80年以上にわたって関西人を魅了する、ソースなし「たこ焼き」

特集

全国ご当地グルメ(大阪府・前編)

2016/03/25

80年以上にわたって関西人を魅了する、ソースなし「たこ焼き」

大阪のみならず、今や日本が誇るファストフードといっても過言ではない「たこ焼き」。その「粉モングルメ」の元祖と位置づけられているのが大阪に本店を構える『会津屋』。屋台から始まった歴史をひもとけば、元祖であることの証拠がきっちりと判明。80年以上に渡って関西人を魅了する味を紹介する。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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『ラヂオ焼き』の具をアレンジして生まれたのが「たこ焼き」だった

1933(昭和8)年、大阪の下町でとある屋台の営業がスタートした。屋台を引くのは遠藤留吉さん。彼こそが現在の『会津屋』の創業者であり、たこ焼きの生みの親ともいわれる人物である。

「最初はたこ焼きではなく『ラヂオ焼き』を販売していたみたいです」。そう話すのは本店の焼き場を守る高梨誠さん。ちなみに「ラヂオ焼き」とは大阪で古くから愛されていたすじコンニャク入りの粉モンのこと。子供のおやつや酒のアテとして親しまれていた素朴なソウルフードで、フォルムはまんまるでたこ焼きとうり二つ。それをアレンジして具をタコに変え、誕生したのがたこ焼きというわけだ。

「1936(昭和11)年には『たこ焼き』の文字の暖簾(のれん)を屋台に下げていたようなので、たこ焼きの元祖は間違いなく会津屋のことといえるでしょうね」と高梨さん。

国道26号線沿いに立地。某人気グルメマンガにも紹介された本店

手でつまみながら口に運ぶのが大阪の粋

こちらのタコ焼きの最大の特徴は、具がタコのみ、であるということ。薬味の紅ショウガや青ネギなども一切入れずシンプルな仕上がりになっている。さらに小麦粉を醤油風味のダシで溶くことで、味付けのソースや青海苔も用いない。食べ慣れた常連客であれば、まるでにぎり寿司のように手でつまみながら口に運ぶのがスタンダードであり、大阪流の粋(!?)な食べ方といえよう。

ソースはなくても香ばしさとじんわり広がるダシの滋味深さで、次から次へと手を伸ばしたくなる逸品は、ファストフードの域を超えた完成度の高いタコ料理そのもの。プレーン状態で味わうのはもちろん、おすましの具にするなど、各家庭で楽しみ方はさまざま。

ちなみに高梨さんのおすすめの食べ方は「プラス50円でトッピングできるねぎぶっかけです。あとは酢醤油や一味をつけると味のアクセントになっておいしいですよ」と高梨さん。

「たこ焼き」(中皿620円)は、強火で一気に調理することで表面パリッ、中はクリーミーな仕上がり

屋台一つから始まった小さな店も今や関西圏に10店舗を構えるほどに成長。元祖の看板を守り続けて約80年。創業100年を見据えても流行にぶれない真摯(しんし)な味がここにある。

圧倒的なスピードで次から次へと焼き上げていく
Yahoo!ロコたこやきの元祖会津屋本店
住所
大阪府大阪市西成区玉出西2丁目3-1

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アクセス
玉出駅[1]から徒歩約1分
岸里玉出駅[玉出口]から徒歩約4分
東玉出駅[出口2]から徒歩約7分
電話
06-6651-2311
営業時間
[平日]10:00~20:00[土・日・祝]10:00~20:00
定休日
年中無休(元旦休み)
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