関西でブームの山奥ピザ 腹ペコ編集部員が入山レポート!

特集

いろんなピザを知りたい、食べたい、楽しみたい!

2016/10/31

関西でブームの山奥ピザ 腹ペコ編集部員が入山レポート!

関西ではここ数年、山奥や里山といった辺境に出向いてピザを食べるのが、週末の過ごし方としてトレンドとなっている模様。長時間をかけ、お目当てのピザを目指す休日とは一体どんなものなのか? 人気の秘密を調査すべく、昨年オープンした話題の辺境ピッツェリアへ、編集部員が登山覚悟で行ってみた!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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わざわざ行きたい秘密の場所
山奥ピザとは一体…?

山奥ピザの魅力を知るには、実際に体験する以外ない! 鼻息荒く、大阪と奈良の県境にそびえる生駒山へと向かう筆者

山奥ピザ…それは、山奥や里山など人里離れた場所にあるピッツェリアのこと。どの店にも共通するのは、店主自らが窯を手作りしたり、地元の野菜をふんだんに使うなど、ここでしか味わえないピザを提供していること! 

今回、筆者が目指す「雲亭」は奈良の生駒山の山頂にあり、どう考えても車で行くべき場所だが、愚かなことに筆者はペーパードライバー…。ケーブルカーで最寄り駅まで行き、そこからは徒歩でお店に向かうことに。

オトナも興奮する、日本最古のケーブルカーで出発!

出発地点となるのは近鉄鳥居前駅。ここからケーブルカーに乗って、2駅先の宝山寺駅を目指す。駅前の顔ハメパネルで記念撮影
近鉄生駒ケーブルは、実は日本初のケーブルカー。車両のデザインもかわいくて、オッサン一人でもテンションはこの通り!
乗車時間は5分。急勾配を登っていくため、車窓の景色もどんどん変わっていく
最寄りの宝山寺駅に到着! ここからは徒歩で店を目指す。すでに空気が澄んでいて、山に来たことを実感。気分はハイキングである

過酷な山道に心が折れ始める?

今回の目的地である「雲亭」は、宝山寺駅から徒歩7分…のはず。しかし、石段や登り坂続きで、帰宅部育ち肥満体の筆者は早くも汗がじとっと。修行僧の気分に
道中、見過ごすほど小さい、お店の看板を発見! ここからはかなり細い道が続く
他人の家の庭を横切るような石段。本当にこの道で合っているのかと不安を覚える
「道を間違えた?」と本気で思った頃に、それらしき入口が! 

高台にたたずむ、念願のピッツェリアに到着!

ゲートを抜けると、左手には石窯! 右手には積み上げられた薪があり、目の前の古民家がピッツェリアだと確信。しばらく小道を進むと、一気に視界が180℃開けてパノラマの絶景が現れた。

最高の見晴らし! 流した汗の分だけ、風が気持ち良い! まだピザにありつけていないが、すでに「来た甲斐があった~!」と感動が押し寄せる

「こんにちは。道分かりましたか?」と店主のアチャコ・プリーズさんが迎えてくれた。

汗だくの筆者を見て、「お客さんに電話で道を聞かれたときは『ちょうどハアハア言う頃に着きます』っていつも伝えるんです」とほほ笑んだ。

お店は、暖簾(のれん)のかかった縁側から靴を脱いで上がる。おばあちゃん家に来た気分だ
縁側には窓向きのテーブル席
お座敷にはモダンなソファ席。くつろげそう~
「雲亭」からの景色は爽快。手前に市街地があり、山の向こうには奈良の若草山や東大寺も! こう見ると、奈良は山に囲まれた盆地であることが見て取れる。空腹のあまり、盆地を囲む山がピザの耳に見えてきた
アチャコさんは山が似合うワイルドな風貌。以前、ヨーロッパを旅行中、南仏のマルセイユにて、偶然立ち寄ったピッツェリアでお店の人と意気投合。見よう見まねでピザ作りを手伝ったという

絶景の後は、手づくりの石窯を拝見

天気が良かったのでテラス席を陣取り、ケータイで絶景をパチパチ撮りまくる。そして、気づいたことがある。

「取材してない!!」

慌ててアチャコさんのもとへ行き、オススメのピザを焼いてもらうことに。

まずは調理風景を覗かせてもらった。古民家の脇に構える石窯は、耐火レンガを積み上げ、「雲亭」の敷地内を掘って出てきた土や石で周りを固めたもので、アチャコさんが独学で造ったそうだ。

2晩寝かせた生地の上に、トマトソース、モッツァレラにベーコン、地元で穫れた野菜を盛りつけていく
「この冬にはもう一度造り直して、火をうまく対流させて熱効率を高めたい」と年々改良される石窯。窯の中の温度は350~400℃。ピザはおよそ1分半で焼きあがる
山奥という場所柄、薪には困らない。新鮮な地野菜も手に入る。「都会でダクトを整備して店を開くよりも、田舎でピザ屋をするほうが効率は良い」とアチャコさんは語る

待ち焦がれた、ピザとご対面!

空腹MAXの筆者の目の前に、ついにピザが登場。「雲亭オリジナルピザ」1500円(税抜)は彩り鮮やかで、モッツァレラやベーコン、地元で穫れるサツマイモなどの野菜がたっぷりと盛られている。

続いて「蜂蜜と青カビチーズのあま~いピザ」1500円(税抜)も登場。ブルーチーズと蜂蜜の組み合わせに、ナッツやシナモン、カカオパウダーがまぶしてある。

「雲亭オリジナルピザ」。ベーコンのスモーキーな風味とトマトの優しい酸味、サツマイモの角切り食感も楽しい!
甘じょっぱさがクセになる「蜂蜜と青カビチーズのあま~いピザ」。ワインが飲みたくなるアテであり、デザートでも!「2枚目や3枚目にみんなでシェアしてもらったら」とアチャコさん
個性の違う2枚だが、どちらも頬張ると北海道産の小麦粉に米粉をしのばせた生地がもっちもち! ピザ→景色→深呼吸→ピザを繰り返し、今度は幸せの山頂にたどり着いた!
ピザは週替わりを含めて12種類。ランチは、お好みのピザ1枚に、本日の前菜盛り合わせ、季節の大和野菜サラダ、ドリンクが付いて1800~2500円(税抜)
絶品ピザと絶景のダブルハッピー。うっとりした表情で遠くを眺める

「都会のピザ屋とは違う店を目指している」というアチャコさんの言葉通り、ここには日々の仕事モードを完全オフにできる絶景があり、ピザを味わいながら、2~3時間ゆっくり過ごす時間はぜいたくの極み!

カップルや家族連れがわざわざ来たくなる理由が分かった気がした。ただし、人気店のため、突然の訪問は厳禁。必ず予約をしてから、ぜひケーブルカーで目指して欲しい。

雲亭

住所:奈良県生駒市門前町2-10
アクセス:近鉄生駒ケーブル宝山寺駅から徒歩7分
電話:0743-25-8400
営業時間:12:00~15:00(L.O.)※完全予約制
定休日:月・火・水・金曜休
※12/19(月)から3カ月間冬期休業

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


こちらも要チェック!
わざわざ行きたい、関西の里山ピッツェリア

前述の「雲亭」以外にも、関西の里山にはD.I.Y.精神を発揮するこだわりピッツェリアがそこかしこに点在。アウトドア好きやバイカー、早耳マダムなどが週末の別荘感覚で通っている。中でも、ローカルに根づく人気店をご紹介!

クワモンペ(兵庫・篠山)

兵庫・篠山の自然のなかに突如現れる「PIZZA」の看板が目印
200坪の広大な敷地。庭の中央には手作りの薪窯が存在感を放つ
ピザは15種類。写真の「ビスマルク」1400円(税抜)には、ご近所の日向牧場で作るモッツァレラチーズをはじめ、ベーコン、温泉卵が盛りつけられる

兵庫県の中東部に位置する篠山は、丹波焼の里として知られる町。そんな山里にある「クワモンペ」では、薪窯から店で使う食器までがすべて手づくり。ピザには地元の契約農家から仕入れる野菜や手作りのモッツァレラが使われるなど、こだわりが満載なのだ。

クワモンペ

住所:兵庫県篠山市曽地中586-7 
アクセス:JR宝塚線篠山口駅からタクシーで約25分
舞鶴若狭自動車道・丹南篠山口ICから車で約25分
電話:079-556-3920
営業時間:11:00〜17:30(L.O.)※ピザ生地が無くなり次第、終了
定休日:木曜&金曜休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


みちくさ(大阪・能勢)

大阪北部、能勢町にある「みちくさ」。近くには温泉や酒蔵がある、水の豊かな場所だ
週末限定ランチには、旬の野菜や果物をトッピングした8種類の石窯ピザが登場。写真は季節限定の「マルゲリータ」。自家農園で採れた無農薬サンマルツァーノ・トマトのソースとバジル、モッツァレラで彩られる

大阪市内から車で1時間半ほど。緑深い山あいにある「みちくさ」は普段は民宿として営業。金・土・日のお昼だけランチビュッフェ(大人2,160円)が楽しめる。ピザは小ぶりで、いろんな種類が味わえると評判。無肥料・無農薬の地野菜を使ったおばんざいも充実している。

みちくさ

住所:大阪府豊能郡能勢町地黄1086
アクセス:能勢電鉄妙見口駅から阪急バスに乗り換え、バス停・奥の院下車、徒歩約2分
亀岡道路・大井ICから車で約30分
電話:072-743-5560(営業日のみ)
営業時間:11:30〜14:00(予約の最終案内)※要予約
ディナーは予約のみ(3日前までに要予約)
定休日:月~木曜休(月曜が祝日の場合は営業)

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/晴れ渡った日の眺めはもちろん最高だが「個人的には雨の日こそココの良さが出る」とは「雲亭」のアチャコさん談。辺り一帯に雲海が立ちこめ、店の中で雨音を楽しみながら、その景色を眺めるのもオツだという。店名の由来もそこから来ているとか。

構成=乾純子(Roaster)、取材・文=福山嵩朗、撮影=オキモトアキラ

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