に開館して80年間あまり、今や現存する日本で最も古い公立美術館建築として知られる「京都市美術館」がリニューアル。6月19日に京都府民限定を解除し、全ての人を対象に前日までの事前予約制にてオープンした。施設の注目ポイントを紹介する。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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歴史的建築を可能な限り保存したうえで、現代の美術館として求められる機能を整備

新しくなったメインエントランス

「京都市美術館」は1933(昭和8)年、「大礼記念京都美術館」として開館。第二次世界大戦をまたいで87年間、今や現存する日本で最も古い公立美術館建築として、東山を背景にした壮麗な外観で愛されてきた。

この度、建築家の青木淳、西澤徹夫による革新的な構想に基づき、開館当時の建築様式や外観を生かしながら現代的な機構を加えてリニューアル

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため京都府民に限定されていた入場が6月19日に解除され、新しい美術館としてグランドオープンしている(現在、事前予約制)。

リニューアルで変わったポイントをチェック!

回遊と交流を生み出す広場・エントランス

美術館前には、スロープ状の広場「京セラスクエア」が誕生。緩やかなスロープを降りると、リニューアル事業の一番のシンボルとも言える意匠の「ガラス・リボン」が正面に挿入されている。

「ガラス・リボン」はすきとおって軽やかな流線型の意匠により、歴史的建築との美しい融合を見せるだけでなく、メインエントランスやミュージアムショップ、カフェといった美術館の内と外とをつなぐ場として機能する
三角形の建屋の「北西エントランス」の地下1階には、新進作家を中心に発信するスペース「ザ・トライアングル」を新設

歴史的建築の意匠を可能な限り保存しつつアップデートした本館

今回のリノベーションにより、本館の中心に位置する天井高16mの旧大陳列室が、地下1階メインエントランスのロビーから大階段によってつながる「中央ホール」へと大幅に変更された。

「中央ホール」の北と南に口の字型の回廊があり、それぞれの回廊は展示室として使用。

また、これまで使われていなかった本館内の2カ所の中庭は、開館当時の意匠を生かした多機能な空間、「光の広間」と「天の中庭」として生まれ変わっている。

地下1階から2階への3フロアや「北回廊」と「南回廊」、新館などを自由に往来できる中継地点となる「中央ホール」
「南回廊」2階は、創建当初の意匠のまま、自然光のもとで美術鑑賞ができる空間となった
北回廊の中庭「光の広間」には2階にバルコニーを設け、ガラスの大屋根をかけている。光が差し込む室内空間化することで、レセプション・イベントの会場、特別作品の展示スペースなどとしてフレキシブルに活用できる
南回廊の中庭「天の中庭」は、新鮮な外の空気に触れられるオープンでリラックスした空間となり、収蔵作品の展示スペース、ワークショップなどにも活用

新館「東山キューブ」には、現代アートなどに対応する展示スペースが誕生

本館の北東側には、面積約1000平方メートル、天井高5メートルの現代アート展示室と収蔵庫、バックオフィス、屋上テラスを備えた「東山キューブ」を新設。

さまざまな表現に対応する高機能な最新設備を備えた展示空間では、現代アートのほか、アニメーションやコミック、ファッション、建築、デザインなど、現代の文化芸術シーンを紹介する。

東側エントランスから右奥の「東山キューブ」が見える
新館屋上の「東山キューブテラス」からは、雄大な東山を眺めることができる

カフェとミュージアムショップも新登場

美術館正面のエントランス周りには、右側にミュージアムカフェ「ENFUSE(エンフューズ)」、左側にミュージアムショップ「ART LAB KYOTO(アート ラボ キョウト)」が開業。アートと過ごす時間に食やグッズなどの魅力をプラスする。

正面エントランスから入ると、カフェとショップがそのまま左右に分かれている
「ENFUSE」では、地場の食材や手法を取り入れてアレンジしたメニュー、自家焙煎コーヒーやスイーツ、アルコールドリンク、ピクニックセット、京都の地元企業と組んで作ったお土産などを提供
「ART LAB KYOTO」では、展覧会グッズ、美術書籍から京都の伝統文化を楽しめる限定商品や、アパレルブランドとコラボしたファッションアイテム、オリジナルグッズなど豊富なラインアップを取りそろえる

※現在は、事前予約・定員制にて開館中。カフェ・ミュージアムショップなどの無料エリアへの入場も展覧会の予約者に限定しています。入館時にはマスクの着用を。予約方法などの詳細は公式ホームページで確認ください。

文=シーアール 写真=来田猛(10枚目まで)、前谷開(「ENFUSE」)

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