サラリーマン必見??都市型の釣り=アーバンフィッシング

サラリーマン必見??都市型の釣り=アーバンフィッシング

2020/05/24

忙しい現代人。「いつも通勤のときに電車から見えるあの川で釣れたらいいのになぁ」なんて思っている人も多いはず。毎週のように遠くへ出掛けて、1日釣りに没頭するのはなかなか難しいものですが、意外と都市部にも釣れそうな水辺があるものなんです。ということで、そんな街中での釣りを紹介!

WEBマガジンHEAT(ヒート)

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せっかくのアーバンフィッシング、ドレスコードはジャケット?

仕事帰りとなると、服装は…

以前は毎晩のように東京湾でシーバスを釣ったものだが、最近の情報には疎いし車でいつも通りポイントを回っても面白くないし、何よりアーバンな感じがしない。HEAT編集部からのざっくりしたテーマは「アーバンフィッシング的なもの」、「仕事帰りに楽しめそうなやつ」。いやわかるけど、どうしたものか(笑)。
とりあえず久しぶりにTokyoへ釣りに行くことにしよう。どうせだったら仕事帰りにそのままスーツで釣りでもしたいところだけど、自身オフィス勤めでもないわけで…。そんな時、ポン! と頭に浮かんだ友人の顔。まさに都会・釣り・スーツのキーワードがぴったりと当てはまる彼がいるではないか。

その“彼”であるコウジくんは以前イギリスで知り合った釣り仲間で、当時大学生だったコウジくんとは、イギリスの街中で一緒によく釣りをした。仕事帰りや、自宅から自転車で釣り場へ行って楽しんでいるという

しかし去年の秋頃から彼がホームにしていた隅田川では釣りができなくなってしまったらしく、最近はめっきり行っていないとのこと。しかし全然それでも構わない、他にも東京湾の釣りに精通するアングラーはいるが、そこで釣果重視で取材するよりもむしろこっちの方がリアルと感じたので「じゃあ一緒に初めての場所を釣り歩こう! 仕事帰りにそのまま会える?」というちょっと無茶な誘いだったが、相変わらずのフットワークの軽さで快く引き受けてくれる友人に感謝。

釣りだけが楽しみじゃない都会のフィールド

夕暮れ時のお台場

せっかく久しぶりに会えるんだから、ついでに一緒にご飯も食べたいしコーヒーでも飲みながら釣りの話もしたいと思い、選んだ集合場所はお台場。お互い釣りをするのが初めての場所。実はコウジくんと出会ったヨーロッパでは街中での釣りが盛んで、ストリートフィッシングと呼ばれ各地で大会が催されるぐらい認知されている。そして彼らは街中のパブやカフェで食事、時にはビールを片手に釣りを楽しんでいるので、東京のアーバンフィッシングでも是非それがやりたい(笑)。デックスにあるお洒落なカフェで晩御飯でも食べながら…、と言いたいところだったがそこは”日本風”につけ麺を頬張りながら作戦を立てる。

つけ麺900gを注文するコウジくん。大量の麺に合わせてスープを無料で追加出来るところがいい。釣りの前後の腹ごしらえには最適で、「ちょっと荷物の多いサラリーマン」でも入りやすかった

お腹も満たされたし、なんとなくエリアも絞ったのでテイクアウトのコーヒーを買って釣り場へと向かう。アーバンな感じになってきて少しワクワクする。

電車を使っての移動、なるべく身軽に道具はコンパクトにまとめたいので、必然的に持っていけるルアーは限られるし、ロッドもパックロッドが必須
軽装と言えど、安全第一で釣りを楽しむためにもライフジャケットは必須アイテム。かなりコンパクトなモデルもあるので、鞄の中でも嵩張らない

当日はハク(ボラの稚魚)と思われる小さな魚が時々岸に寄って来ては小さなシーバスに追いかけられている場面を見かけ、予想していなかった生命感の高さにはやる気持ちを抑えながら準備。

途中、久しぶりにコウジくんと2人で会うことを聞きつけた地元の友人も合流し、「仕事帰りそのまま」を忠実に守った(?)コウジくんが革靴というのもあって、足場の良いところをチョイスしながらゆっくりと釣り歩く。都市部とはいえ22時ごろになると本当に静かで、電車だし一杯飲みたくなるようなシチュエーションではあったが、コンビニが少し遠いのと、始まったら始まったで釣りに真剣になってしまうのが我々である。後半は黙々とキャストを繰り返し、時折響き渡るサイレンを遠くに聴きながら都会感を味わった。

限られた荷物やタックル。そんな多少の不便さのなかで工夫して釣りをするのも楽しいもので、むしろそれも含めてのアーバンフィッシングの魅力と面白さ?

全く期待していなかったなかで突然のヒット!

個人的にいわゆるバチ抜けシーズンが得意ではないのと、荷物を最小限にまとめたかったのもあり、自分はかなりコンパクトなタックルで挑んだ今回のアーバンフィッシング。5ft台のロッドにしては少し大きめのミノーを投げていた時、グン! と重みが伝わったかと思うとバシャバシャ! と遠くで魚の立てる水音が響く。「来たよー!」と2人を呼ぶと、すぐさまコウジくんがランディングをしてくれる態勢に。

※基本的に革靴で濡れた敷石やゴロタを歩くのは危険です。メンバーは細心の注意と安全への配慮のうえ取材を行っておりますが、真似をしないようにお願いします

魚にゆっくりとアプローチするコウジくん、しかし彼の手元を見てみるとなんだかとても小さいグリップを構えている! そうか、そりゃそうだ。会社の帰りなんだから、重たいフィッシュグリップは持って行きたくない。ファイト中の写真も撮ろう! と少し欲張って、良い大人が3人でワーキャーしていたら岸に寄ってきたところでバレてしまった…。セイゴでも何でも、何かしら1匹釣りたいというライトなセコ釣りが裏目に出たのかもしれない。ちゃんとフッキングしていなかったのだろうか。「まあまあのシーバスだったよね…」何とも言えない静寂の後、アーバン過ぎたサイズのグリップに皆で笑った。

もし釣れていれば…、シーバス(スズキ)とはこんな魚。ちなみにセイゴとは小型のスズキのこと

結局そのあとは何事もなく終了し、後からやってきた釣り人と少し言葉を交わして駅へ歩く。職場が近くなんだそうだ。明るいところへ行ってから道具を仕舞いながら電車を待った。この釣りを毎晩やるとなるとそれはそれで結構大変かもしれないが、多少通い込めば釣果は付いてくるし、鞄ひとつで気軽に釣りが楽しめるのは嬉しい。今回のように、たとえ釣れなくても、竿を振りながら話をしたり、とても充実した数時間だった気がする。
冒頭にある「いつも通勤の時に電車から見えるあの川で釣れたらいいのになぁ」をひとつずつ試してみるのもいいし、意外に車で回っているだけでは見つからない釣り場も都会には結構あるかもしれない。

パーキング不要!気軽で、何処でも楽しめる釣り

アーバンスタイルには持ち運びがコンパクトなパックロッドがイイ

何より駐車のことを気にしなくていいのは大きい。東京に限らず、街中のパーキングは高いし、駐禁はご法度。さらに潮見表を見るかのように、終電時間を調べたりしながら釣るのもまたアーバンな楽しみ方なのではないだろうか? 遠征をしたり、ガッツリと装備を整えて楽しむ釣りもあれば、こんな風に気軽に楽しめる釣りも、今後もっと親しまれていくような気がする。
今回は少し強引に? スーツでそのまま釣りを楽しむスタイルを試してみたが、ルアーだけでなくエサ釣りを試したり、自転車で機動力を上げるなど、アーバンフィッシングはまだまだ楽しみ方の余地のある釣りなのは間違いなさそうだ。

夜風を浴びながら、街中を竿を持って歩く。何だか日常のなかの非日常な時間を満喫

※記事内容は2018年取材当時のものです。釣り場所の釣り可否や飲食店の情報は変わっている可能性がございますので、ご了承ください

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