国道?それとも酷道?奈良の暗峠(くらがりとうげ)をハイキング

国道?それとも酷道?奈良の暗峠(くらがりとうげ)をハイキング

2020/05/25

国交省により京都・哲学の道や大阪・御堂筋と並びその歴史性と親愛性が評価され、「日本の道100選」にも選ばれた「暗越奈良街道」が通る暗峠を目指す。名物の急こう配に疲れたら、沿道ののどかな景色が癒してくれるはず。ぼちぼち歩こう。

奈良っこ

奈良っこ

まさに“酷道”暗峠

奈良時代に難波〜平城京を最短距離で結ぶ道として設置された暗越奈良街道。暗峠はその間の生駒山を越える道中に位置し、現在では国道308号線が通っています。そして暗峠といえば、最大斜度が37%と車も登らないほどの急こう配。のどかな風景で疲れを癒しながら、ゆっくりペースで歩こう。

1 松尾芭蕉の石碑

「くらがり峠 旅行く芭蕉」と刻まれた石碑

松尾芭蕉晩年最後の旅は暗峠だった。1694年、旧暦9月9日の菊の節句に暗峠を越える最中に「菊の香に くらがり登る 節句かな」と詠んだ。この約1か月後、生駒山を越えて大阪に入って間もない10月12日に松尾芭蕉は亡くなる。

2 里山有機農業 遊土ぴあ

思いを届ける無人販売所

中村春夫さん、美雄さん兄弟が営む農場。生駒山の湧き水を飲み、農園で採れた有機野菜を食べ、広い養鶏場でストレスなく育ったニワトリの有精自然卵を直売している。このニワトリの自然発酵鶏糞がまた野菜を育てる肥料になる。“本物であること”にこだわり、自然と共に生きるお二人の覚悟と情熱を感じる。

中村春夫さん(左)と弟の美雄さん

色も大きさも様々。これが本物の印。

くらがり峠の卵 6個入 420円/10個入 700円

3 暗峠

暗峠頂上

暗峠には約50mほどの石畳が残っているが、これは江戸時代の参勤交代で殿様が乗った神輿を落とさないために舗装された跡とされる。
大正時代には大阪~奈良間に鉄道を敷設するルート案のひとつとして、この街道に沿う形でケーブルカーを設置する案があったが、採用されたのは生駒山腹にトンネルを掘り鉄道を敷くという案。現在の近鉄奈良線である。

奈良県と大阪府の県境!

4 山小屋カフェ 友遊由

店内からの眺め

山小屋風のカフェは常連客や登山客でにぎわっており、大きな窓からは美しい棚田や奈良盆地が一望できる。食材にもこだわりがあり、米は自家栽培、みそは手作り、漬物やジャムもお母さんのお手製! 手間暇かけて作られた優しい料理に感動。

おにぎりセット 450円

酷道グッズも忘れずに。

酷道バッヂ(小)300円 (大)400円

5  菊司醸造株式会社

写真は720ml

宿場小瀬の地で1705年に創業。生駒山系の天然水を使用し、自然と伝統が織り成す酒造りを続ける。
『くらがり越え』は芭蕉の句が名前の由来。お土産にもピッタリ!
・1,800ml 2,140円(税別)
・720ml  1,070円(税別)
・180ml   500円(税別)

★ おと。-cafe & Beautiful Lifestage.

季節のロータルト 1カット650円(写真は1ホール)

日々の喧騒から離れ、静けさのなかに身を置くと、本当に大切なものは何なのかが見えてくるよう。そんなことを思わせてくれる、山中のカフェ。

本記事は、yomiっこ 2020年4月号の掲載記事を元に再編集しています。

引用元:情報誌yomiっこ2020.4月号

月刊情報誌yomiっこ

月刊情報誌yomiっこ

奈良っこ編集部が手掛ける、奈良の月刊情報誌「yomiっこ」

2020年4月号は、「桜だより2020」に、お花見・歓迎会・新生活の方に「春グルメ」、サブ特集「今日から変わるウォーキングゥ〜」などを収録

この記事を書いたライター情報

奈良っこ

奈良っこ

奈良好き初心者にもディープな方にもそれなりに役立つ“奈良ならでは”の情報が満載!地域情報誌を発行して約40年、(株)読売奈良ライフの編集部員が、「奈良をもっと元気に」をコンセプトに、話題のグルメや旬のニュース、お得情報をお届けします。随時更新されるので、ぜひチェックしてください。

奈良っこ が最近書いた記事

おすすめのコンテンツ

連載